ビデオ会議等で、双方向、且つ、会場拡声有りの場合に、最も懸念されるのが音声のハウリング。
使用するマイクの音声が相手に伝わり、相手から帰ってきた音声が会場スピーカーから出されるが
手元のマイクが再びそれを拾ってしまうと、キーンといった聞くに堪えない状況が発生する。
オンラインで厄介なのは、ハウリングが発生すると、相手側に被害が及ぶといった状況。
よって、「相手から届いた音声は、相手に送り返さない」ということが徹底して求められる。
いわゆるテレビの番組等では、スタジオとの掛け合いの際に、
通称、耳と呼ばれる装置(キャッチミー等)を使用し、N-1の状態を作っているため、
多少のディレイこそあるが、それほど大きな問題にはならない。
オンラインの小規模な会議では、エコー防止機能を持つスピーカーフォン等を連結したり、
リモート受け音声のみを別のスピーカーから出すといった方法でも対処可能ではあるが、
参加者の規模が大きくなればなるほど、非常に困難なものになりがち。
PA側からのアプローチとして、メインとAUX、2系統の出力を持つミキサー等を使用し、
メイン側に → 会場で発生する音声+リモート受け音声 → 会場スピーカーへ
AUX側に → 会場で発生する音声 → リモート送り
とすることで、AUX側には、リモート受け音声を除いた状態を作成し、
区別した状態で、相手に送ることで、N-1と同様の状態が構成される。
ただ、前段に起因するもの以外に関しては、咄嗟の対応は難しい。
そこで、FBQなどの機能を持つEQがあると非常に便利なのだが、かなり古い機種ではあるが、
この機材は会議用に特化しており、同様の効果を持つとの事で、オークションで入手してみた。
落札価格は税込で16,500円、元の値段は約30万強。
他社のFBQ機能のあるEQの価格は約2万~5万といったところ。
マニュアルによると、設定項目はWebブラウザから可能だが、だいぶ面倒そうな感じ。
入力は、1,2chともXLRとTSのコンボ端子。バランスであればXLR、アンバランスであればTS。
TRSは使用不可との記載有り。モノラルだけに当たり前と言えば当たり前。
2本以上のマイクを使用する際は、ミキサーを通し最終段の送出用PCの前に置くことで対応可能。
現場会場に持ち込んで、わざとハウリングさせた状態を作り、どれほどの効果を発揮するか
近く試してみようと思う。
一般の人に使い易いとは思えない
記載されている内容すら理解がおぼつかない場合が多いであろうことは一目瞭然。
ある程度理解した人でなければ、扱うのが難しいと思われるマニュアル構成。
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購入金額
16,500円
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購入日
不明
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購入場所
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