昨日は百貨店に用事があり、千葉市の中心部に向かいました。JR千葉駅付近に用事がある場合、大抵時間貸し駐車場を利用するのですが、その駐車場の近くにはじゃんぱら、ドスパラがあります。
本題の用事に向かう前に、じゃんぱらでお買い得品をチェックします。するとジャンク品を置いている棚に一際目立つ存在がありました。どうみてもさほど古くない液晶モニターです。そこで詳しく見てみるとJAPANNEXTの32インチモニター、JN-IPS3202WQHDという製品であることが判りました。まあ、型番だけで素性がわかってしまうような命名ルールですね。特に破損らしき部分は無く、ACアダプターがささりっぱなしです。
状態は「映りません」とだけあり、梱包不可でそのまま持ち帰れる方のみ10円で販売というのです。私は丁度近くの駐車場に車を置いていましたので持ち帰るのに不都合はありません。そこで店員の方の話を聞くと、通電はするが何も映らないし操作も受け付けないということなのです。
実は先に確認した時点で少しだけ引っかかっていた点がありました。それは挿しっぱなしのACアダプターがASUSロゴ付きであったということです。ASUSがACアダプターを他社向けに供給しているという話は聞いたことがありませんし、ひょっとするとこれが適合していないのではないかという疑問があったわけです。しかもそのACアダプターは19V2.1Aという仕様のものでしたから、恐らくノートPC向けのものでしょう。最悪の場合このACアダプターを10円で買っても惜しくないということで、早速購入しました。
それ以降は昨日中に動作確認を取る時間が無く今日まで放置していたのですが、少し時間が空いたので動作確認を取ってみました。
まず添付のACアダプターとの組み合わせでは、確かに数秒通電するのですがその後電源が落ちてしまいます。ここで先に感じていた疑問点を確認するために本体背面のラベルを読んでみたのですが…。
何と電源の定格入力値は12V4.5Aなのです。19V2.1Aでは電流量が半分以下ですし、W数でも全く足りません。そこで手持ちのACアダプターで何とか起動できるレベルの電力供給量のものは無いかと探すと、Let's note SV7のACアダプターが16V4Aと、電流量は若干不足するもののW数ではクリアできることがわかりました。これなら起動チェックには使えるだろうということでACアダプターを交換します。すると…
「JAPANNEXT」のロゴが表示された後、有効な入力ソースが無いという表示に切り替わります。これは正常な動作っぽいです。この後は用事があったので一旦動作チェックは中断します。またLet's note SV7もACアダプターを奪われては困りますので、これに近いアダプターを家捜しする必要もあります。
画質も良好で普通に使える
動作チェックの再開時には、もう少し古いLet's note用のACアダプター(16V3.5A)に交換しましたが、これでも一応普通に動作するようです。後できちんと12V4.5A以上のACアダプターは手配しますが、チェックだけであればこのままで良いでしょう。
丁度ACアダプターの持ち主であるLet's note SV7はHDMI出力を持っていますので、このPCと繋いでみることにしました。
あっさりとごく普通に映りました。
パネルのコンディションに問題はありませんし、きちんとWQHDの解像度で正しく動作しています。
強いて言えば設定などのメニュー表示が背面にあるジョイスティック形状のスイッチであることはお世辞にも褒められたものではありません。裏面にあること自体が使い勝手を悪化させますし、操作も直感的ではありません。まあ今回に限っては些細なことですが。
入力端子は案外豊富で、HDMI2系統、DisplayPort、miniDisplayPort、アナログRGB(D-Sub15P)が用意されています。さすがにDVIはありませんでした。
発売時点で4万円を割り込んでいるというかなりのお買い得モデルでしたが、ゲーミングモニターレベルの応答性を要求するというわけでもなければ、これで十分といえる性能の製品だと思います。IPS-ADSパネルということで発色も良好ですし精度感もまずまずです。私のお世辞にも良くない目で使うには文句ありません。
正直言えば私の家で使うには32インチは大きすぎるのですが、さすがに使わなければ勿体ないということでサブPCのHYUNDAI W240Dと入れ替えて使うことにしました。W240DもPC-9800系を接続するという前提でアスペクト比16:10かつ24KHz対応という条件を満たしていたので使っていたのですが、さすがにこちらのPC-9800(PC-9821Ra18/N20)を使う機会はまず無いだろうということで…。
作業効率が大幅に上がる
元々使っていたHYUNDAI W240DはWUXGA(1,920×1,200)に対応していて、それでも十分満足は出来ていました。
しかしWQHD(2,560×1,440)対応の本機を導入したことで、Adobeのタイムラインを横表示するアプリケーション(Adobe AuditionやAdobe Premiere Pro等)を使った時に、横方向における640ピクセル分の拡大はとても影響が大きく、作業効率が向上しました。
それでもわざわざ壊れていないPCモニターを買い替えるという発想はなく、10円というあり得ないレベルの価格で購入できたからこその入れ替えでした。
製品としての満足度はクラス相応ではありますが、購入価格も含めた満足度という意味では今年これを超えるものは無いでしょう。
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購入金額
10円
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購入日
2024年01月12日
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購入場所
じゃんぱら
harmankardonさん
01/13
jive9821さん
01/13
さすがにACアダプターが非純正という要素は見落とす
ことはないと思ったのですが…。
まあ、こちらとしては有難いので良いんですけどね。
toshi_wanganさん
01/14
jive9821さん
01/14
下手に高額なジャンクよりも、こういった突き抜けた
ジャンクの方が案外動いたりしますね。
じゃんぱらでジャンクを買うのも随分久しぶりでしたが、
勘はまだ残っていたようです。