フォノカートリッジ 「AT-OC7」オーディオテクニカ
レコード用カートリッジでオーディオテクニカ製です
発売は1986年、カンチレバーはベリリウム(ネット情報)、楕円針です 筐体はテクニハードと言う、硬質ダイキャスト製 針チップ剥がれ品を購入しました 所謂ジャンク NCNR品です。
カンチレバーが黒く映っていますが実際は金属色?です 針先は欠落状態
チップ取れてます...
こういうカンチレバー針を用意しました ちょっと太いですが...
ナガオカ 原音シリーズの針だと思いますが詳細忘れ...88-132 ND-132G
シース(鞘)方式と言うべきか、針組み立てを半分に切断後、針チップの無いカンチレバーに接着剤を少量付けて半分に切ったカンチレバーを差し込みます、すると接着剤が溢れ出ます 下画像の様に隙間が無いし、接着剤が固まってくるので猫の手が借りたい!....岩合さん...オヨヨ
想像より接着剤が溢れて、カンチレバーとヨークの間に付着しました これを取るのに一苦労。
カンチレバーがどういう構造なのか磁気ヨーク(yoke)に挟まれる具合に取り付けます 取り付けた
カンチレバー径が太くて(接触はしてないのですが接着剤がはみ出たりして結構難儀しました。)
教訓---元と同じ径のカンチレバーを使うべし、と言っても手持ちに無いわけで。
カンチレバーが太すぎるという声も有りますが、無い袖は振れない訳で。
カンチレバーを挟んでいるヨークは鉄針を吸着するので磁界は来ているようです。
こういう構造は以前のAT-33Eなども同じ構造です(蓋がされているので今迄は、
隠れていました)マグネットやヨークも設計変更があったようです シュリンク?
ダンパーには柔らかい塗料みたいな白いゴムダンパーが追加されています。
銅線 PCOCC https://bisonicr.ldblog.jp/archives/55646484.html
音質
低音、高音傾向の音、ロック曲には良いかもしれません ボーカル、クラシックはイマイチかもしれないですね 中音の歪がやや多い 歪率も2%ギリギリです(交換した針にも拠りますが)でも低音のガッツ感は有りますね ジャズとかロックには良いと思います オーディオテクニカ伝統のセパレーションは素晴らしいものです デザイン的にはAT-F3などと似ていますが、ケースの共通化でそうなっているのでしょうかね 構造が従来のモノとは違うので違和感は有りますが、練られた製品なんでしょう。
参考画
針とカンチレバーありません ヨークとダンパーの間に発電コイルが入ります 下画像はAT-33E
磁束の向きは推定 YOKE(ヨーク)は牛と牛を繋ぐクビキから来ている? YOKE知りません!
発電コイル 左右両チャンネル分 3mm位です このコイルで0.31mV発電するわけです 長さが3mm位ですね 手では作れないです。
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購入金額
3,800円
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購入日
2023年01月頃
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購入場所
jive9821さん
2023/03/31
私のメインカートリッジAT-OC9/IIIの直系の祖先に当たります。
AT-OC7が2万円、AT-OC9が2.5万円、限定モデルAT-OC30が
4万円というシリーズ構成だったはずですが、AT-OC7でも今の
基準でいえば5万円以上はするだろうと思われる力作でした。
多分純正状態だとフラット傾向に近づくと思いますよ。
タコシーさん
2023/03/31
ややきつい書き方をしましたが、勿論、綺麗に再生はしてますよ
これは好みの問題かもしれないです
ソニーのXL-88(D無し)と比較、高木麻早「FOR TOMORROW」という曲は
高木麻早の声がOC7はやや籠って聴こえます XL-88は歌声の高域がよりはっきり聞こえる
ほんのわずかな差です 山口百恵のMASTERSOUND盤、「いい日旅たち」、「秋桜」では
OC7はエコー分が強調される感じはします。その差は今回交換したカンチレバーか、
針先が原因かオリジナルはどうかなど不明です。