発売は12月20日予定なのでまだ製品情報が用意されていませんが、ナガオカから主にレコード盤を掃除する際に便利なレコードワークマットという製品が登場します。
現時点ではメディアへのリリース掲載もなく、お馴染みオーディオユニオンアクセサリー館のブログに情報があるのみです。
そのRWM01ですが、実は12月7日に下北沢駅周辺で開催されたイベント「下北沢にて」のレコード市会場で先行販売が実施されていました。前述のブログが12月6日に掲載され、この製品に興味もありましたしレコード市も覗きたかったということで、会場まで出向いて購入してきましたので、発売前ながらレビューが可能となります。ちなみにナガオカ西さんによると会場での初購入者は私で、一箇所だけとある販売店で同じ12月7日から先行販売を開始しているものの、恐らく初購入者だと思うとのことでした。
パッケージの基本デザインはナガオカのレコード用内袋などとほぼ同じですが、表面右上が窓となっていて、製品のNAGAOKAロゴが見えるように工夫されています。
内容物は製品本体の他にレーベル面を保護するゴムマットと利用手順書です。
自分で作ると結構大変そうなところが巧い
使い方はわざわざ解説するものでも無いと思いますが、既にレコードを何枚かクリーニングしましたので、その時の写真を使って記述しましょう。
ほぼレコード盤の大きさと合っている枠が彫られていますので、そこにレコードをきちんとセットします。枠は12インチと7インチに彫られています。10インチは用意されていません。まあ10インチレコードはレアだとは思いますが…。
次に必須というわけではありませんが、レーベル部分に合わせるように保護用ゴムマットを置きます。これを置いておけば無造作に液体をかけてもレーベルが傷みませんし、このマットを片手で押さえておくことでこの後のレコードを磨く段で作業しやすくなるでしょう。
後は任意のクリーニング液を塗布してひたすらレコードを磨くのみです。汚れが落ちるかどうかは自分次第であり、このワークマットの問題ではありません。
実は今までこの作業は私の場合カメラのクリーニングクロス(大判で40cm四方のもの)を拡げて、レーベル面の保護無しに液体クリーナー(OYAG)をかけて磨いていたのですが、やはり結構レーベル部分が濡れたりはしていましたし、布の上ではレコードが動いてしまうためあまりじっくりと磨くことは出来ていませんでした。その点このワークマットであればレコードが枠にきちんと保持されているため、中心部を押さえておけばかなり力を入れてレコードを磨くことが出来るようになります。過去に購入してカビが酷く手を付けていなかったレコードを磨くのにはかなり助かりそうです。
ただ、実はこの写真のレコードはカビ汚れではなくレコードスプレーが表面に層を作ってしまっているもので、残念ながらこのブラシ(NAGAOKA WCL222)で散々磨いてもあまり落ちませんでした。汚れが落ちるかどうかは自分次第と書いたのはそういうことです。これはデンターシステマで頑張って磨くことにしましょう。
ただ、この後に磨いた「Killing Me Softly / Roberta Flack」のカビ盤はかなりきちんと磨けて、カビもきちんと落とせたようです。通常の汚れならRWM01+WCL222の組み合わせで十分で大丈夫でしょう。
率直に言えば、メーカーが量産すればウレタン素材を加工するだけなので大したコストはかからないでしょう。しかしこれを個人レベルで作ろうとするとなかなか大変な作業の筈です。この上手いところを突いてを製品化してくるナガオカはさすがだと感心させられます。
ちなみにこのウレタン素材はレコードで発生する静電気を逃すために採用している(購入時の説明による)そうです。
中古レコードを多く買うような人であれば持っていて損は無い製品の筈です。
-
購入金額
7,000円
-
購入日
2024年12月07日
-
購入場所
「下北沢にて」レコード市 ナガオカブース
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。