Synology製のNAS、DS918+を入手した後、この製品がSSDキャッシュに対応しているということもあり、キャッシュとして使える安価なNVMe SSDを探していました。
条件としてはランダムアクセスがそこそこ速く、発熱はヒートシンクレスで運用できる程度、細かい読み書きが増えるためDRAMキャッシュ搭載でNANDへの負荷が軽減できるものというもので探しました。データの保全を最優先するのであれば、DRAMキャッシュはむしろ不安要素となるのですが、そこまで厳密なデータ保持は必要としていませんので・・・。
仕事で秋葉原付近に出向いた際に、PCパーツショップ等で手頃な製品を探し続けていたのですが、結局価格がネックになるものが多く、最終的にはAmazonのセールで少し安くなっていたEssencore KLEVV CRAS C720 M.2 SSD 256GBを入手しました。
実は購入時に撮影していた製品写真を誤って削除してしまい、現在はNASの中で稼働しているため現物写真が用意できません。ここで掲載している画像は公式サイトおよびAmazonから借用しています。
搭載しているコントローラーはPhison PS5012-E12Sで、以前同様のコントローラーを搭載するSSDを紹介していますね。NANDは3D TLCです。
公称スペックによると、シーケンシャルリード3,400MB/s、シーケンシャルライト 1,300MB/s、書き込み耐性170TBWとなっています。書き込み耐性を考えると本当は容量が大きいSSDを選ぶべきなのですが、ライトバックキャッシュで利用するためにはSSDが2基必要となるため、予算重視で256GBモデルとなりました。
現時点では文句ないが、恩恵の実感も弱め
早速ですが、Synology DS918+に内蔵してしまいます。
既に運用を開始してしまいましたので、キャッシュの構築等の手順は省略させていただきます。基本的にはDSMの指示通りに操作するだけですので、特に手間取る部分等は無いでしょう。
「SSD キャッシュ グループ 1」と2つのC720にそれぞれ表示されていますので、この2つで1つのキャッシュとして機能していることが判ります。
DS918+の共有フォルダをネットワークドライブにマウントして、Crystal Disk Mark 5.1.0を実行してみましたが、キャッシュが存在することにより明確な優位性はこのベンチマークからは読み取れません。4Kランダムの値はHDDのディスクアレイとしては良好ですが、これはSSDキャッシュなしでもそこそこ良い値が出るのです。
SSDキャッシュが存在することで、特に細かいファイルの連続書き込みに対する占有時間は短縮される筈ですし、小規模なランダムアクセス数が削減されることはHDDに対する負荷軽減の意味はあります。
折角使えるSSDキャッシュ機能ですので、それを活用するための選択肢としてはお手頃価格で良い製品ではないかと思います。
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購入金額
3,500円
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購入日
2021年09月27日
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購入場所
Amazon
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