レビューメディア「ジグソー」

アンビエントモニターを体験してみる

数々のオーディオブランドを取り扱う完実電気では、オンラインショップにアウトレットコーナーを設けています。

 

そこに商品の追加などがあるとX(旧twitter)で告知があるため、私も時々覗いていました。すると、先日Westone Audio製イヤフォンの処分品が幾つか追加されていました。ラインナップとしてはいずれも旧シリーズですが、Westone製品の中ではモニター系の音質傾向を持つUM PROシリーズと、UM PROベースながら外音をある程度聞くことが出来るというアンビエントモニター、AM PROシリーズが掲載されていました。

 

UM PROシリーズは今までに何度か聴いたことがあり、UM PRO50辺りは安くなれば買っても良いなと思う程度には気に入っていましたし、UM PRO30辺りもまあまあ良いかと思っていました。しかしAM PROシリーズは正直言って使ったことが全くありません。

 

今回はイヤフォンそのものの音というよりは、アンビエントモニターの使用感を確かめてみたいと思いましたので、シングルBA構成で最も安価な、AM PRO10を購入してみることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商品説明に記載がありましたが、ケーブル以外の全ての添付品が欠品していました。イヤーチップも一つもありません。

 

Westone Audio製イヤフォンはSHUREなど一部メーカーと同様に細軸タイプであるため、普段愛用しているイヤーチップを使うことも出来ません。仕方ないので、取り敢えず以前から所有している同じWestone Audio製であるWestone W40からイヤーチップを拝借して聴いてみることにします。

 

 

 

 

 

 

W40の添付品の中から、STARシリコンのグリーン(長さ10mm、直径10.5mm)を装着します。

 

細軸のイヤフォンで本当の意味で自分が納得出来る音を出してくれたイヤフォンは今までにありませんので、音については程々の期待にとどめておくことにして、早速使用感を確認してみましょう。

 

更新: 2023/11/30
総評

密閉状態ではなくなるが、ある程度の音でなければ外音は聞こえない

まずは普通にイヤフォンとして使ってみましょう。今回は簡単な試聴にとどめるつもりでしたので、DAPはサブ機であるCayin N6ii/T01を使います。

 

 

 

 

 

 

(実際には上で紹介したN6iiには現在R01モジュールを組み合わせN6ii/R01として使っていて、現在のN6ii/T01は後で購入したN6ii/A01のモジュールをT01に交換したものとなります)

 

 

 

 

 

 

 

シングルBAモデルということで、帯域の広さなどは期待してはいけません。それを踏まえた上でいうと、低域方向は思ったより充実しています。さすがに最低域まで出ているわけではありませんが、バスドラムやベースを中心に聴いてもそれほど大きな不満はありません。

 

その一方で高域方向はやはり伸びません、恐らく6kHz付近で量が減り始め、10kHz辺りになるとかなり不足が感じられます。そのため高域方向は取り敢えず出ているという程度です。

 

シングルBAだけに音場は広さは標準的ではあるもののそこそこ構築されますし、ヴォーカルや楽器の質感はなかなか良好です。残響音などの表現もまずまず良質な方です。高域方向の再現さえ諦めれば意外とこれで十分音楽を聴けそうではあります。

 

 

ただ、今回のテーマはあくまで「アンビエントモニターを体験する」ということです。これについてはどう検証しようか悩んだのですが、結論としてN6ii/T01で音楽を聴いたまま、FOSTEX HP-A8に繋いで音を細かく評価する時に使う程度の大音量でSENNHEISER HD6XXを使い、それをAM PRO10の上から被せてみることにしました。このときにはAM PRO10側では「L-O-V-E / Diana Krall」をやや小さめの音量で聴き、HD6XXでは「The Road To Hell (Part.II) / Chris Rea」を再生しています。

 

 

するとDiana Krallの歌声の外から、ドラム、ギター、ヴォーカルなどの音は小さく聞こえてきます。それ以外の音は正直確認するのは難しかったです。一応カナル型のイヤフォンで密閉構造であることを考えれば、外音が入ってきていると評することは出来ます。

 

ただ、何となく気になったのですが、普段使っている64AUDIO U4でも外音はある程度聞こえています。これと比べるとどうなるのか、先ほどと同じくU4でDiana Krallを聴きながらHD6XXでChris Reaを再生してみます。AM PRO10とU4では当然能率が違いますので、聴感である程度音量を合わせてから実験します。

 

 

 

 

 

やはりというべきか、U4でも外から入ってくる音量はAM PRO10とあまり変わりません。まあ、U4は64AUDIO独自のapexモジュールを搭載していて、完全に密閉されているわけではないことがこの結果に繋がっているのだと思いますが…。私のU4はapexモジュールをm15モジュールに差し替えていて、厳密に言えば標準状態ではありませんが。

 

強いて言えば外音の音量そのものに大差はなくても、Chris Reaが何を歌っているのか聴き取りやすいのはAM PRO10の方でした。その意味で外音取り込むための機構をきちんと備えているAM PRO10の方に多少アドバンテージがあったということになります。

 

 

イヤフォンとしてはごく普通のシングルBAモデルであり、それにしては密度の濃い低音が出ていますし、シングルBAならではの中域のナチュラル感は高評価して良いと思います。ただ、アンビエントモニターとしてはというと、これが正しい方向性であったのかは少々疑問に感じました。

 

 

今回は純粋にイヤフォンとして納得できそうではありますが、私の使い方ではアンビエントモニターとして十分に活用することは難しそうです。

  • 購入金額

    7,700円

  • 購入日

    2023年11月28日

  • 購入場所

    完実電気

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