2020年の正月に、今はなきmAAch ecute 神田万世橋内にあったONKYO BASEで用意された福袋=「カスタムIEMセットの夢 C2」に、CIEM本体、
セミハードケース、
乾燥ケース
とともに同梱されていたもの。
「コネクターシールド JAC-CS01」。元々は、9.7 mmダイナミックドライバーを採用したPioneerのハイレゾイヤホンSE-CH9Tのオプション品らしいが、汎用性もある。
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ケーブル脱着式のイヤホンやIEMの本体とケーブルの接続は、大きく3つの形式がある。それが
・MMCX
・0.78mm 2pin
・T2
の3種(加えてFitEarの2pinやJH Audioの4pinなどメーカー独自規格や、qdcの2pinなどカバーが特殊な亜種もある)。
このうちT2コネクタが比較的新しい規格で、MMCXと2pinのいいとこ取りの規格であり、今後の展開が期待できる。
それぞれのコネクタの特徴は
【MMCX】
○比較的脱着しやすい(特に接続する方向)
○イヤホン系を中心に幅広いメーカーが採用する
×回転してしまう
×コネクタ自体は規格化されているが、プラグの周辺が統一されておらず、相性がある
【0.78mm 2pin】
○回転しない
○外しやすい
◯CIEMでは大多数のメーカーが、UIEMでも多くのメーカーが採用する
×本体側の「受け」の形状が、平面型と埋め込み型、さらに後者は溝付き溝なしがあって、
微妙に入らない組み合わせがある
×メーカーによってピンの太さとピッチが微妙に異なり、入らない組み合わせがある
×プラスとマイナスが判りづらい(さらにメーカーによってアサインすらも異なる)
×細いピンを細い穴に入れるので、つけづらい
×一部メーカーに「0.75mm 2pin」を採用するところがあり、肉眼で見分けづらい
【T2】
○コネクタを販売しているのがEstron一社なので、噛み合わせの問題はない
○回転しない
○耐久性・信頼性が高い
○脱着しやすい
○防水防塵(IP67)
×なんと言ってもケーブルの種類が少ない
×高い
という感じ。性能的には、T2が最強なのだが、端子がEstron一社製造のため、採用するメーカーが少なく、それ故に高価。
T2の良さは主に次の2点に集約される。それは、噛み合わせやコネクタ精度による脱着のしやすさと、「回らないこと」。
MMCX規格は単なる同軸ケーブル用のコネクタ規格のため(イヤホンケーブルはそれを転用しているだけ)、ケーブルがねじれないように、スナップオン機構で「回るように」造られている。
これは、向きを気にせずドライバーケースとケーブルを繋ぐことが出来るのは良いのだが、ドライバーケースとケーブルの角度を固定したり、ケーブルのテンションを利用して耳にケースを押しつけたりするなどが出来ないので、耳介にケースが上手く収まらないことがある。
あとは、プラグ部分までは規格になっていないので、プラグやケーブルの太さや構造次第で、コネクタが上手く入らない場合があるという点が問題⇒以前プレミアムレビューさせていただいたWestoneのイヤモニ
も、リデザイン前のタイプはコネクタが奥にあり、ケーブル(プラグ)を選ぶイヤモニだった。
後者はケーブルを入るモノに換えるしかないが、前者の「回転する」という問題を解決する方法が実はある。
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それが今回の登録品「コネクターシールド JAC-CS01」。
これは、MMCX端子の接合部に「被せる」ように入れて、ケース本体側コネクタとプラグの両方にかかるようにして、回転を物理的に止めてしまうアクセサリー。
まぁ言ってしまえば、小さなゴムのチューブなのだが。
これをコネクタとプラグの両方か被さるようにセットすれば、ドライバーケースが回ることがなくなり、耳の中に収めやすい。また、防水ではないMMCXコネクタの防滴程度の効果はあるかな。
わざわざ買うことは少なくても、もらえるならもらっておきたいアイテムです。
【仕様】
質量:1g
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2020年初頭に購入した福袋「カスタムIEMセットの夢 C2」はどれほど「夢」があったのだろう?
入っていたのは
・カスタムインイヤーモニター ONKYO IE-C2
・セミハードケース 武蔵野レーベル CP-EPLC1/N
・コネクターシールド パイオニア JAC-CS01
・補聴器乾燥機 IDEX クイックエイド+ QA-31F
他に クイックエイド専用 クリアケース
クイックエイド消耗品セット QDH-602
の計4品目6点。
税込み70,000円の福袋の内訳書としては
・ONKYO IE-C2:65,000円
・武蔵野レーベル CP-EPLC1/N:2,000円
・パイオニア JAC-CS01:500円
・IDEX クイックエイド+ QA-31F:2,500円
となっていた。
一方これらをバラで買おうとすると税込み定価は
※オープン価格のものは、eイヤやIDEXダイレクトの価格を採用
←他店と比べて突飛な価格でないことは検証済
・ONKYO IE-C2:87,780円
・武蔵野レーベル CP-EPLC1/N:2,170円
・パイオニア JAC-CS01:オープン価格(市価844円)
・IDEX クイックエイド+ QA-31F:オープン価格(市価2,980円)
クイックエイド専用 クリアケース:オープン価格(市価550円)
クイックエイド消耗品セット QDH-602:オープン価格(市価600円)
で合計94,924円となり、24,924円お得、という感じ(売り出しの表示では通常価格93,808円となっていたが、これには内容表記されていないクリアケースと消耗品セットが入っていなさそう)。まぁ、セミハードケースやコネクターシールドは、セット売りでなければ、わざわざ買ってはいないと思うので、「お得度」としては本体の87,780円⇒70,000円だけで判断すべきだが、それでも約2割引きなので、いい夢だったな。
あと以下のノベルティもついていたので、さらにお得だったかも。
・オマケその①:LED カラビナ付ライト
パイオニアのロゴが入ったカラビナ付きLEDライト。
ボタン電池4個でブルーめの灯りがともる(スイッチはLED部の回転)。
明るさはさほどではないが、オマケとしては十分な質感。
かなり蒼いひかりなのでメチャ明るくはないが、ソコソコ光量がある。
【TS-0632仕様】
・カラー:005 MAT SILVER
・使用電池:LR41×4
・オマケその②:ストラップ型スマホクリーナー
これもパイオニアのノベルティ。良くあるスマホやケータイの画面を拭くためのクリーナーがついてきた。
このあと世界は急激な新型コロナウイルス蔓延による外出自粛などもあり、「福袋を買いに行く」という行為自体下火になってきたうえ、ONKYO BASEそのものも、両国に越したあと、最終的には単なるショールーム兼試聴イベント会場になってしまい、物品販売をやめてしまったので、そういう意味では良いタイミングで購入できたかも。
よい「夢」だった2020年の福袋でした。
MMCXのユニット部の「回ること」が気になる場合は有用
わざわざ800円ほど出して買うかはワカランが...
ホームセンターでゴムチューブ買ってくれば....ボソ
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購入金額
500円
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購入日
2020年01月02日
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購入場所
ONKYO BASE
Takahiroさん
2022/01/17
ソニーのMMCXモドキ(IER-M7)には使えないので、今はEX800STで使ってます。
>>ホームセンターでゴムチューブ買ってくれば....ボソ
カンのイイ子は嫌いだよ?ニッコリ
harmankardonさん
2022/01/17
cybercatさん
2022/01/17
>カンのイイ子は嫌いだよ?ニッコリ
(* ̄з ̄) ~♪
cybercatさん
2022/01/17
つか, まわるのはみんな気にしてたんだなーって.