「芋づる式洲崎綾 Part11」。Webラジオのキャラクターの面白さと、天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾（あやちゃん／ぺっちゃん／あやっぺ）関連レビュー。12月といえばあやちゃんのバースデイがあるということで、それに向けて彼女の参加した作品や楽曲、ラジオのアーカイヴをまとめたDVDなど、幅広く芋づる式におよそ一ヶ月にわたりご紹介するシリーズレビューの11回目。

あやちゃん自身が声優を目指した原点の一つともいえるラジオへの愛と、実際のラジオ出演でのトークの面白さ、廻しの上手さで「ラジオモンスター」の異名をとるあやちゃんだが、作品の担当キャラクターを意識しつつトークするキャララジオ／番宣ラジオではなく、「洲崎綾」としてトークするラジオは昨年と変わらず4つ。

・洲崎西：文化放送超!A&G+、毎週水曜（火曜深夜）1:00～収録放送、相方西明日香

　(相方の出産も、録音録りだめでクリア、ついに10年500回以上続くラジオとなる）

・洲崎綾の7.6：ニコニコ生放送（ボイスガレッジ）、月2回月曜21:00～、生と収録の交互

　（最近はゲストが多くなり幅が出てきた。アーカイヴが一定期間しか残らないのが惜しい）

・洲崎綾の「手づくる」ラジオ：ニコニコチャンネル洲崎綾の「手づくるラジオ」、金曜 21:00～

　（隔週で会員専用の『ごえもんの「手づくる」ラジオ』と交互配信）

・天津向のためになるらじお：音泉、隔週木曜 19:00～

　（南早紀とともに通常パートのアシスタント、大人パートには参加せず、メインは天津向）

が継続配信されているWebラジオ。

洲崎西は、あやちゃんのブレイクの起点ともなった女性声優ぶっちゃけトーク番組で、相方のあっちゃんこと西明日香も含め、二人とも人妻になって新人声優から中堅声優へとシフトしたが、仲の良さはそのままで、あいかわらずぶっちゃけトークに、小学生のようなワイ談？と、容赦なく（男性）リスナーをこき下ろすドSな振る舞いで、変わらず面白い。ためらじ、こと、天津向のためになるらじおは、天然系の南早紀と一緒にアシスタントを務める。メインパーソナリティはタイトル通り天津向こと向清太朗。あやちゃんは年上に可愛がられる傾向があり、特に関係性ができている年上男性のいじりには定評があるが、7歳年上の向ともこの関係が築けており、もう一人のアシスタントのみなみちゃんが天然系のため、あやちゃん⇒向⇒みなみちゃんというツッコミ方向様式美も出来上がっていて楽しい。あやちゃんも天津向相手なら遠慮なく毒舌吐けるので、輝いてるし？大人パートは不参加で、そちらには18禁ゲーム中心に声をあてている歩サラがいるため、通常パートのあやちゃんたちは過度に下ネタに走る必要もないので？聴きやすい。

あと2番組はソロ番組。ナナロクこと洲崎綾の7.6はゲストを呼ぶことが多くはなったが、比較的普通のテンションでのしゃべりが多く、リスナーも多い。ナナロクに関係ない出演アニメイベントなどの告知も多く、YouTubeチャンネルを持っていないあやちゃんの「半公式」番組の様相を呈している。

これに対して、手づくること洲崎綾の「手づくる」ラジオは、名前の通り手作りのラジオ。元々、新型コロナが蔓延し始めて、アニメフェスや作品付随のライヴ、トークイベントなどがことごとく中止・縮小されていく中で、「なにかできないか」とのことから、始まった番組。自身の配偶者の伊福部崇がラジオの構成作家であり、機材の扱いなども出来ることから作家兼機材担当、あやちゃんがトーク兼ジングル兼効果音担当と言う感じで、自宅録音で始めたラジオ。そのため、ごえもんとこまちという飼い猫の声も時々入るというゆる～い番組。

その「手づくる」のリアルイベントが「洲崎綾の手づくるパーティー」で、2022年12月浅草でゲストに親友の佳村はるかを迎えて1回目＝vol.1が行われた。このときは参加出来て、会場で購入したのが、“洲崎綾の「手づくるラジオCD」 vol.1”。

このCDも宅録で、洲崎家に声優の加隈亜衣を迎えて収録された。ごえもん、こまちも出演していて、「洲崎家に遊びに来たくまちゃん（加隈亜衣）を傍で見ている」ようなトークCDで、とても面白かった。

