いまでは「撮影機材」が、ネットにつながるスマホに移行している人も多いため、以前のようにデジカメ撮影したあと、プリントしてアルバムなどに貼って整理するひとは少なく、撮影⇒クラウド保存がほとんどと思われる。凝る人でもオンラインアルバムへの配置や、クラウドからローカルにダウンロードしてバックアップ...という感じのデータ保存になっている人も多いのでは?
そもそも、最近はデジタル一眼レフカメラにもWi-Fi機能がついていて、直接データを無線で吸い出す(飛ばす)事が出来る場合も多い。
しかし、カメラ側が古いと、いきなりそこが障壁となる。
以前はSDカード類を直接抜き差ししたり、ケーブルを直接繋いだりしてデータのやりとりをするしかなかった。
ただ、この「物理式データ移動」、確実でスピードも速いのだが、つなぎ替えにより破損の危険性がある。SDカード類やUSBケーブルをはじめとする接続ケーブルの破損であれば、金銭的損害はあるものの、まだ良い?が、カメラ本体側のカードスロットやケーブルポートの破損の場合、修理するのに時間はかかるし、破損部分の当たり所?が悪いと、本体に深刻なダメージを与えることもある。さらに原則メーカー修理が多いだろうから、修理費が高額になる。そして古めの機材では修理不能と言うこともありうる。
以前使っていたコンデジのカードスロットがやや接触不良気味になってきて、それは画素数的にも画の持ち味的にも特筆すべきものがないコンデジだったので、その後使用を控えるだけで済んだが、希少なものや、高額で代替効きづらいものだとクリティカル。
できれば、そういった物理破損の危険性を下げるデータ転送法が良い。
そんなときに役立つのが、Wi-Fi機能付きSDカード。このテの元祖とも言えるのがEye-Fi SDカードシリーズ。
しかし、なぜかこのジャンル、複数の企業が参入したが長続きしていない。元祖Eye-Fi含め現時点(2025年9月時点)で生きているメーカーは、中国勢が少しだけ残っている程度。ただそれらはマニュアルが中国語だったり、転送スマホアプリにウイルスが検知されたという話があったりと、あまり良い話を聴かないので、購入に至っていない。
今まで発売されたこの手のカードで一番信用がおけるのが、元祖Eye-Fiの流れを引いている東芝のWi-Fi機能付SDカード「FlashAir」。
ただ、「FlashAir」はEye-Fiから技術を引き継ぐ際に、Eyefi Connected機能部分の技術のみを引き継ぎ、「Eyefi Cloud」サービスはRICOHが引き継いだため、転送のソフト部分とハード部分が泣き別れになってしまった。それでも当初はRICOHが引き継いだサービスを実現するアプリ「Keenai」
と組み合わせれば、従前のEye-Fiとほぼ同じ事が出来たので、便利だったのだが、その後RICOHが「Keenai」から手を引き、一時期転送アプリがなかった「FlashAir」は単に高額なSD(XC)カードに成り下がっていた。
それを救ったのが、アプリ開発者emoachtによる“FlashAirから無線接続で画像をコピーするためのWindowsデスクトップアプリ”「Snowy」。
これ、若干設定にクセがあるけれど、フリーソフトとしては十分で、現在は動画やRAWの転送も出来るので、元祖のEye-Fiアプリや後継のRICOHの転送アプリ「Keenai」に劣る部分は、「Keenai」と異なり、「FlashAir」カードがWi-Fiエリアに入ったら、自動的に転送モードに移行する...ということはなく、「チェック&コピー」などのボタンを押して能動的に「引っ張る」必要がある事くらい?
この機能、複数のFlashAirカードを使う場合は、むしろ良いかも知れないが、実はそのためには機能が足りない。
無償版Snowyでは複数のFlashAirカードの設定が保存できないのだ。
データ転送先に日付別にフォルダが出来るのだが、複数のFlashAirカードを使うと同じフォルダにゴチャゴチャに格納される(はず)。最悪名前が重複して上書きされてしまう。
そこを解決するのが、Microsoft Store扱いの有償版Snowy(Snowy Image Copy)。
有償版は
・複数のFlashAirカードに同時にアクセスでき、各カードの設定は切替可能
・対象のファイルのファイル拡張子を指定する事が出来る
・FlashAir内のファイルチェック後に、コピー済みのファイルの自動選択をオミットできる
・FlashAir内のファイルをPCにコピーされた後に削除する設定が出来る
といった機能がある。
自分にとって、今まで有償版の機能はあまり魅力的ではなく、有償版にアップグレードはしていなかったのだが、今回一台コンデジを買い増して、複数のFlashAirカードを使うことになったので、アップグレードすることにした。一番目の「複数のFlashAirカードが切り換えて使える」という部分だけが欲しいので、有償版(2,350円)は高いな、という気もしたが、Microsoft Store扱いのアプリでもあるので、今後Windowsのアップデートなどがあって不具合などが出ても、対応してくれるだろうと購入することにした。
(削除機能などを使わない自分にとっての)使い勝手的には、フリー版とほぼ同じ。

上の「switch」ボタンを押すと、設定した複数のカード設定が呼び出せる
アプリを立ち上げた時に、「switch」というボタンが出てきて、そこから別の設定を呼び出すことが出来るという部分は違う。
相変わらず、「チェック&コピー」などのボタンを押して能動的に「引っ張る」必要がある事は変わらない。
これで複数のカードが切り換えられて、目的は果たせた。
メンテされる限り、当面コレで行こうと思います。
※Microsoft Store扱いではCopy FlashAir images!というもあるので、
コレがダメになったらそっちかな(「Copy FlashAir images!」は2,200円)
Microsoft Store Snowy Image Copy
2つ(以上)のプロトコルを切り換えられるのは便利
ただ切り替え機能の「switch」の造りが「あとから付けた感」があり、どっちのプロトコルが立ち上がっているのかが、ちょっとわかりづらいのが今一歩...
「そこが」(自分にとって)大切な部分なので、2,350円かけた割にはアップグレード「感」は薄かった。
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購入金額
2,350円
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購入日
2025年07月14日
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購入場所
Microsoft Store


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