レビューメディア「ジグソー」

ハンダ以外の違いは無い筈だが…

前回掲載したKS-DIGITAL-001/STDと共に、アナログオーディオフェアの会場で受け取ってきたデジタルケーブルです。

 

 

 

 

 

 

 

過去のKS-Remasta製ケーブルと同様に、使っているハンダの質によりグレードの差別化が図られていて、今回のKS-DIGITAL-001/EVO.Iはその型番通りKS-Remasta EVO.Iグレードハンダを採用しています。EVO.Iハンダについては、以前シェルリード線のレビューを書いた際に何度となく取り上げていますね。この辺りでハンダの違いだけを聴くという試みもしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前のシェルリード線は当然アナログ信号を流すものでしたが、今回は同軸デジタルケーブルということで、S/PDIFに準拠したデジタル信号を伝送するために利用します。前回取り上げたKS-DIGITAL-001/STDではデジタルケーブルであってもアナログ信号と同様の音質傾向が見られていましたが、今回のKS-DIGITAL-001/EVO.Iではどうなるか、ちょっと面白そうだなと思いながら試聴を始めてみます。

 

 

 

 

 

 

 

外観は前回のKS-DIGITAL-001/STDと全くといって良いほど同じです。唯一の違いはケーブルに巻かれている型番タグです。

 

 

 

 

 

 

 

この型番タグがある方を下流側の機器に接続するという使い方も同じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

KS-DIGITAL-001/EVO.Iもセールスポイントはハンダの技術です。コネクターを分解して確認しておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

私が同じように作ろうとしても出来ないであろうことは間違いない出来だと思います。まあ、そもそも私は電気工作が苦手ですが…。

更新: 2024/06/10
総評

アナログの質感を残しつつ現代的な傾向に

試聴方法は前回のKS-DIGITAL-001/STDや、比較用に使ったaudio-technica AT-RD5000/1.0と全く同じです。FOSTEX HP-A8をUSBでPCに接続し、HP-A8の同軸デジタル出力とCHORD Hugoの同軸デジタル入力を接続するために試聴対象のケーブルを利用するという方法です。

 

 

 

 

 

 

 

 

試聴ソースもこれまでと同等、「Balluchon 78rpm / 小川理子」からMOTU HD192で起こした24bit/192KHzのWAV、「TOTO IV / TOTO」(Friday Music盤)から起こした24bit/88.2KHzのWAVを聴きます。

 

 

まず「Balluchon」から「Oh Lady Be Good」を聴きます。バランスとしてはデジタル的な硬質高解像度のAT-RD5000/1.0と、アナログ的で柔らかめのKS-DIGITAL-001/STDの中間といえば良いでしょうか。ベースの弾力感はKS-DIGITAL-001/STDの方に近いのですが、スネアドラムやハイハットの金属感、解像度はAT-RD5000/1.0の方に近くなります。この曲はドラムセットの小気味よさが大きなウェイトを占めますので、KS-DIGITAL-001/STDよりも圧倒的にKS-DIGITAL-001/EVO.Iの方が良さが出ます。ピアノの音色も少し明るく右手方向のタッチが明瞭になります。KS-DIGITAL-001/STDに僅かに感じられた高域の頭打ち感が無くなり、ハイがきちんと伸びているのも好印象です。

 

「Smile」では小川理子のヴォーカルが少し若々しくなります。声を張った時の力強さが出てきました。AT-RD5000/1.0では声が細身、KS-DIGITAL-001/STDではちょっと張りが不足と思っていましたので、これ位だと良いバランスといえます。

 

音場は広さ自体はそれ程変わらないのですが、見通しがぐっと良くなり、何となくレトロ感のあるバランスだったKS-DIGITAL-001/STDに対して、KS-DIGITAL-001/EVO.Iは現代的な音に聞こえます。

 

続いて「TOTO IV」から「It's A Feeling」を聴くと、冒頭のバスドラムの重みはKS-DIGITAL-001/STDよりも少しだけ減ったように感じられますが、キックの音が明瞭でドラムらしい音となります。スネアの音もKS-DIGITAL-001/STDよりはクッキリと表現され、あまりどちらかに偏らずバランス良く出ているイメージです。この辺りはニュートラル感に優れるEVO.Iらしい音です。スティーブ・ポーカロのヴォーカルの音像がクッキリ描写され、バックの演奏に埋もれず中心にどっしりと存在している感じがします。強いて言えば口が少しだけ大きめかも知れません。

 

「Afraid Of Love」ではスネアドラムの小気味よさとベースのドライブ感が一気に出てきて、TOTOの活き活きとした演奏がそれらしく表現されるようになりました。KS-DIGITAL-001/STDよりもロックの活きの良さは数段上です。スティーブ・ルカサーのギターの存在感もかなり濃くなってきます。

 

これまで使った色々な製品におけるEVO.Iと同様に、デジタルケーブルでもEVO.Iらしいニュートラル感がきちんと出ていました。伝送する信号の質が全く別なのに音質傾向に同じ特徴が見られるというのも興味深いところです。

 

KS-DIGITAL-001/EVO.IはKS-DIGITAL-001/STDの丁度2倍の価格となっているのですが、音を聴くとその差額が妥当であることが理解できてしまいます。KS-DIGITAL-001/STDも2万円台のケーブルとして十分良質な音だったと思いますが、KS-DIGITAL-001/EVO.Iは5万円と言われて素直に納得出来る実力を示してくれたと思います。

  • 購入金額

    55,000円

  • 購入日

    2024年06月10日

  • 購入場所

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