レビューメディア「ジグソー」

ストラップがないとMWiCは演奏しづらいので手に入れたストラップ。

手作り?ウインドシンセコントローラー、MWiC。

(最近角柱型はソフトマウスピース付属が標準になったが)自分の持つ円筒形MWiCは、(今も昔も)マウスピースが付属していないので、自分で、マウスピースとリード、リガチャーを準備する必要がある。

これらを準備すれば、一応本体側の「音を出す」準備は整ったことになるのだが、これで「演奏できる」かというと、音源系以外にもうひとつ揃えるべきものがある(なくてもよいかも知れないが、かなり吹きづらいと....)。

 

それがストラップ

 

ギターなどは座って弾けばストラップ不要だし、木管系でもクラシカルな楽器はストラップを付けないで演奏することもある。

 

ただ、MWiCは(少なくとも自分は)難しい。

 

学校などで使ったリコーダーなどの笛を、思い浮かべてもらえればわかりやすいと思うのだが、穴をたくさんふさいでいる時には、結果として笛をしっかり持てているが、穴をあまりふさがない音程の運指の時は多くの指を笛から離すので、笛が不安定になる(リコーダーで言うとすべての穴をふさいでいる=いわゆる真ん中のド(C3)は笛をしっかり持てるけれど、一つしか穴をふさがない状態の上のレ(D4)はリコーダーが不安定なのを想い出してもらえれば...)。EWiCでは、音によっては「全部のキースイッチを押さない状態」というのがあり、その場合MWiCが非常に不安定になるのだ。

 

リコーダーの場合は、それでも笛の裏側には左の親指の穴しかないので、ずらして他の部分で笛をつまめばよいし、そもそも右手は親指の音程の役割がないので、常に笛を支えていられる。

 

一方、MWiCは

・運指次第ではすべてのキースイッチを押さない「全OFF」運指がある。

・左親指の定位置はオクターブローラーで、演奏中ずれるとオクターブが変わる

・右親指はXtraキーでずらすと音色などが変わり、隣接の右手親指センサに触れるとベンドも発生

・学校で使うプラ製リコーダー(110g程度)に比べて大幅に重い(600g弱)

ので、「全OFF」運指の時は、位置をずらすことができない両親指に、重いMWiCが「乗る」形になるので、かなり苦しい。

 

通常MWiCを自然に構えると、先が下向きになると思うが、全OFF運指ではMWiCが(特に左手のローラーが)動いてしまって音程や音が変わってしまうわけ。

MWiCの裏側は「持つ」ために指を逃がす隙間がない
MWiCの裏側は「持つ」ために指を逃がす隙間がない

 

一応、全OFF運指(もしくは近い状態)の時には、笛先を上げてMWiCを水平に近い状態にし、両方の親指に均等に「乗せる」ことができれば、MWiC単体でも吹けなくもないが、そんなアクロバティックなテクニック?を磨くのではなく、ここは素直にストラップで「吊る」ことにした。

 

探してみると、ギターストラップのように本体側に近いところまで幅広いものや、大型犬ハーネス?のように横バンドもあって肩全体にしっかり留めるもの、肩のカーブに沿った逆フックのような形状の硬い部分があるハードタイプなどいろいろなタイプがあったが、指定するほど経験もないし、取りあえずMWiCの落下や予期せぬ位置ズレが防げれば何でもよかったので、首のところにクッションがあり、途中で紐になっており、そこから長さ調節が出来る金具を経て、管楽器本体につけるフックがある、単純な構造で安価なもののうち、現品がありすぐ手配できるものにした。

 

Yunnan Yingchuang Trading Ltd.サックス用ストラップ。「ソプラノ アルト テナーに対応」ということなので、バリトンは重すぎてダメなのかも。

用
ソプラノ アルト テナーに対応(最初の「ソプ」が欠けているが)

 

構造は単純なタイプ
構造は単純なタイプ

 

使ってみると、首のクッションの部分はすごく柔らかで首にしなやかに沿う(外側は合皮っぽいが、裏が硬めスポンジのような素材でずれない)。

 

長さ調整はワンタッチでばっちり。

 

唯一フックの形状問題が...MWiCやサックスと接合させるために、片方が開くようになっている構造上仕方ないとはいえ、フックの部分の左右のカーブが違うので、吊下げた時に少し安定性が悪く、構える角度が変わったときに、引っかかるようになっていたのが解除されて「カクッ」と長さが変わることがある。

接合のため可動する部分が直線なので、仕方ないとはいえ、フックは対称でない。
接合のため可動する部分が直線なので、仕方ないとはいえ、フックは対称でない。

 

この非対称な「輪」が引っかかる時が...
この非対称な「輪」が引っかかる時が...

 

長さ調節はプレートをスライド。フックの形は仕方ないとはいえ左右対称でないので、少々引っかかる場合が...
一方、プレートをスライドする長さ調節の方はストレスフリー。

 

そこだけがイマイチかなー。

 

ただ、首は痛くならないし、長さ調整は無段階でスムーズだし、楽器と接合する部分にはきちんとプラスチックがかぶせてあって雑音が鳴らないようになっているしと、1,000円以下とは思えない完成度で、コストパフォーマンスはメチャ高い商品です。

セット状態。今のところ全く問題なし。
セット状態。今のところ全く問題なし。

 

【仕様】

対応:ソプラノ/アルト/テナーサックス用

長さ調節:450~580mm

更新: 2024/08/23
使い勝手

本体との合体部分が「ひねり」の動きでガタつくが、それ以外はかなり使いやすくてコスパも良し

引っかける部分の金具が、(構造的に仕方ないが)若干左右対称でないため、動かしたときにちょっと「引っかかる」場合がある。

 

長さ調節と首へのフィッティングは、本当に文句なし。

 

あとは首のパッド部分は片面合皮っぽいので、耐久性か?ただ安いので、一夏ごとに買い換えても元取れるか....

  • 購入金額

    798円

  • 購入日

    2023年11月04日

  • 購入場所

    YCHIRO-JP(Amazon)

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