先日、あるイベントがあって、家族・友人・同僚などが同行しないため、ひとりで自分を撮る...いわゆる自撮りをすることになる可能性が高まった。
そのイベント展示のある対象物と一緒に自分が写りたいのだが、完全な「室内」ではなかったのと、床・路面状況など周囲の状況が当日まで不明だったため、三脚+セルフタイマーという昔ながらのセットで撮れるかが不明。
かといって対象物が大きいので、巷で恋人や親しい友人達がやるような、対象に顔を近づけて、手を一杯に伸ばして撮る「グループセルフィ」風撮影というのもしづらい予想。
そこで、いわゆる「自撮り棒」を買うことにした。
で、探しているうちにものすごく良いものを見つけたワケ。
当初は自撮りなんてこの先何度も撮る機会なさそうなので、普通のロッドアンテナ風の棒の先に、スマホやカメラをつけるためのホルダがあるだけの簡易タイプでよいかと思っていたのだが、イベントまでに街のカメラ店などに買いに出る時間が稼げそうになかったので、通販で購入して置き配配達してもらうことにして、通販可能な自撮り棒を探す過程で、とても有用そうなものを見つけたのだ。
もともとは、現地で三脚を立てるスペースがあった場合、すでにある三脚
も持参して(物撮りにつかっているリングライトに付属していたカメラ固定用の1/4インチネジに装着できるスマホホルダーを付けて)使えばよいかと、単純な自撮り棒を探していたのだが、単純なロッド物の自撮り棒、三脚にプラスして持ち歩くには、安くて単純な構造のものでも結構邪魔になる....というか、むしろ安物の方が引き出し段数が少なくて、それでも長さを稼ぐために収納時も長くなっている印象。
三脚もソコソコの大きさ・重さ(格納時40cm少々、600g超)があるのにこれ以上荷物が増えるのも...なんて躊躇していた時に見つけたのがこちら。
三脚専業メーカーとして高い信頼性を持つVelbon(ハクバ写真産業株式会社)が手掛けた自撮り棒、OTH-AB402BK。

高さ約70cm弱のスタンド、長さ70cm強の自撮り棒として使用可。
自撮り棒、安いタイプのだと1,000円しないので、3倍ほど(購入時価格)する価格を見てスルーしかかったのだけれど、スタンドタイプとしても使えるということを見て、Velbonだし詳しく見てみるか...と説明を読んで、なるほどと思って購入した商品。
この自撮り棒、一般的なタイプ(=伸びる棒の先にスマホを挟む部分があって無線もしくは有線でシャッターを切る手段を持つもの)として使うほかに、グリップ部分が開いて、地面や机などに立てて簡易三脚としても使うことができる仕組み。
まあ三脚部分はグリップ部分が開くだけなので、大きく「踏ん張る」ことはできないし、三脚のように足の長さを独立調整して、傾斜している坂や、凹凸がある地面でも、水平を保つような設置ができるわけではない。
ただ、自分が手を伸ばして撮るというある意味「ポーズが似たり寄ったりになる」自撮り棒撮影スタイルのほかに、簡易三脚として自分を入れての撮影も出来るのは利点。その際、通常の三脚にはついていないリモコンが、自撮り棒を兼ねるこの商品にはついている。これは三脚+セルフタイマーより、撮影の自由度が高くなる。
ちょうどイベント会場が、「半室内」のようなところだったので、床が岩場のような凹凸があったり、砂利のように踏ん張りづらい状態だったりということは考えづらく、強風が吹いて倒れる危険があるとも思えず、本格的な三脚で踏ん張らなくても設置できる可能性が高いと判断、これにすれば荷物を少なく出来るし、だめなら自撮り棒スタイルのみで撮ればよいやと考えて調達したのが本品、Velbon OTH-AB402BK。
到着してみると、たためば非常にコンパクト。このコンパクトさは意外なほどで、通常の通勤カバンの長辺方向ではなく、短辺方向に入れても余裕で余る。太さは折りたたみ傘よりはるかに細い。重さもスマホ程度。
ま、推奨積載質量は200gだし、脚の開きも大したことはないので(到着後確認したところ、脚自体は12cm程度で、開いた時の各脚の頂点を結んだ三角形は1辺20cmくらい)、風がある屋外で使うには心もとない。
ただ、室内・半室内(風が吹き込まないガレージなど)で撮影の予定があり、三脚をわざわざ持っていくほどではないが、手持ち以外で撮りたいという場合には、とても有用そう。
また、三脚として伸ばして使うだけでなく、取っ手の部分を割るだけのコンパクトサイズで使えば、デスクトップPCみたいにカメラがない機材を使って、Web会議をするときなどに便利な卓上スマホスタンドとしても使える。
重さは取り立てて軽い方ではないが、単なる自撮り棒でも200g近いものもあるので、重量級というほどではない。取り外せるワイヤレスリモコンがついており、iPhoneは動作確認済...と今回のケースでは言うことない性能だったので、購入してみた。

