Renesas(旧Intersil)から発売されている、二回路入りの低ノイズ、低オフセット電圧、低入力バイアス電流が特徴のオペアンプです。
2009年発売とまあまあ古いですが、性能は高い高コスパな石になっています。
私的最強オペアンプはISL28110/28210ですが、これはそのバイポーラ入力になったものだと思います。
まあまあ高性能
ルネサスのオペアンプといえばuPCシリーズですが、ISLシリーズやELシリーズ、CAシリーズは有名にならないですよね。不思議。
ISL28227はVos=10uV@typ、Avol=1500V/mV(=123.52dB)、Vswg=Vcc-1.35V to Vee+1.35V
、en=≦3.5nV/√Hz
まあまあ高性能ですよね。
ちなみにデータシートに書いてあるボード線図によると、Avol=160dBある的なことが書かれていますが、Electronics Charactics によると123dB程度なんですよね。よくわからないですが。
位相余裕も60°近くあるので安心です。
表面実装Only
Soic、TDFN、Msop、10pin Flatpack、DIE←!?
表面実装パッケージのみ揃っています。
DIEというのは ...... ダイそのまま販売しているんですかね?よくわかりませんが ......
高周波特性がとがっているわけでもないのであんまり効果なさそうですが、リードインダクタンスが減少するのでお勧めです、Soic。
発振なし、差し替えだけ。
2V~36Vから動作。低電圧なヘッドフォンアンプにも、大型のオーディオにも。電圧範囲が広いと選択肢が広がるのでいいです。
位相余裕も十分にあり、ボルテージフォロワも安定します。
Bipolar入力なので、変にノイズが入りやすいこともなく、オフセットも小さくDCサーボも必要ありません。最高。
もっと高性能を目指してもよかったはず
これだけDC、AC性能があって、入力バイアス電流も1nA@typと小さいのに、スルーレートが3.6V/usしかありません。入力バイアス10nAくらいにして、入力段の電流をもう少し流せばさらにスルーレートが上がり性能向上が期待できますが、なんでしなかったんでしょうかね。この石の説明に、「低入力バイアス電流を目指しました!」って書いてあるのでしなかったんでしょうか...
音質評価
私の今持っているオペアンプの中で、一番いい音を出すものはISL28110です。低音から高音まで、柔らかいかつキレッキレの音が鳴ります。具体的には、色気マックスのボーカルと鋭いシンバルの高音が同居しています。
ISL28227はどちらかというと冷淡。色気とは全く無縁の音がします。ものすごく忠実に、冷たく美しいが印象的です。どちらかというとエレクトロ向けですね。しかし、ときどきものすごい色気を放ってくることがあります。音源に揺さぶられます。
二つを勝負させるならISL28110の圧勝ですが、ISL28227の寒冷美音には驚かされます。
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購入金額
1,180円
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購入日
2022年07月頃
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購入場所
Chip1stop
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