メーカーホームページにも載っていないですが、貝印製の包丁。
価格帯からしても、メーカー品の中では最底辺のシリーズでしょう。
鋼材:ハイカーボンステンレス刃物鋼
ハイカーボンステンレス刃物鋼とひと口に言っても、たくさん種類があるようですが。
価格からしても、最廉価なグレードで間違いないなさそうです。
切れさえしてくれれば、どんな鋼材でもいいのですが、さてこの包丁はどうでしょうか?
(後半をご期待)
不得意な分野
おそらくコスト削減のためでしょう、上等な包丁と比較して刃身がかなり薄いです。
カボチャなど、硬い野菜を切るのは危険。
出荷状態の刃では、かなり鈍角に研がれているので皮むきも苦手(砥ぎなおせばOK)。
特異な分野
魚をさばくのには、刃身の薄さは有利(プロの魚問屋さんは、薄い包丁を好むそうです)。
ガッツリ自炊しない人は、お肉にガッツリ食い込んでいくので切ってる感があっていいかも(細胞は痛みますが)。
砥いでもいい刃はつかない
まずは箱出し状態で、定番のコピー用紙切り!
そこまで鋭い刃はつけてないだろうと予想はしていました・・・が。
刃が全く入らない!
ハサミのほうがもっとマシな刃がついてるでしょう、というくらい切れません。
食材なんて、鉄板で切ってんのかというくらい切れず、押切すら困難な有様。
砥いでみた
砥石でシャコシャコ研いでみました。
刃の黒幕1000番 → キング砥石6000番 → 革砥10000番 という順番。
まともなステンレス包丁を家庭で研ぐと、ものすごい時間かかるものなのですが。
カッターで削ってるのかというくらいの勢いで、モリモリ砥げていくのにビックリ。
1000番の研ぎなんて5分くらいで終わっちゃいました。
一応コピー用紙なら切れるようになりました。
ジャジャジャジャジャーーー!と、すごい音しますけど。
焼き入れ無し
まともなステンレス包丁は、こまめな手入れをしてないと研ぐのに1時間はかかるくらい硬いのですが。
この包丁、安物砥石でもゴリゴリ削れていきます。
完全に丸まった刃先も、5分の荒砥でシャープなシェイプになっちゃいます。
つまり、焼きが入っていません。
あっというまに鈍る
焼きが甘いということは、切れ味が落ちるのも非常に早いです。
数回調理に使ったら、新品状態に逆戻りです。
毎日砥石で研ぐのは大変ですから、革砥でサっと刃先を整えるか、シャカシャカやるシャープナーに都度通す感じですね。
ハンドルが臭い!
ハンドルの積層強化木ですが、強烈に薬品臭い!
洗っても取れない!
手に簡単に染みついて、取れない!
当然食品に触れれば、臭い移りするでしょう。
こんなもん売っていいのか?
こんな人向け
2本目に
ある程度いい包丁をメインに使っていて、肉・魚用に2本目が欲しい場合にはアリでしょう。
ほとんど自炊しない人
料理はしないけど、時々フルーツ切ったりするような人に。
切れなさ過ぎて危険
学生やフレッシャーさんなど、一人暮らし始めたばかりの料理初心者さんが、よくわからず選びがちだと思うのですが。
初心者に、研いでも切れない包丁は危険です!
余計な力を入れる → 滑る → 手をバッサリ… となるのが目に見えてます。
切れない包丁の傷は、治りも悪いです。
力加減がわからないうちに、プロ用のようなめちゃ切れる包丁は確かに危険ですが、
切れないほうが最初は安全というのは、迷信です。
最低でも5千円程度は出して、ある程度切れる包丁を買ってください。
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購入金額
1,500円
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購入日
2023年06月01日
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購入場所
イオン
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