ちなみにAndroidはパッケージ裏のQRコードで対応可能か調べられる。スケールも便利。

内容物。説明書と本体、電池。電池はリモコンセット済みのものと合わせて2個付属。
実際に使って見ると、かなり使いやすい。
まず持ち運びだが、非常にコンパクトにたためる。当初リュックの上から三脚の頭出して運ぼうと考えていたくらいなのだが、本品であれば底が浅いショルダーバッグの隙間に立てても入れられる。さらにたたんだ時は、突起などがあまり多くない丸みを帯びた棒、短めの和太鼓のバチにスマホ固定部がたたまれてくっ付いているような形状になるため、鞄の隙間に滑り込ませやすい。
一方伸ばした場合は、さすが「三脚のVelbon」、ロッド部はしっかりとしていて、脚の部分も(短くて長さ固定の範疇で最大限)安定している。

足を開いた時の一辺は20cm程なので、「踏ん張れる」程ではないが、結構安定感は高い。
リモコンは、iOSなら音量UPボタン(シャッター)に割り付けてあるので、ペアリングだけで使える(Androidは自環境では未検証だが、同様に音量UPボタンにシャッターが割り付けられれば使用可能)。リモコン自体は完全別体型ではなく、グリップ先端に格納されているので、自撮り棒形態の時には付けたままスイッチ押せる(シャッター切れる)。リモコンは取り外すことも出来るので、三脚使用時はセルフタイマー撮影で慌てることもない。

リモコンはここにセットしてある。自撮り棒スタイルの時はこちらの方が便利か。

三脚スタイルの時は離れていることが多いと思うので、リモコンは分離した方が便利。
スマホの固定は縦でも横でも可能(台座をねじる時に中間部にもうひとつクリックがあるので、45°も可能だが、使い道は??)。
若干の欠点系を挙げるなら、スマホの固定の固定側の金具がたたむ時の構造上、薄い金属の突起になっていて、強度的な問題はないものの固定部が「細い」のでスマホの形状によってはピッタリ水平・垂直を出すのが難しい事くらい?
あ、これは固定後のしっかり感とのバーターだと思うけど、スマホ固定部を引き出す方向に動かすのや水平⇔垂直に動かす部分がかなり硬く、それに反して軽量化のためか、(強度不足というわけではないが)固定するアームの方が「しなる」ので、若干動かす時に「思い切り」が必要??
あと、この自撮り棒、屋外で使って欲しいとの願いを込めて?アウトドアブランドColemanとのダブルブランドになっているのだが、これ、必要ある??という感じ。自撮り棒でVelbon選ぶ人はVelbonだから選ぶのであって、Colemanは関係ないと思うし、Colemanは知ってるけどVelbon(ハクバ)を知らない層は、Colemanブランドだからと言って市価の2~3倍の自撮り棒を買う(ほど写真機材にグレードを求める)層だろうか....

Colemanとのダブルブランドの意味、ある?販路問題かな...
ちょっとそのあたり、ケチの付けようがある部分もないことはないが、もはや難癖に近い細かい部分で、全体的にはほぼ満点。軽くてたためばコンパクトなので、今では遠征用カバンに入れっぱなしにして、写真撮影時に役立っています。
これはオススメ。
【仕様】
全高 : 685mm(自撮棒時:740mm)
最低高 : 250mm
縮長 : 183mm
外径 : 28mm(グリップ)
段数 : 6段
質量 : 159g
推奨積載質量 : 200g
対応スマホ : 幅:56~80mm、厚み10mm以内
主な材質 : ABS+PC(グリップ)
電波規格 : Bluetooth 4.0
電波周波数 : 2.4gHz
電波到達範囲 : 半径約10m
使用電池 : CR1220
自撮り棒+簡易三脚+スマホ卓上スタンド
自分はその用途では使わなかったが、三脚部分がゴツくないので、それを逆手にとって?スマホを卓上に固定してWeb会議のカメラとしても使える。
自撮り棒としては少し重めだけれど、バランスはむしろ良いので、取り回しには苦労しない。
-
購入金額
2,615円
-
購入日
2025年06月18日
-
購入場所
Amazon





ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。