「手づくる」のリアルイベントはその後、2023年のGWにも開催された。このときはすみぺこと上坂すみれがゲストで、参加したかったのだが、残念ながら日程を合わせられず断念、その時も新規作成されたトークCD“洲崎綾の「手づくるラジオCD」 vol.2”は、後日通販で入手した。それが本品。

このvol.2では、長期にわたるラジオ共演

で仲良くなった（ふたりはこのラジオで当初お互いをペし（もしくは洲崎さん）とあやねると呼び合っていたのが、仲良くなって途中であや・あやね呼びに変わる）当時同じ事務所の女性声優、あやねること佐倉綾音をゲストに迎え、相変わらず洲崎家での収録が行われた。

収録途中でいつもどおり？、飼い猫が乱入。そのごえもんとこまちがケンカを始めて、伊福部さんがレフリーストップで、一方を別の部屋に隔離する一幕も。さらにこまち（♀）があやねるのカーディガンを悪戯したらしく、あやちゃんここでひとこと「わーい♡女性声優さんのカーディガンだぁ」（ぉぃｗ

リスナーからのお便りをフックに話を進めていく「手づくりポスト」では、あやちゃんとあやねるがドライヴに出かけた報告があったが．．．というお便りから結構話が広がる。あやちゃんが、「あやねのいいところは、遊びに行かない？となったときに、売れっ子で忙しいのに、今月忙しいから来月以降ね、などと中途半端にせず、とりあえず今週ならここ、来週ならここ、と空いた日程を提示してくれる」ので「あ、めっちゃこの人私のこと好きなんだ♡」とあいかわらず、いい方に勘違いしてる？ような発言。すると、あやねるは「歳を取ってくると時間が経つのも早く感じるので、このひとと逢ったら100%楽しいというひとにしか時間を空けない」と応え、あやちゃんが「私だけ？」と（ぬか？）喜び、あやねるが「あなただけじゃないけどね」と返す、あの空気感ｗ

．．．からの、あやねるが「あやはメンタルが安定しているので、つきあって疲れない」と言い、「なんでそんなに安定してるの？」「メンタルガタガタになることある？」と訊くと、伊福部さんが横から「落ち込んでいることはないけど、怒ることはある」「なんでよ！（ぷんすか」というのは微笑ましい。

「日本全国車栗毛」は、免許をとったあやちゃんに、車で訪れてほしい全国オススメスポット＆グルメをお勧めするコーナーだが、その絡みで、あやねるが最近ドリフト・キングこと“ドリキン”土屋圭一と動画に出ているとの話が。どうもドリキンとテリー伊藤の車情報番組“テリー土屋のくるまの話”に、“MFゴースト”（作中でドリフト走行がよく取り上げられた“頭文字D”の続編）にあやねるが出演するのと、名前にひっかけて日産の電気自動車サクラの紹介をする（あやねる=佐倉綾音=サクラアヤネ）ので、出演依頼が来たものらしい。ただ実は、あやねるは運転が丁寧で上手いらしく、サクラの試乗でドリキンに褒められた、とか。あやちゃんも以前同乗させてもらったときを思い返すと、あやねるは上手かったと。対するあやちゃんは車線を逸脱しそうな警告音が鳴ったり、あやねる曰く、カーブに突っ込む速度が高いなど、あぶなっかしいらしいw「だってカーブでは減速しちゃいけないって習ったもん」「それはカーブの途中でブレーキを踏むのがよくないのであって、減速してからカーブに入るの！」

あやちゃんの家で録っているだけあって、あやねるも非常にリラックスしていて、普段言わないようなこともポンポンしゃべるし、ごえ・こまの乱入もあって自然体。いろんな話が聴けるトークCDとなっている。

あと、新型コロナで外出自粛の時期に関しては、アウトドア派のあやちゃんはストレスたまったらしいが、あやねるは「わたしの時代来たな！」と思ったらしいところは、何なら一週間一歩も家の外に出なくても何のストレスも感じない自分としては、妙に親近感覚えたり。

さて、明日（2023年12月16日）は「洲崎綾の手づくるパーティー vol.3」。今回も“洲崎綾の「手づくるラジオCD」”の販売はあるのかしら？

「ジャケット描きましょう」対決では、やはりあやねるが描いた、“どすこい”ごえもんが表1。

【内容】

オープニング

ゲストとのトーク

手づくりポスト

日本全国車栗毛

ラジオCD特別企画：ジャケット描きましょう

エンディング