レビューメディア「ジグソー」

枠が見えないのは流石専用品と言えるが、逆に流用品でなく、専用品ならもう少しガンバッテというところも...

Oculus(Meta) Quest 2

に限らず、焦点調整の出来ないほとんどのPC VRゴーグルで問題になるのは、近視の人の扱い。(出来れば片目ずつ)焦点調整できるタイプのモノであれば問題ないが、ほとんどのPC VRゴーグルはそれが出来ない(スマホを用いた簡易VRは出来るものもある)。

 

そのため、いつも眼鏡をかけているような近視の人は次の3つの選択しかない(弱近視で、裸眼でもソコソコ見えるのでガマンする、というのは除外)。

・コンタクトレンズをつけて使用する

・ゴーグルに押し込めるメガネをつけて使用する

・ゴーグルに眼鏡相当のモノを組み込む

 

もともとコンタクトレンズを使用している人であれば、最初のがベストだ。視界的にも遮るものはないし、端を見ても視界が歪まない。曇らないし、ゴーグル装着時に引っかかって痛いこともない。ただ普段眼鏡を使っている人は、よほど入れ込んでいないと、PC VRのためだけにコンタクトにするというのは、手間と費用負担が大きい。また眼鏡使用者の中には、目の中にコンタクトレンズという異物を入れるのに、どうしても慣れない人もいるだろう。

 

そうなると「ゴーグルの中で眼鏡をかける」というのが次に考えられること。これは比較的簡単にできるが、いくつか欠点がある。まずそもそも眼鏡が入るかどうかと言う第一関門がある。付け心地を優先した、ふんわりと包み込むような横に広がったタイプ

や、レンズ部分が大きいトンボ眼鏡のようなモノのように、寸法的に入らないものもあるし、ツーポイントやダブルフレームのようにフレームがしっかりしていなかったり、装飾的に凝った仕組みを採っているタイプはフレームが曲がったり、最悪レンズが割れたりする可能性があるのでオススメできない。出来ればしっかりした太いフレームであるのが安心だが、逆に太くて存在感があるフレームだと、視界にフレームの端が入ったりして少々煩わしい。また硬いフレームだと、ゴーグルを装着するときに目の周辺を傷つけてしまう恐れがある。では、と、逆に先にゴーグルに眼鏡をいれて、ゴーグル装着と共に眼鏡をかけるというやり方もあるが、結構難易度高く、鼻に左右均等に当たらなかったり、つるが耳に上手くかからなかったりもする。

 

そこで第三案の「ゴーグルに眼鏡相当のモノを組み込む」という対処法が出てくる。

 

Windows MR機のSamsung Odyssey

は、ゴーグル内の形状を活かして、水中マスク用度付きレンズ

を、両眼水中眼鏡用フレーム

を使って固定した。眼鏡より遙かに快適で、ゴーグルの装着は楽で、眼鏡を使った際にときどきある、鼻や耳の痛みは全くない。

 

しかし、レンズとフレームの位置が合っていないので、ずれたり、フレームが視界に入ったりする。

汎用品流用のわりには、レンズの形は似ているが、やはり微妙に違う=枠が視界に入る
汎用品流用のわりには、度付きレンズは元のレンズをカバーしているが、やはり微妙に違う

 

汎用品流用とすればかなり上出来だが、やはり形状の差はいかんともしがたい。

 

しかし、最多量販VR機器であるQuest 2には専用品が用意されているのだ。

 

それが、「Esimen Oculus Quest 2 度付きレンズ」。

左右度を変えて購入することも出来る
左右度を変えて購入することも出来る

 

レンズひとつずつにレンズワイプが付いている
レンズひとつずつにレンズワイプが付いている

 

形状はQuest 2のレンズ形状と同じ
形状はQuest 2のレンズ形状と同じ

 

これは、Quest 2のレンズに直接つける度付きレンズ。専用品なので、Quest 2のレンズと完全に同一形状で、フレームが映り込まないのがメリット。

 

左右別売りで度数を指定できるので、cybercatのようにガチャ目でも対応できる(なお、2つ内容が同じモノを登録しても語ることがないので、Amazonのリンクは左目用に接続←価格は2枚分に修正)。

 

取り付けはQuest 2のレンズにあるくぼみに土台を引っかけて、レンズを磁石でくっつけるというよく考えられたモノ。

レンズ土台のこのくぼみに....
レンズ土台のこのくぼみに....

 

この突起を引っかける
この突起を引っかける

 

ただ2点難点が。

 

ひとつは軽微なことだが、色!

 

なんでかこれ、右目用がで、左目用が。なんでやねん。そこは逆やろぉぉぉぉぉ!!

なんで右が青で左があかなんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
なんで右がで左がなんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

 

ただ、最初に左右間違えないようにセットしてしまえば問題ないので、こっちは軽微。

 

もう一つの方が重大で、かつ、どうしようもない?こと。もともとQuest 2のレンズ部にあるくぼみを利用して固定する仕組みだが、(おそらく)それ用に用意されたくぼみではないので、外れやすい。「専用」とは言え、「純正」ではない限界か??また、手順としてはフレームをレンズ基部につけて、それに度付きレンズをマグネットでくっつける感じなのだが、マグネットが弱くて結構ずれる。

噛み合わせが弱いので土台もずれるし、磁石(矢印)も弱いのでレンズも落ちやすい
噛み合わせが弱いので土台もずれるし、磁石(矢印)も弱いのでレンズも落ちやすい

 

それ以外は問題ないので、いっそのことフレームの方はレンズ基部に接着固定してしまおうかと...ヒトに貸すときは、マグネット固定のレンズだけ外せば良いし、今後度数が変わっても、度付きレンズの部分だけ交換すればよいので....

 

専用品ながら、多少アレな部分はあるものの、眼鏡着用者のQuest 2 VRライフを爆上げ↑↑するのは間違いないアイテムです。

更新: 2022/02/26
お役立ち度

眼鏡レスでやるVRはいいぞ

そして「枠」が見えないVRプレイはいいぞ

更新: 2022/02/26
安定性

土台が外れやすいのが....

土台はもっとガッチリハマって欲しいな

  • 購入金額

    3,376円

  • 購入日

    2021年12月10日

  • 購入場所

    Amazon

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