「芋づる式洲崎綾 Part10」。Webラジオのキャラクターの面白さと、天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾（あやちゃん／ぺっちゃん／あやっぺ）関連レビュー。12月といえばあやちゃんのバースデイがあるということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の参加した作品や楽曲や書籍、イベントグッズなど、幅広く芋づる式におよそ一ヶ月にわたりご紹介するシリーズレビュー、ついに10回目。

「ラジオモンスター」の異名をとるあやちゃんだが、特定の作品の担当キャラクターをまとってトークするキャララジオではなく、「洲崎綾」としてトークする（Web）ラジオを複数持っている。

2022年末現在は

・洲崎西：文化放送超!A&G+、毎週水曜（火曜深夜）1:00～、相方は西明日香

・洲崎綾の7.6（ナナロク）：ニコニコ生放送（ボイスガレッジ）、月2回、生放送と収録の交互

　（生放送を入れたため、今年から曜日固定でなくなった）

・洲崎綾の「手づくる」ラジオ：ニコニコチャンネル洲崎綾の「手づくるラジオ」、金曜 21:00～

　（隔週で会員専用の『ごえもんの「手づくる」ラジオ』と交互配信）

・天津向のためになるらじお：音泉、隔週木曜 19:00～

　（南早紀とともに通常パートのアシスタント、メインは天津向）

が定期配信されているラジオ。

この中では、ザキニシこと洲崎西が、ほぼ同世代で仲の良い声優仲間の西明日香とのぶっちゃけはっちゃけ女子トークで「おもしろい洲崎綾」、ためらじ（天津向のためになるらじお）は、メインが天津向という「アニメイベントMC2大巨頭※」の一人であり、「まわし」はおまかせで全く考えなくて良いし、もう一人天然系のアシスタントとして南早紀がいて、ムフフな方は後半パート（あやちゃんと南が関わらない「大人パート」）にR18ゲーム声優の歩サラが控えているので、純粋に「引っかき回す」役。※ちなみに、巨頭の残るひとりは、鷲崎健

ナナロクは一人番組で、作品の「紐付き」でもないので、あやちゃんの出演作情報や、他社含んだイベントの告知、それらの感想のおたより読みなどに使われているが、構成作家がザキニシと同じふかわげんきなので？、まじめ7割おもしろ3割と言った塩梅（イベントや出演作の谷間では後者の割合増加）。事務所（アイムエンタープライズ）が個人配信などにやや厳格なので、洲崎綾の公式（級）情報発信番組という側面も持つ。

これに対して、「手づくる」は完全にプライベート。もともと新型コロナウイルス蔓延し始めたころ、まだウイルスの毒性も強く、有効な治療法や対処法もよくわかっていなかった時期に、ことごとくイベントはなくなり、ラジオの収録も出来ずに再放送ばかり．．．となって声優などエンタメ業界にいた人は全く仕事がなかったときがあったが、なんとか情報発信とファンとの交流、そして「声の仕事」が出来ないかと探って出来たWebラジオ（放送開始は2020年5月）。

なにか家でも出来ること．．．．

家からラジオを配信してみる？

あやちゃんの配偶者は、敏腕ラジオ構成作家の伊福部崇。機材も基本的なものはある。機材、作家、演者が揃っていれば自宅から配信できる？

個人配信などにやや厳格な事務所（アイムエンタープライズ）にむけて、ちゃんと「番組」として企画し、ニコニコチャンネル＝“洲崎綾の「手づくるラジオ」”からの配信を行っている。有料会員も募集しているが、正放送は会員でなくても聴ける。ちな、会員になると、アーカイヴの視聴期限がなく、初回まで遡れるのと、隔週放送の間を縫って放送される「オマケ」コーナー「ごえもんの手づくるラジオ」が聴くことが出来る。あとイベント時のチケット代が少々安くなるなどの特典がある。そういう意味ではコアなファン向けWebラジオ。

そんな「手づくる」、自宅からの配信なので、BGMは著作権がとっくに切れたクラシックや民族音楽などをあやちゃんが鼻歌で再現、効果音も「じゃかじゃん！」とか「ププー」とか口で表現したものをサンプリング？し、タイミングを合わせて再生している。さらに、収録中に飼い猫（ごえもんとこまち）がニャーニャー乱入したりするアットホームさ。

「ナナロク」よりも、さらにパーソナルな感じで、大喜利コーナーやテーマメールもあって、まじめとおもしろの比率はむしろ「ナナロク」より後者が高いような感じだが、パーソナリティがリスナーを笑わせる．．．というよりハガキ職人がパーソナリティ（あやちゃん）を笑わせたら勝ち、みたいな番組。

そんな「手づくる」、今までオンラインイベントは何度かあったが、初のリアル開催のイベントが、2022年12月27日、浅草の雷5656会館ときわホールで開催された。

それが「洲崎綾の手づくるパーティー vol.1」。イベントそのものは、養成所時代から仲の良い佳村はるかをゲストに迎えて和気藹々と？行われたのだが（ちなみに当初予定のゲストは日笠陽子だったが、体調不良で直前交代）、そのイベントで販売されたグッズの一つがこの『洲崎綾の「手づくるラジオCD」 vol.1』。「手づくる」らしく、CD-Rっぽいつくりで、ジャケットも手書きの絵（なにかは後述）。そしてゲストを自宅に招いて、そこで収録、いつもどおり猫（今回活発だったのはこまち）の乱入もあるという状態での、ほのぼの収録。

ゲストは「くまちゃん」こと加隈亜衣（かくまあい）。くまちゃんのほうが2学年下だが、高卒で社会に出ているので、キャリア的には大差ない。そして、二人とも声優になる前に「OLを数年やって」声優界以外で経験を積んでいるところが共通している。

その二人が、出逢いの頃の振り返りから、洲崎家猫たちとの戯れ、ふたりともにコミュニケーション力が高い声優として有名だが、（自分たちで思う）その違いの話をしたり、苦手なものの話をしたりと、いろんなところに脱線しながらトークを進める。

つぎにこまち（洲崎家2匹目の飼い猫）をつかったネタコーナー、さらには「手づくる」らしく、ジャケットも二人でお題に沿って描いて、どちらが「表1」＝表側に使われるか、という競技？が．．．結果は．．．．

ジャケット（表1）は楽器弾いているこまち

こっち（左側）はスポーツをするごえもんの絵。さて、描いたのはどっちでしょう？？

結構似た経歴を持った二人のトークは視点が面白かった。齢も経歴も近いが、意外に接点の少なかったあやちゃんとくまちゃんの絡みも結構新鮮だったし。

ごえもん、こまちも出演している、「洲崎家に遊びに来たくまちゃんを傍で見ている」ようなラジオCDです。

【内容】

オープニング

ゲストとのトーク

ちっちゃこまちのちっちゃTV

ジャケット描きましょう

エンディング

【手づくるパーティー1】洲崎綾の「手づくるラジオCD」 vol.1