以前ジャンク品を購入して修理に成功したDAP、COLORFLY U6。
付属品全無しということで、実は少し困っていたことがありました。それはこの製品が備えるバランス出力端子が実質的に使えないということです。
形状的には3.5mmPROという一応汎用のもので、3.5mm4極ですから対応ケーブルがない訳ではありません。しかし所謂中華ケーブルをいくつか試して使えたものが一つも無かったのです。それはこの端子の形状に理由があります。
左の赤い端子がその3.5mmPROなのですが、よく見ると端子奥に段差があり、この段差から通常の3.5mmプラグの寸法が必要となります。大抵の3.5mmプラグはこのプラグの始点まで根元が届かず上手くささらないのです。
ポタフェス等の機会にプラグの選択肢が豊富なBrise Audioでも相談してみたのですが、正確な寸法が出せれば対応できるプラグを探すことは出来るが、3.5mm4極自体があまり普及している規格ではないので確実に入手出来るとはいえないとのことでした。
そこで何はともあれ使うことを優先ということで、COLORFLYの代理店であるIC-CONNECTに純正品の入手可否を問い合わせてみたところ、メーカー取り扱いは終了しているが社内から出てきた在庫品なら販売できるという返答をいただきました。価格も思った以上に手頃でしたので早速購入してみました。
3.5mm PRO - 2.5mm4極と3.5mm PRO - 4.4mm5極の2本セットとなっています。
シングルエンドとの音質差はかなり大きい
相変わらず聴力は戻っていないのですが、早速使ってみました。まずは普段COLORFLY U6と組み合わせて使うことが多い、qdc WHITE TIGER+Brise Audio STR7-Rh2+ 2.5mm4極を使ってみましょう。比較のためにシングルエンド側に同じ組み合わせをBrise Audio STR7-CONV相当品にも繋いで聴き比べてみました。
変換ケーブルとしての質は間違いなくSTR7-CONV相当品の方が良いはずですが、バランス側の方が音量そのものが大きいこともあるのですが、明らかに鮮度感が良くキレの良さが感じられます。シングルエンドでは当時実売価格が近かったHiBy R6Proに差を付けられていた感があったのですが、バランス出力であれば十分互角以上に渡り合えそうな感覚です。
続いて4.4mm5極の方を試そうとしたのですが…。
こちらはUnique Melody MAVERICK+Bispa 【閃-Sen-】の組み合わせです。
4.4mm5極の純銅製CINQBES(サンクベス)が、この変換ケーブルに全くささらないのです。仕方ないのでBrise Audioの4.4mmプラグ(これでもかなり力が必要でした)を何度か抜き差しして、ようやくCINQBESが奥まで入ったので試聴できました。
MAVERICKについては、WHITE TIGERのような解像度の高さはそこまで感じられなかったのですが、音場が広くヴォーカルの質の良さが感じられました。今まで何となく相性の良さを感じて主にWHITE TIGERを組み合わせていたのですが、バランスではその相性の良さがより引き出されたという印象を受けます。
COLORFLY U6自体もやはり当時の10万円以下クラスとして音質面ではかなりの実力を持っていたことがより感じ取れるようになり、2,500円で2本セットの変換ケーブルではありますが、このモデルの実力を活かすためには欠くことが出来ないアイテムであることが判ります。
より実力を引き出そうとするのであればBrise Audio辺りに同一形状のケーブルをオーダーすることも考えられますが、COLORFLY U6自体メイン級のDAPというわけでもありませんので、何処まで金をかけるかは考えなければいけません。
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購入金額
2,500円
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購入日
2024年07月24日
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購入場所
IC-CONNECT DIRECT SHOP
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