レビューメディア「ジグソー」

メインPCのWindows 11化へ可能性を確保するため

現在使っているメインPCは、プレミアムレビューで担当させていただいたAMD Ryzen Threadripper 1950X

と、その後の企画で当選したM/B、ASUS ROG ZENITH EXTREME

を中心に組んでいる。

 

若干、ストレージが今のデスクトップPCの基準からすると小さめで、システムドライブが512GBでテンポラリドライブが1TB、長期ストレージが4TBしかないので、動画を多く扱うようになった現在で

はすぐに溢れてしまうことを除けば、3~4GHz動作で16コア32スレッドの処理能力は、今でも一線級を謳える性能で、Windwos 10の最後の日=2025年10月14日までは全く問題なく使い続けられそう。

 

ただ、ザンネンながらCPUのAMD Ryzen Threadripper 1950Xが、Ryzen Threadripperの第一世代、Zen世代のWhitehavenで、Windows 11化して、さらに延命することは出来ない。Ryzen Threadripperは、次のZen+世代のColfax、型番としては29x0シリーズであれば、Windows 11化できるのに惜しいところである。現在のPC関係の進歩の具合からすると、よほどのブレイクスルーがない限り、2025年末時点でもサブ機やストレージ機、動画変換作業機などとしては十分な性能がありそうなのに...

 

このZen世代とZen+世代で、Windows 11対応の差が出たのが、もともとタマ数が少なくなかなか出回らない第2世代Ryzen Threadripperの中古価格が下がらない要因なのかもしれないが、まれに手が届く価格で中古が出てくるので、上手く捕まえられれば、挿し換えて延命できる。なお、さらに次のZen2世代のCastle Peak(型番39x0系)もモチロンWindows 11対応だが、ソケットがSocket sTRX4に変更になったため、M/Bまで全替えになってしまうので、完全買い換えまで考慮するなら、規格的にメモリスロット数などが多くなってベースが高価になってしまうRyzen Threadripperシリーズを選ばず、現在では16コア32スレッドも選択できるRyzen 9で、自分の使い方では充分となる。

 

取りあえず、Windows 11を入れた新メインPCは近く構築しようと考えているが、現メインPCもうまい具合にZen+世代=Colfaxの安いタマが出てくれば、延命手術しようか...と、オークションやフリマサイトを時々覗いている。

 

ただ、Windows 11化にあたってはCPUの他にもう一カ所引っかかっているところがあった。

 

それが、TPM(Trusted Platform Module)、しかも2.0のサポート。

 

一応、fTPMの有効化で切り抜けられる...という話もあるが、念のためTPMモジュールがあった方が安心かな、と。

 

ただ、このTPMモジュール、一般的なコンシューマー系M/Bでは実装されていることが少ない。そして、ニーズとしてあまり高くなかったせいか、パーツとして購入するのも結構高額(だいたい1万円前後)。そして、M/Bメーカーによって、仕様やピンアサインが違うモノがあるようで、まれに出てくる中古TPMモジュールも合致しないものが結構ある。一応、安価なサードパーティ製もあるのだが、暗号化や起動時のプロセス監視など、結構「コア」の部分を担うパーツなので、バッタモンは怖い。そもそも、それら互換製品も純正より1~2割しか安くなく、7~8千円するのでコストメリットもさほどにない。

 

まだZen+世代のCPUも捕まえてないしなー...とのんびり構えていたのだが、たまたま純正新品の安い出物があったので、先行捕獲しておくことにした。

 

ものとしては非常にシンプルなもので、セキュリティチップ以外にコンデンサなど周辺パーツが載っているわけではない、ワンチップの小さなパーツ。チップには「SLB9665TT20」とあり、infineonのセキュリティコントローラーOPTIGA TPMシリーズの「SLB 9665TT2.0」であるとわかる。

ASUSの純正TPMモジュール
ASUSの純正TPMモジュール

 

採用チップは
採用チップはinfineonのSLB 9665TT2.0

 

あとはASUSタイプの14ピン(1ピンクローズ)を備える。

I/Fはいわゆる14ピン(1ピンクローズ)
I/Fはいわゆる14ピン(1ピンクローズ-矢印部分-)

 

装着は非常に簡単で、電源オフってASUS ROG ZENITH EXTREMEの最下段にある、TPMヘッダに挿すだけ。電源再投入してUEFIで調べると「TPM20 Device Found」とあり、認識されているようだ。

少々読みづらいが、M/B上にも「TPM」と刻印がある
少々読みづらいが、M/B上にも「TPM」と刻印がある

 

この向きで装着
この向きで装着

 

UEFIで確認
UEFIで確認

 

名称に問題がある?Windows 11対応かどうか調べるアプリ「PC 正常性チェック」アプリを走らせると、ちゃんと「このPCではTPM 2.0 が有効になっています。」と表示される。

これであとはCPUだけかー。いい出物ないな
これであとはCPUだけかー。いい出物ないな

 

これでWindows 11化に向けて、障壁の一つが解決?←最後の(CPU)がデカイが...(^^ゞ

更新: 2022/04/18
将来性

TPM2.0対応でないM/Bを使っている場合必要かな

ビジネス系ブランドのノートPCでは、搭載済みでBIOS(UEFI)設定で無効となっているだけのこともあるが、自作M/BにはほとんどTPMチップは載っていない。fTPMの有効化で良いとの話もあるが、万全を期す!ということで。

 

 

 

 

 

ちな、Zen+世代のRyzen Threadripperの入手の目途が立っているわけでは....ないorz

  • 購入金額

    3,800円

  • 購入日

    2022年04月14日

  • 購入場所

    ヤフオク!

21人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (6)

  • harmankardonさん

    2022/04/18

    高いと思っていましたが,手頃な価格のTPMチップが出ているのですね.
  • cybercatさん

    2022/04/18

    これは純正なので、普通なら8~9,000円なんですがね。
    たまたま安いのがつかめたという感じ。

    ...というか.Windows 11要求事項のせいか、Amazonの価格もそれまで2~3,000円だったのが、2021年8月頃から急激に上がってますね(Windows 11の発売は2021年10月)。
    そういう意味では、本来この程度なのかもしれません。
    構造的にも単純で、チップさえあればシロウトでも造れそうな構造だし。
  • 退会したユーザーさん

    2022/07/19

    実は、Windows 11のISOファイルを少し変更したら、TPM2.0とCPUの要件は回避してインストールできますよ。
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