自宅内でWebサーバー等として使っているPCで、元々起動ディスクとしてIntel SSD 710 300GB SSDSA2BZ300G301を使っていました。
しかし、このサーバーはWeb以外にも多くの用途を兼ねているため、ディスクの使用量が多く、300GBでは不足するようになってしまいました。
そこで暫定的にCrucial製のコンシューマモデルである、Crucial MX500 1TB CT1000MX500SSD1を投入しました。
ところが、このサーバーはメールサーバーやDBサーバー等も動いていて、ディスク負荷がとても高いのです。使用期間約1年で、CT1000MX500SSD1の想定書き込み寿命である360TBWに達してしまいました。
そこで一時的にTEAM Group GX2 2TB T253X2002T0C101を、容量の半分はパーティションとして確保しない状態にして、多少でも寿命が延びるように投入しました。
しかし、TEAM Group GX2 2TBは想定書き込み寿命が800TBWで、Crucial MX500 1TB よりは2倍以上持つことになりますが、それでも良くて3年、負荷が更に増えれば2年少々かも知れません。最初に使っていたIntel SSD 710はデータセンター向けとコンシューマモデルの中間に位置する製品であり、コンシューマモデルよりは遙かに高耐久性でした。そのためある程度長期間使えていたわけです。
仕事先のサーバーに入っているようなSSDはSATA製品でも想定書き込み寿命がPB単位であり、コンシューマモデルでは敵わない耐久性であることは間違いありません。そこで発想を切り替えて、中古でもサーバーからの抜き取り品であればそこそこ使えるのではないかと思い探してみたところ、都合良く出てきたのがIntel SSD DC S4600の960GBモデル、SSDSC2KG960G7Rでした。2個セット販売でしたが、価格は手頃でしたので予備も確保できてい丁度良いと前向きに捉えることにしています。
なお、製品情報を調べてもSSDSC2KG960G7Rという型番は公式情報にないのですが、DELLのロゴが併記されていることを考えるとSSDSC2KG960G701の特定OEM向けモデルの型番がSSDSC2KG960G7Rなのではないかという予想が立ちますので、アイテム情報にはSSDSC2KG960G701の方で登録しています。
圧倒的な寿命という安心感
さすがにIntel SSD DC(データセンター向け製品の意味)ですので、筐体も金属製でした。
先日暫定投入したのが2TBのSSDであるため、960GBのSSDには内容をクローン作成機でコピーすることは出来ません。また、一般的にフリーや格安のコピーツールではWindows Server系のOSには対応しない(試してみても実際動きません)という問題があります。
仕方ないのでWindows Server標準ツールである「Windows Server バックアップ」で一度ベアメタルバックアップイメージを作成して、そのイメージをSSDSC2KG960G7Rの方に書き戻す形としました。
折角2台買いましたので、片方を外付けケースに詰めてイメージ作成先として活用し、もう1台をサーバーに内蔵して書き戻し先とすることにしました。
Windows Server バックアップを実際に自分で使ったのは今回が初めてですが、思ったよりは早くイメージ生成も書き戻しも終わった感があります。イメージ生成はWindowsを使いながら実行できますので、ダウンタイムが小さいというのも好印象です。
書き戻しは「Rufus」を使ってWindows Serverの起動USBメモリを作成し、そこから「コンピューターの修復」内にある「イメージからの書き戻し」を実行するだけです。
移行が完了した環境でCrystal Disk Infoを実行してみました。
ベンダ固有という値が多く参考になりにくいところですが、ホストの総書き込み量は何とか表示できています。16進数で「466FF」とありますから10進数表記に直すと288,511GB、つまり280TBW少々です。コンシューマモデルであればかなり使い込んだといえる書き込み量ですが、SSDSC2KG960G701の想定書き込み寿命は5.25PBですから、まだ6%にも達していません。この余裕がいかにもデータセンター向けですし、これ位であればこのサーバーの引退までこの1台で乗り切れそうです。
SSDの主力がNVMeに移行してしまい、SATA向けの高信頼性製品はなかなか手に入らなくなってしまいました。特にこの分野に強かったIntelがSSD事業を売却してしまい、現在も一部製品はSolidigmブランドで残ってはいるものの入手性は悪くなっています。本来ならば新品購入できればベストなのですが、信頼性を求めて中古を買うという矛盾した状態でした。
なお、コンシューマ向けであればCrystal Disk Mark辺りの値を掲載するのですが、既に稼働中のサーバーでベンチマークテストを実行するのも厳しいので速度データは掲載しません。
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購入金額
4,274円
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購入日
2023年12月02日
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購入場所
ヤフオク
kaerkiさん
2023/12/12
安くなった気がします
jive9821さん
2023/12/12
それが、SATA SSDは10月頃まで割と安かったのですが、
先月辺りから値段が上がり始め、12月に入って一気に値上げが
進んでいます。
実際、実は当初SAMSUNG 870EVOの2TB辺りを普通に買おう
と思っていた(一応1.2PBWなので)のですが、ついこの間まで
1.3万円程度で買えていた品が、今月は2.5万円くらいまで上昇
していて、慌てて中古狙いに切り替えたわけです。
NVMeはまだ派手に動いていませんが、SATA SSDとHDDは
あっと言う間に高くなった印象です。
kaerkiさん
2023/12/13
円高になるのかなぁ・・・
微妙・・・
jive9821さん
2023/12/13
SSDは今後主要部品のNAND Flashの価格が一気に上昇する
(約1.5倍)ので、どのみち値上げは避けられないはずです。
PCI Express Gen.5対応の高速モデルなどは諦めるしか
ありませんが、Gen.4以下のそこそこレベルであれば安い内に
買っておく方が良いでしょうね。
私はNVMeは買い置きが多数あったのですが、SATAの大容量
かつ高耐久というものがなかったのでこれを調達しています。