まもなく移行作業を行う予定ではあるのですが、まだCeleron J1900でWindows Serverを動かしているサーバーが稼働中です。
今まではIntel SSD 710の300GBで動かしていたのですが、これは耐久性にはまだ余力があったものの300GBという容量がなかなか厳しく、取り敢えず余っていたCrucial MX500の1,000GBモデルCT1000MX500SSD1に交換しています。
ただ、Crucial MX500は所詮コンシューマ向けのSSDであり、半業務用だったIntel SSD 710ほどの耐久性がありません。公称値で寿命は1,000GBモデルの場合は360TBWとされています。そして現在のこのSSDの状況ですが…。
▲CT1000MX500SSD1のCrystal Disk Info
既に公称値の360TBWが目前に迫ってきてしまっているのです。実際のところまだすぐに使えなくなるというほどの劣化ではないはずですが、あまりこれを放置しておくのも危険でしょう。
本来であればエンタープライズ向けのSSDを投入しておきたいところなのですが、最近SATAのエンタープライズ製品自体が滅多に出てきませんし、実売価格も手頃とは言い難いものがあります。
そこで考えたのが容量の大きなSSDを使って予備領域を大量に確保しておくことで、実質的なTBWを確保するという方法です。CT1000MX500SSD1が1,000GBモデルですから、2TBクラスのSSDを買って1TB分だけ使うというやり方であれば、コンシューマ向けのSSDでも1,000TBW程度は確保できるでしょう。というわけで、先日パソコン工房系列で日替わり特価品となっていたTEAM Group GX2の2TBモデルを購入してきました。
現在TEAM GroupのSATA SSDは、2TBクラスはTFORCEシリーズを除けばEX2,CX2,GX2,QXが存在していて、このうちQXはQLC NAND採用、残りの3モデルがTLC NANDを採用しています。実はCX2、EX2は2TBクラスで公称1,600TBWなのですが、GX2は安価なだけあり半分の800TBWとなります。そこそこ長く使うのであれば最低でも1/4は予備領域化した方が良さそうです。
今となっては2TBで1万円前後は安い
今年の10月上旬頃まではSSDは値上がり一辺倒の日本市場にありながら、底値といって良いほどの安さが目立っていました。しかし11月に入った辺りで徐々に値上がりが進み、気付くと余り安価なSSDを見なくなってきてしまいました。
安い内にNVMeのSSDはかなり買い込んだ(まだろくに使っていないのでレビュー未掲載品ばかりです)のですが、SATAは大容量品をあまり買っておらず、容量を活かしてサーバー向けとするのに適した手持ちの在庫が無かったのです。というわけで、TLC NAND搭載のSSDが2TBで1万円割れというのは、現状では間違いなく最廉価クラスでしょう。
実際にサーバーで使う前に、USBの外付けケースに詰めて簡単な動作確認をしておきましたので、その結果を紹介しておきましょう。
玄人志向製の2.5インチドライブ向けケースに詰めて、Ryzen 9 5900X搭載のASUS PRIME X370-Aに接続してみました。
速度計測は参考値としてCrystal Disk Mark 8.0.2で計測しています。
▲Crystal Disk Mark 8.0.2(IOPS表示)
USB接続なのでSSD本来の性能を発揮できているわけではありませんが、まあ今時のSATA SSDとしてごく普通の結果は出ているものと思います。現状ではNVMeではそれなりに性能差がつくことが多くても、SATAでは決定的なほどの実力差は表れないはずで、ごく普通の速度が出ていれば十分実用的と表現することは出来るものと思います。
出来れば寿命を減らしたくないので、これ以外のテストについては割愛させていただきます。直近では明後日に祝日がありますので、その辺りでSSDの入れ替えも実施する予定です。
なお、さすがにこの用途に使ったSSDは事実上の使い捨てとなってしまいますので、TEAM Group GX2の2TBはもう1個買ってあり、こちらは通常のPCで使うつもりでいます。
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購入金額
9,980円
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購入日
2023年11月19日
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購入場所
パソコン工房
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