元々シングル曲としては1991年にCDシングルとして発売され、1992年から1993年にかけてヒットを記録し、最終的には100万枚に迫るセールスを記録した楽曲です。現在に至るまでTHE JAYWALK(旧名J-WALK,JAYWALK)の最大のヒット曲となっています。
このバージョンがあまりにもヒットしてしまったためあまり知られていないのですが、オリジナルには1990年にアルバム収録曲として発表されていた「何も言えなくて」という曲があり、シングル化する際に夏に合わせた歌詞に一部を書き改めたものが「何も言えなくて…夏」となっています。さらに設定を冬にした「何も言えなくて -WINTER VERSION-」も後に発表されていて、今回のシングルでは後者の2曲が収録される形となります。
JAYWALKの主な楽曲でリードヴォーカルを務め、多くのヒット曲の作曲を担当したのが中村耕一ですが、彼は今THE JAYWALKには所属しておらず、ソロのローカル歌手として活動しています。その辺りのいきさつは東海テレビがまとめたこちらの映像をご覧いただけばおわかりいただけると思います。
この世代の楽曲は私がリアルタイムで日本のヒット曲を聴いていた珍しい時期のものであり、2024年のレコードの日に合わせたレコード化の話を聞いてこの曲は真っ先に購入予約しておきました。予算があれば他にも色々押さえたいところだったのですが、重度の金欠により結局この曲を含むEPを3枚だけ購入しています。
意外とレコードの質が高い
実は昨年のレコードの日では、JAYWALKと同じmeldacから発売されている虎舞竜の「ロード」を買ったのですが、ここからのレコード化は今のところなかなか良質な仕上がりを見せています。対照的に岡本真夜はどうもレコードに慣れていないエンジニアが仕上げているのではないかと思える出来となっていて、ちょっと残念な感じです。
確かジャケット写真は8cmのCDシングルと同じものだったと思います。
裏面のデザインは特にありません。
ジャケット裏は歌詞カードとなっています。
レーベルデザインは特に凝ったものではなく、meldacの基本デザインとなっているようです。
率直に言えばJ-WALK名義で出ていたCDはそれ程大した音では無かったと思うのですが、今回のレコードはレコーディング音質の限界は感じるものの、カッティングの質は十分に高いと思います。CDで聴いている時よりも中村耕一のヴォーカルがまっすぐに届いてきますし、ギターのエッジもある程度立っていて、高音質ではないものの楽曲を十分楽しめる仕上がりとなっています。
実は彼らのデビューアルバム「Jay-walk」はLP盤で持っているのですが、その時の録音はかなり雑な仕上がりで、彼らのレコードの出来に多くは期待していませんでしたので、このEP盤の出来には良い意味で裏切られました。
レコードの日やRECORD STORE DAYなどで近年多くの楽曲やアルバムがレコード化されていますが、その仕上がりはまさに玉石混交で、CDで聴いた方がずっと良いという作品も残念ながら少なからずあります。
その点本作は少なくとも買って後悔する出来ではなく、このくらいの水準を保っていて欲しいという要望を満たせるだけの仕上がりとなっています。
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購入金額
2,200円
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購入日
2024年11月03日
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購入場所
HMV ONLINE
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