本日は秋葉原でeイヤホンが主催するポータブルオーディオの祭典「ポタフェス2023冬」が開催されました。基本的には毎回足を運ぶイベントですので、今回もいくつか試してみたい製品もあったので参加してきました。
今回は会場物販などにはさほど興味がなく、一通り見終わってから念のために覗いたという程度だったのですが、ちょっとだけ目を引く特売品が用意されていました。それがApple製TWS、AirPods Pro(第1世代)の中古(B~Cランク)が9990円というものでした。
私はiPhone 4世代から現在までずっとiPhoneユーザーですが、実はApple製のイヤフォンは全くと言って良いほど使ったことがありません。昔はiPhoneの添付品もありましたが、箱から出してもいませんし、元々TWS嫌いということでAirPodsシリーズも全く使っていませんでした。とはいえ、やはり嫌うにしても一度は使ってみないと判断しようが無いということで、この程度の価格であればということで買ってきました。
私が購入したのはBランク品で、本体は美品で欠品もないものの、ケースに擦り傷が多くあるというものでした。
といってもApple製品にありがちな光沢のある白筐体ですので、特定の方向に光を当てなければ擦り傷も殆ど判りません。
イヤーチップやLightningケーブルはきちんと残っていましたし、それぞれのコンディションも良好でした。
ただ、何故か前のユーザーの登録情報が残っていましたので完全初期化が必要になります。この辺りは買取時にそもそもeイヤホン側が正規手順での登録解除を促すべきではないかと思いますが…。
ソースをきちんと伝えるのではなく、Appleの音に仕立ててしまう
個人的にAirPodsシリーズのデザインはあまり好きではありませんが、そこそこ高度な演算を行うプロセッサー(Air Pods用に開発されたApple W1)が入っている以上、どうしてもこのような形状になってしまうのでしょうか…。
iPhoneに接続する時には、AirPodsケースの蓋を開けてiPhone本体を近づければ指示が表示されますので、その通りに手順を実行するだけでペアリングや初期設定は完了します。Android等については通常のBluetooth接続イヤフォンと同様の手順でペアリングします。
取り敢えず動作確認ということで、普段使っているiPhone XS Maxに接続します。実はこれ以外のiPhoneには、楽曲データが全く入っていないのです…。
iOS標準サポート機器であるだけに、接続を確立すればiPhone側からのノイズキャンセリング設定などは追加アプリ無しで使えるようになります。この辺りは純正同士の強みですね。
さて、出て来る音はというと、予想通りのApple製品らしい音でした。ソースが何であろうと、録音の質がどうであろうと、Appleが良いと思った音に無理矢理仕立て上げてしまうような、ある意味強引な音作りです。とはいえ、この音は恐らくオーディオ体験が乏しい殆どの人に素直に「良い音」と思わせるような造りでしょう。また、昔のiPodやiPhoneに添付されていたイヤフォンと比べればバランス的にも整った音であり、この音を悪く言う人はそれほどいないだろうなと感心させられました。とはいえ、オーディオ的な聴き方をすれば、作り込みすぎて本来あるべき音が全く出てきていないことは容易に理解できると思いますが…。
ノイズキャンセリングなどはそれほどきちんと効果が実感できる環境で使っていないので何ともいえませんが、切り替えてみるとかなり自然に効いていると思います。接続の安定度もさすがで、この辺りは普通のオーディオ機器メーカーの製品と比べてアドバンテージとなり得る部分でしょう。
何となく矛盾する表現ですが、Air Podsシリーズの音は「オーディオに特に興味のない人が良い音と感じる」という難しいポジションを上手く突いたものといえるでしょう。これで満足してしまうとわざわざ金を払って他社製品を買おうと思わないでしょうし、Air Podsを買っておけば間違いないと思ってしまうでしょう。
個人的には「この音で本当に良いのか?」という違和感がどうしても常に残ってしまうのですが、そういう人は他社製の、よりオーディオとして作り込まれている製品を買えば良いだけのことです。
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購入金額
9,990円
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購入日
2023年12月09日
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購入場所
ポタフェス2023 会場物販
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