レビューメディア「ジグソー」

ザ・シンセサイザーの音(造り込みも結構できる)

MWiC

のデモ演奏の時に使ったリードシンセ音源。

 

MWiCはMIDIコントローラーなので、物理的なシンセサイザーや音源ユニットに繋いでも音が出る

が、最近音源に関してはPC上で発音させるのが簡単なので、そちらで演奏している。

 

DAW

上で音源プラグインを展開し、その音源をMWiCやMIDIキーボード

でコントロールして鳴らしている。

 

音源プラグインに関しては、実は相当たくさん持っているのだが、まずはMWiCのレビューで先に音をさらしたこいつから。

 

様々なヴィンテージシンセの音源プラグインを手掛けるGForce Software

 

YMOやGeorge Duke、Herbie Hancockなどが愛用したARP Odysseyを蘇らせ、さらに進化させたOddityと、デジタルシンセが主流になった時代に突如現れて、それだけで消えたOxford Synthesizer Companyの名機Oscarの音を再現したimpOSCarの二つの音源プラグインは、好評につき改良を重ね、ともにすでに3代目になっているし、伝説的なシンセサイザーmoog Minimoog Model Dの忠実なエミュレート モデルであるのに加え、リヴァーブの搭載やアフタータッチへの対応、800種以上のプリセットの呼び出しができるなど、楽器としてModel Dにはない完成度を魅せるMinimonsta2も2代目。さらには、独特な「よれ」が味のテープサンプラーMellotron M400をデジタル技術でよみがえらせたM-Tron Pro IV、以前存在した「ストリングス音専用キーボード」であるSolinaやElka  Rhapsody、Logan String Melodyなど46種類のストリングス音源をかき集めたVSM IVなど、マニアックなラインも含め、同社が手掛けるヴィンテージシンセ類のエミュレート音源プラグインは数多いが、その中でも最大勢力がOberheim社のシンセ類。

 

Oberheim社の創始者でもあるTom Oberheimが最初に手掛けたOberheim Synthesizer Expander Module(model SEM-1)を再現したOberheim SEM、それを8つ束ねてポリフォニック化した名機Oberheim 8 Voiceを音源プラグイン化したOB-E、80年代一世を風靡したドラムマシンDMX、DX、Sequential Drumtraksを音源化したOberheim DMX、最近ではアナログシンセとして初の音色保存機能がついたシンセとして有名なOberheim OB-1のリリースなど、Oberheim社の数多くのシンセサイザーを音源プラグイン化している。

 

そんな中で、存在感が強い「あのころ」の音ながら、ポリフォニックで比較的使い勝手が良い音源プラグインが、1980年代を代表するシンセサイザー、Oberheim OB-Xの再現プラグイン=GForce's Oberheim OB-X。OB-Xをエミュレーションした音源は、Sonic ProjectsのOP-X PRO-Ⅱや、discoDSP OB-Xd、Arturia社のOP-Xa Vなど数多いが、本プラグインはその中で唯一のTom Oberheim公認のプラグイン(GForce Softwareのエミュレート音源は、Odysseyに対してOddityなどと、エミュレート元の機種を想起させるような「似た名前」が多いが、Oberheim社のものだけ「そのものずばり」であるのはそういう理由)。

 

もともと凝り性な?GForce Softwareの開発陣が、Tomのお墨付きを得て?やれるだけやったよ(灰)...という感じのプラグイン。

 

元々ヴィンテージアナログシンセのエミュレートなので、音造りの元となる波形は、最近のデジタルシンセとは異なりピアノやギター、ブラスなどをサンプリングしたような複雑なものではなく、正弦波や矩形波といったシンプルなもの。それを変調(モジュレーション)によって「壊す」ことは可能だが、原則フィルターなどで「削っていく」方向の音造りなので、リアルなピアノやブラスの音などは造れないし、良い意味でも悪い意味でも「シンセ臭い」音色だが、非常に説得力がある音になる。

 

“太さ命”という感じのmoog

とは若干異なり、少し高域に華がありつつ丸めの音が優しく、ソロを取るのにも最適。

 

MWiC開発アドバイザーの桐野さん(ウインドシンセコントローラーを何本も所有しておられる工学博士)のnoteでも設定なども触れられているので、結構MWiCの相性は良さそう。

 

実は現在音が出ず文鎮化しているが、Oberheimに関しては1980年代中盤のフラグシップモデルであるMatrix-12の廉価版、Oberheim Matrix-6の実機を持っているので、音の傾向も好きな方向。このプラグイン発売のイントロセールで購入できたので、36%引きで入手もできたしということで満足度は高い。当面MWiCはこれを中心に使っていこうと思います。

音は良いんだけれど、つまみは回しにくいんだよなー....
音は良いんだけれど、実機を模したつまみは回しにくいんだよなー....

 

【動作環境】

PC:

 スタンドアローン動作、VST、VST3、AAX

 最小システム要件:2GHz CPU / 2GB RAM / Windows 7 以降

Mac(インテル & Apple シリコンネイティヴ):

 スタンドアローン動作、AudioUnit、AAX、VST2、VST3

 最小システム条件:Intel / Apple シリコン Mac、macOS 10.13以降

 

「Introducing GForce Oberheim OB-X」

更新: 2024/10/18
音色

実機と同じ傾向

記憶の中のOberheim Matrix-6と同様の傾向。

アナログ系の存在感ある音ながら、moogよりも高域が優しく、丸めの音。

更新: 2024/10/18
操作性

(ヴァーチャル音源すべてに言えるが)つまみが回しづらい

リアルシンセサイザーでは、フィルターやLFOのつまみ(ノブやスライダー)をグリグリしながらリアルタイムで音色変化させるのが「表現力」の一つだったが、マウスでつかんでドラッグするのはなんか違う....

  • 購入金額

    13,661円

  • 購入日

    2023年10月31日

  • 購入場所

    ハイ・リゾリューション

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