レビューメディア「ジグソー」

標準モジュールよりも低域が減り、バランスがかなり変化

色々と本数だけは大量に持っているイヤフォンの中で、私がメイン機として位置付けて使っているのが64AUDIO U4です。

 

 

 

 

 

 

詳細については上掲の拙レビューをご覧いただければと思いますが、決してフラットバランスではなく私が苦手なローブースト型なのですが、それでもヴォーカルや楽器の質感、空間表現といった要素では満足度が高く、色々と工夫してローブースト感を抑えながら何とか使ってきました。下位モデルU3の方がフラットではあるのですが、やはり音色の質感でU4には及ばず、結局U4に戻ってしまったのです。最近U3は右のMidドライバーが不調なので、そもそも常用には耐えられませんし…。

 

現在のU4はケーブルにWAGNUS. Petit NEURTON Lilyを組み合わせ、低域のバランスに目をつぶればかなり高い満足度となっています。

 

 

 

 

 

 

ただ、DAPをCayin N6iiメインにして以来、低域の厚みが以前よりも更に気になってきたのも事実です。

 

 

 

 

 

 

そこで考えたのが、以前自分自身がU3のレビュー内で書いていたアイディア、64AUDIO製イヤフォンで採用されている聴覚保護機構であるapexモジュールを交換して、音のバランスを変えるということでした。U4やU3にはm20と呼ばれるモジュールが標準装着されているのですが、m20よりも遮音性能を少々下げて、低域を減衰させる(20Hzで-4dB)というm15モジュールが単品販売されています。最近になって更に中音域にフォーカスするMXモジュール、より遮音性を高めたm26 Solid Plugというバリエーションも用意されたようですが、U4が生産されていた時期に用意されていたのはm15モジュールのみということで、マッチングの無難さをとりm15モジュールを購入してみることにしました。

 

とはいえ、元々m15モジュールは代理店のミックスウェーブ直販で14,952円と、ちょっとしたイヤフォンが買えてしまう程の金額がつけられていました。以前から試してみようと思いつつ後回しになっていたのも、この価格設定に二の足を踏んでしまったところがあったのです。しかし、1月28日に64AUDIO製品向けアクセサリーの価格改定が実施され、これが10,570円と少しだけ手頃になりました。販売店の金券を購入していたということもあり、そろそろ買っても良いかなという心境になったので購入したわけです。機会があればMXモジュールなども同価格ですので試してみたいという気分になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミックスウェーブ取扱品なので、ミックスウェーブの商品番号である「64A-4352」と、45で始まる日本のJANが貼付されていますね。なお、64AUDIO本国の直販でm15モジュールは$99ですので、現在の為替レートから考えればミックスウェーブの設定価格は結構良心的です。

 

更新: 2022/02/22
総評

もっと早く導入するべきだった

それでは早速U4を用意して使ってみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

こちらが標準状態のU4です。64AUDIOのロゴの下にある銀色の円形部分がapexモジュールです。このモジュールは単に引っ張れば簡単に取り外すことが出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

こちらが今回購入したm15モジュールです。標準装着のm20モジュールは明るい銀色ですが、こちらはかなり濃い色(ダークグレーのメタリック)ですので、見分けは容易につくでしょう。

 

 

 

 

▲左がm20、右がm15。形状はほぼ同じ
▲左がm20、右がm15。形状はほぼ同じ

 

 

 

 

標準装着のm20モジュールを抜き、そのままm15モジュールを装着します。

 

 

 

 

 

 

 

 

今まで明るめの銀色だった部分がダークグレーに変わったため、見た目の印象も少し変わりますね。ちなみに64AUDIOの現行ラインナップでは最初からm15モジュールを標準装着にしている製品も増えているようです。

 

早速音の変化を確かめてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実はCayin N6iiのオーディオマザーボードも交換しているのですが、その話はまた後ほど…。

 

一聴して、過剰だった低域が明確に減ったことが判ります。

 

特にベースラインの異様な分厚さが緩和され、ごく普通に厚みのある低音と表現できる程度に収まりました。U4本来の持ち味であるヴォーカルや楽器の質感は損なわれていませんし、低域の量が適切になったことで、これまでマスクされていたような間接音もより明瞭に表現されるようになりました。

 

基本的には低域が減っているだけの筈ですが、相対的なバランスの問題なのか少しだけ中域が持ち上がったような印象を受けます。LPから起こした音源との相性は素晴らしく良くなりました。

 

以前から何となく予想していた通りで、U4+m15モジュールの組み合わせは理想型にかなり近づきました。現行モデルのU6tを少しだけグレードダウンしたような音であり、当分はU4を使い続けることが出来そうな印象となりました。これだけ良い方向に変化するのであれば、約1万円という価格は決して高くはないと思います。

 

 

実はU4をグレードアップするのであればU6tが第一候補、対抗馬としてTechnics EAH-TZ700と考えていたのですが、U4が壊れなければU6tを買う必要はしばらく無くなったかなと思っています。かといって、別にEAH-TZ700をすぐに買うという意味ではありませんので、念のため。

  • 購入金額

    10,590円

  • 購入日

    2022年02月20日

  • 購入場所

    FUJIYA AVIC

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