"Yeston"は2000年から中国市場でPCパーツを展開しているメーカーで、基本的に日本では展開していませんが、1スロットかつロープロファイルのRX550や「嫁グラボ」として話題になったRX6800XT 桜瞳などを販売していることで知られています。
今回紹介するRTX4070Ti-12G D6X 桜瞳花嫁はそんなYestonが販売しているグラフィックボードです。
実は嫁グラボはRadeonだけではないのだよ。
凄まじい性能
見た目に全て持って行かれますがこいつの中身はRTX4070Tiそのもの。
グラフィックボードのベンチマークは統計したデータを持っていないので今回は私が最近よくプレイしているブループロトコルのベンチマークを実施してみました。
今回は5台のマシンを比較に使用しました。
CPUやらメモリやらが全く統一されていない環境なので参考値となりますが、グラボのある程度の実力はわかると思います。
ベンチマークの設定はプリセットの「最高画質」「仮想フルスクリーン」、このゲームでFHDを使用する人なんていないと思うので解像度は2560×1440で統一しています。
No.1(今回の主役、嫁グラボ搭載機)
・Core i7 13700F(16C/24T)
・DDR4-2400(えっ) 16GB×4 64GB
・RTX4070Ti-12G D6X
スコアは25981で「極めて快適」判定となりました。
実プレイでもUWQHDモニターに接続して使用していますが、快適そのものです。
モニターの都合上100fpsが上限となりますが、基本的に60fps以上を維持できます。
※この人は目が弱いので60fps以上いらないと思っています
No.2(直近でのメインマシン、外付けGPUな変態)
・Ryzen9 5900HS(8C/16T)
・LPDDR4X-4266 16GB
・RTX3070Laptop
スコアは10747で「極めて快適」判定となりました。
こいつも2年落ちのノートPCとしては異次元の性能を持っていて高解像度、最高設定にこだわらなければそれなりに重いゲームもプレイ可能です。
4070Ti導入直前までブループロトコルのプレイに使用していましたが戦闘時にフレームレートがガクッと落ちたりしてやや荷が重い印象です。
No.3(リビングお手軽ゲーミングマシン)
・Ryzen3 4100(4C/8T)
・DDR4-2666 8GB×2 16GB
・RTX2070Super Clasicc
スコアは10581で「極めて快適」判定となりました。
Ryzen3 4100にRTX2070Superというライトゲーミングな構成に仕立てたリビングマシーン、水冷CPUクーラーを搭載していて冷却には一番余裕があるかも?
こいつも実プレイに使用していましたが、体感的にはNo2のマシンとほとんど変わらない感覚でゲームができます。6千円を切る激安CPUでも遊べるのでいい時代になりましたね。
元々はこいつに4070Tiを搭載する予定だったのですが入らず…
No.4(灼熱の暴君、DeskMeet)
・Ryzen7 5700X(8C/16T)
・DDR4-2666 8GB×4 32GB
・RD-RX7600-E8GB
スコアは11070で「極めて快適」判定となりました。
DeskMeetの小型ボディにRyzen7 5700XにRX7600を搭載した数日前までは我が家最高性能を誇っていたマシン。
RX7600というエントリーモデルのグラボでありながらRTX3070LaptopとRTX2070Superを上回るスコアをたたき出しました。やはり新しいだけあった強いですね。
今回測定した中では2番手のスコアです。
こいつも結構な頻度でゲームプレイに使用しているのですが、小型ボディに高性能パーツを押し込んだせいでボディ全体が暖房器具のように熱を持ち負荷が続くとCPU温度は96度に到達するというある意味今回で一番じゃじゃ馬な暴君です。
No.5(ゲテモノスリムPC参上)
・Core i7 5960X(8C/16T)
・DDR4-2666 8GB (不調でメモリ削減状態で参戦)
・GV-N105TOC-4GL
スコアは2800で「動作困難」判定となりました。
DeskMeetと予定外で今回組んだマシンによって役割を失った我が家最狂のゲテモノマシン。
全体的な構成が古く「なんで来た?」と感じると思いますがゲスト参戦ということで。
さすがにGTX1050Tiではゲームは厳しいですね。ちなみにA2000を手放す前に測定したところ「6639」で「普通」判定でした。
今回の測定結果をまとめると下記のとおりです。
RTX4070Ti :25981
RTX3070Laptop:10747
RTX2070Super:10581
