Analog Devices から発売されている、超低歪、超低ノイズなオーディオ向け一回路入り高精度オペアンプです。
私が購入したのはAD797B、選別品です。
オフセット電圧と入力バイアスがAD797Aの1/2です。
ステレオで鳴らしたいので、2つ購入しました。
[ 秋月電子通商 HP ]
文句なしの高性能品
アナデバの最高傑作のひとつといっても過言ではないほど超高性能な石です。
まず電圧オフセットは驚異の25uVです。そこら辺の高性能オペアンプでは全く歯が立ちません。
次に電圧利得。146dBあります。これが高ければ高いほどCLGの直線性が高くなります。
そして帯域の広さです。SRが20V/usと低めなので大信号はあまり得意ではないようですが、
小信号なら数MHzまで増幅できるようです。GB積は110MHzあります。
最後はノイズ特性です。0.9nV/rtHzという数字は、ほかのオペアンプと比べても頭一つ飛び出ています。
これを超えているのは現状LT1028/1128(Linear Technology)、LMH6629、OPA847(Texas Instruments)ぐらいです。
発振安定性が厳しい
この石は10Vから動作しますが、9Vでも一応動作します。
オシロスコープを所持していないのでしっかり確認できないのですが、可聴域にまでノイズが出てくることがあります(発振するであろう回路にて実験)。
1回路品なので2回路入り品と交換するには[ こういうもの ]を使用しなければいけないので、大変面倒でございます。
性能を考えれば安い...はず。
ノイズ0.9nV/rtHzや歪率-120dB@20kHzが聞き取れるほどの高性能回路でなければ、オーディオ回路のノイズに埋もれてほぼわからなくなるレベルの高性能ですが、普通に考えてオーバースペックです。
それを千円も二千円も出して買うのは...これ以上は自虐になるので止めておきます。
-
購入金額
1,290円
-
購入日
2022年06月19日
-
購入場所
秋月電子通商
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。