レビューメディア「ジグソー」

PCI Express Gen.3であればこれで十分

以前掲載したCorsair製SSD Force MP600のレビューで触れていますが、元々搭載していたHP SSD EX920の健康状態が80%を切ってしまったということで、Corsair Force MP600をメインPCのOS起動用として利用していました。

 

 

 

 

 

 

ところが昨日の夕方、外出から戻りPCを使い始めると、しばらくして突然Windowsがフリーズしてしまいました。その後ブルースクリーンから再起動がかかったのですが、BIOSでM.2スロットにデバイスが存在しないと表示され、Windowsが起動できなくなってしまいました。

 

当初はマザーボード(ASUS PRIME X370-A)の不良を疑ったのですが、SSDの可能性もあるということで、急遽手持ちNVMe SSDの中から交換用として選択したのが、このSAMSUNG 970EVO Plus 2TB、MZ-V7S2T0B/ITです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

代品として970EVO Plusを選んだ理由は、他の2TBクラスがPCI Express Gen.4対応の7,000MB/sクラスのものばかりで、PCI Express Gen.3止まりの環境で使うには効率が悪いこと、また970EVO Plusはヒートシンクレス運用が実用的な水準となる低発熱モデルで、長期間の安定度が期待できそうというものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実はこのSSDは3ヶ月ほど前に購入していました。購入直後に開封して撮影はしていたものの、この時点ではUSB接続のケースに入れて動作確認を取っただけで性能等の検証はしていませんでした。今回はどうせ使うならついでに、という程度の動機で書いているレビューです。

 

更新: 2024/01/29
総評

ヒートシンクレスでも実用レベルの発熱で、動作も軽快

この970EVO Plusを使う前に、PCから見えなくなってしまったCorsair Force MP600の状態を確認します。

 

外付けケースに詰めてPanasonic Let's note SV7に接続してみると、中身はキチンを見えていますし、Crystal Disk Infoで見ても特におかしい点はありません。可能性があるとすればMP600はPCI Express Gen.4環境が出回り始めて、第一世代のPCI Express Gen.4対応SSDとして発売されたもので、成熟が不足していたせいか発熱がかなり大きかったのです。そのため高温に晒され続けた結果、搭載されているコントローラー類のいずれかが劣化してしまい、ある程度連続で使おうとすると動作不良を起こすという可能性があります。

 

そこで熱が完全に冷めるのを待ってNVMeクローン作成機を使って、970EVO PlusをMP600と同一内容にします。

 

 

 

 

 

 

コピーが終わったら、早速970EVO PlusをPRIME X370-Aに装着します。実はこの作業は夜間(AM1:00前後)に行っていて、SSD固定用のビスをうっかり落として行方不明にしてしまいました。幸い恐らく以前ノートPCを数台分集めて完動品を作っていた時期のものだと思うのですが、ノートPCのものと思われるビスが丁度ピッタリだったので、それで固定しています。

 

さて970EVO Plusを装着すると、あっさりとWindowsが起動し始めました。私はマザーボード側の故障と思っていたのですが、結論としてはMP600の方の障害です。クローンツールでデータをコピーしていますので、起動するとほぼ完全に元通りの環境が使えるという状態で復元されています。

 

 

 

 

▲Crystal Disk Info
▲Crystal Disk Info

 

 

 

 

前述の通り動作チェック程度しか使用歴がありませんので、表示もほぼ新品同様です。

 

既にWindowsの運用を始めていてきちんとベンチマークテストは実施できませんが、使い始めの時点でCrystal Disk Mark 8.0.2は実行してみましたので、こちらの結果だけ掲載しておきます。

 

 

 

 

▲Crystal Disk Mark 8.0.2
▲Crystal Disk Mark 8.0.2

 

 

 

 

Corsair Force MP600と比べると書き込み性能が弱めではありますが、PCI Express Gen.3世代のSSDとしてはなかなか優秀です。通常のWindows操作程度であればSSDの速度差を感じることも無いはずです。

 

また、ベンチマークテストで負荷をかけた後もSSDの温度はさほど上がっておらず、50℃以下で一通りの動作を終えています。

 

性能の割に消費電力が低く発熱も小さいということで、この環境で使う限りはこれ以上は必要ないかなというのが率直な感想です。どのみち近々サブPCも更新予定であり、こちらはPCI Express Gen.4世代のマザーボードを使いますので高速型のSSDはそこで使うことになると思っています。

 

しかし、970EVO Plusは2019年2月発売ですから、既に約5年前の製品(2TBモデルは他の容量から3ヶ月少々遅れて登場)はなんですよね。最近終息に向かいつつあるようですが、実に息の長い製品でした。実質的な後継モデルの980がDRAMレスで実効速度では970EVO Plusに及ばなかったことも響いているのでしょうけど…。

 

  • 購入金額

    12,540円

  • 購入日

    2023年10月17日

  • 購入場所

    OCN オンラインショップ

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