RX7600:11070
GTX1050Ti:2800
RTX A2000(ゲスト):6639
HD7770(ゲスト):途中で落ちて測定不能
環境の差が大きいとはいえ圧倒的ではないか。Ada Lovelaceの性能は。
正直これほどまでに圧倒的な性能差を見せつけられるとは思いませんでした。
2世代前のRTX2070Super相手にダブルスコアなんてもう途方もない凄まじい性能です。
これだけの性能なら4Kでのゲームプレイも視野に入ってきそうです。
このグラボの全てを物語る。
このグラボを語るうえで外せない…というかこのグラボは見た目が全てとでもいった方が良いですね。
まず、パッケージデザインからしてこのグラボが普通でないことを物語っています。
一昔前には3Dのキャラクターが描かれたパッケージなどもありましたがもう完全に2D、アニメのBD-BOXか何かと勘違いしてしまいそうなパッケージです。
蓋を開けるとそこには「YESTON」とくり抜くれたやけに手の込んだ緩衝材が入っています。
なんだかYestonのロゴがかっこよく見えてしまって不思議。
緩衝材の下にはYestonのキャラクターやらグラボのロゴやらが書かれたステッカーが入っていました。(12VHPWRの変換コネクタも入ってるよ!)
上段の4種類が全て桜瞳なことからYestonが相当力を入れたキャラクターなのが分かります。
桜瞳水着sugerの方ももう少し安くなればお迎えしたいところ。
緩衝材とシールをどかすといよいよご対面です。
パッケージデザインとバックプレートけでなくGPUクーラー自体も非常に凝ったデザインをしています。
基本的に平面グラボ大好きな私ですが、この柔らかい感じのデザインはとても好きです。
ちなみ花嫁シリーズとは別に展開している桜瞳水着sugerはこんな感じです。
今風のグラボと言ったド派手なデザインをしています。
(バックプレートのイラストはこっちも可愛い)
…ん?待って。デカくね?
きのせいかな…とてつもなく巨大な気がする…
デカ過ぎんだろ…
その長さは実測でなんと342mm。他のグラボと並べるとその巨体が際立ちます。
下に並べたRTX2070SUPER AYAKA CLASSIC(ベースはWinFastのやつ)だって全長270mmあるのにそれがコンパクトに見えてしまうほどです。
上に並べたGALAXYの9600GTとXFXのHD7770に至ってはロープロファイル用と見間違えてしまいそうなほどのスケール感です。(いつもの7750は箱から出すのが面倒だった)
Xeon Phi?何のことかな?
注文した後に知ったのですが、桜瞳花嫁シリーズの中でこのRTX4070Tiだけ「クーラーを大型化しました!」的な記載がありました。使う予定だったPCのophionに入らなかったから別のPC組むことになっちゃったよもう…
そんなことより見てよこのバックプレートを!このグラボの象徴たるお嫁さんです。
ここだけ見たらグラボだと分かりませんね。
しかも本体がデカいということは絵柄も大きくなるステキ仕様。
これを見るためだけに買ったようなもんだよ。
(大きいクーラーを付けたら見えなくなっちゃうような…)
Geforceは俺の嫁!
酔った勢いで買ってしまったグラボですが、RTX4070Tiとして見ても決して割高な価格帯でなく(むしろ元々検討してたProArt 4070Tiのが高い)前々から欲しいと思っていたYestonの桜瞳シリーズなので結果的には大満足です。
予想以上に大きかったという問題もありますが、おかげでちゃんと強いPCを組む気にもなれたので後悔はしていません。
桜瞳シリーズは(花嫁/水着含めて)RX6000/RX7000/RTX3000/RTX4000で展開されていますが、国内でYestonの桜瞳Geforceを使用している人はほとんど見かけませんでした。
(一件だけ4070Ti桜瞳水着sugarのレビューを見かけたけど)
そういう意味でもキワモノ好きな私としては満足しています。
なによりもこのバックパネルを生で見ること、所有することができたことに大満足です。
たとえ旧式化しても手放さないで大切にしていきたいです。
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購入金額
132,000円
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購入日
2023年07月15日
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購入場所
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