所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。既存の曲の別アレンジ。自分で音楽をしていたときは、メロディよりむしろベースラインやコード進行から創るタイプだったので(つまり完成形に近い状態が思いつく)、自身はあまり経験がありませんが、メロディから創った場合、アレンジで自分の思った方向とは全く違う味付けをされ、思いがけない風合いの曲になることがあります。世界でプレイされているゲームのBGMにジャズアレンジを施し、粋な楽曲に仕上げた作品をご紹介します。
「アズレン」こと、ゲーム「アズールレーン」は、中国開発の擬人化艦船戦闘ゲーム。擬人化が美少女化であり、舞台が第二次世界大戦という意味では、「艦これ」こと「艦隊これくしょん」インスパイアものだし、登場する艦艇は「赤城」や「加賀」、「コロラド」に「ビスマルク」などのように共通する艦艇も多い。さらに、「艦これ」とは配役が違うが、「KAN-SEN(「艦これ」でいう「艦娘」)」に声を当てているのは日本の女性声優で、「艦これリスペクト」であることは間違いない。だが、「艦これ」がターン制のシミュレーションゲームなのに対し、「アズレン」はシューティング要素があるゲームであるのが大きく違っている。また、ガチャの過酷度?はかなり低いらしく、その点でもプレイしやすいのが好感されたのか、初期アナウンス時点では「中華製劣化版艦これ」と思われていたものが、広く世界中でプレイされ、日本でも独自のファンを持つに至っている。
そのBGMを、「艦これ」BGM のジャズアレンジ
も手がけた東京アクティブNEETsが、ジャズアレンジしたのが本作、“ジャズレン”。参加した東京アクティブNEETsのメンバーは、ステージパフォーマーの罪袋を除くメンバー全員で、ピアノ・キーボードの紅い流星(紅維流星)、ベースの蒼い刹那(蒼井刹那)、ドラムスのショボン、サックスとフルートは山石本薫(岩本義雄)で、トランペットとフリューゲルホルンはヒロコマン。
「アズールレーン」は「艦これ」と同じく、cybercatはゲームを起動したことすらないのだが、ゲームプレイ動画などで聴くと、軍歌調のものもある「艦これ」に比べると、ややライトなBGM。それらの楽曲が、小粋にお化粧されている。
オープニングのオーケストラ調楽曲が元曲の「紺碧の航路(ホーム)」は、スウィンギィなアレンジになって、爽やか。軽やかなランニングベースと、ジャジィにハネるドラムスがいい感じ。
元曲の緊迫感がやや薄らいでいる感じがするのが、通常海域の戦闘BGMをジャズアレンジ化した「敵影感知!(バトル)」は、激しさはさほどにないのに、3・3・3・3・4と細かく変拍子風にトリッキーに区切った緊迫感があるリズムと、それに反してゆっくりとうねるようにノるメロディ担当のテナーサックス&ペットの対比が面白い。
哀愁と和やかさが同居する「ロマンの始まり(タイトル)」は、落ち着く~。戦闘ものゲームのタイトルとは思えない、スローで情感溢れる楽曲。ピアノに軽くベースが寄り添う感じの軽やかな楽曲を、ドラムスはブラシで軽やかに彩る。
「艦これ」に比べると、配信動画に取り上げられる率が低くて、自分のようなゲーム界外にいる人に取ってみると、「なじみ」という点ではやや譲るけれど、曲そのものは、ジャスアレンジに合うものが多くて、いい感じに肩の力を抜いて聴ける。
彼らの「艦これ」のジャズアレンジに比べると、ライトに聴ける作品です。
【収録曲】
1. 紺碧の航路(ホーム)
2. 旅立ちのとき(出撃)
3. 敵影感知!(バトル)
4. 寮舎でひとやすみ(寮舎)
5. 好敵手たち(ボス戦)
6. エンドレスワルツ(赤城・加賀戦)
7. ロマンの始まり(タイトル)
「【アズレン】ジャズアレンジメドレー『ジャズレン』【東京アクティブNEETs】」
純粋に曲を楽しむなら、「艦これ」よりもこちらか....
「艦これ」と違って、元曲を全く聴いたことがない曲が多くて、アレンジの妙(元曲からの意外性)は味わえないが、ジャズに相性が良い曲が多い気がする。
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購入金額
1,543円
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購入日
2018年頃
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購入場所
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