Texas Instruments から発売されている、低ノイズ、高精度、JFET入力なオペアンプを、秋月電子通商さんが二回路DIP化キットとして販売しているものです。
あの伝説のオペアンプ、OPA627を安価にしたもので、多少の構造の違いはあれどだいたい同じの様です。
[ 秋月電子通商 HP ]
まあまあ使いやすい
位相余裕は35°程度あり、発振安定性に余裕があります。
電圧利得が130dB近くまで伸びているので、バッファの安定性も確保できそうです。
627に比べれば安い
あの627は秋月電子通商換算で6700yenです。高ぁ...
こちらは1/3程度に落ち着いたようで、コスパはいいですね。
値段と釣り合った音が鳴る保証はどこにもないですが...
データシートは嘘をつかない
なんかスペック厨が「THD+Nは正義!SR!GBW!」とか横文字で物理攻撃してくるのですが、
データシートを見てみると
THD+N = 0.00004%
SR = 28V/us
GBW = 22MHz
VNoise = 4nV/rtHz
Vos = 150uV
以外とそんなに良くないですよ。
せっかくの高音質がもったいない
OPAシリーズは基本オフセット電圧がひどいことになってるんですが、私がずっとオフセットに触れているのは理由があります。
例えば Sinwave1kHz、1Vp-pが15Ωに流れていたとしましょう。左チャンネルのみ0.1mVずれていても、0.0006W、2dBmのずれが発生します。
気持ち悪いですよ、左右で音量が違うの。
愚痴らせてくれ...
このオペアンプ、本当は買うつもりありませんでした。うちには20個以上オペアンプの在庫があったから。
でも、なぜかオペアンプの比較サイトは627を基準にしているので判断できねぇ!ってことで
値段も627より安く音質が似ているこいつを買ったわけですが。
さすがにあんだけ絶賛されているんだから、比較用だけじゃもったいないしどこかで使えねぇかな。
とか考えながら帰宅しました。
いざ使ってみるともうびっくり。これがもし音が良すぎてびっくりしたならよかった。
200円程度のFetオペアンプのほうが音が良かった。もう絶句です。
視聴時間わずか1時間。エージングの効果は信じていない(AD8599は50時間以上鳴らしているけど音質は変わらなかった)のでそれ以上通電すらしていないです。
今はISL28110とAD8599がトップクラスでいいオペアンプだと思っています。
ここには書ききれないこともTwitterに書いておいたので是非見てやってください。
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購入金額
2,480円
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購入日
2022年06月30日
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購入場所
秋月電子通商
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