cybercatがZIGSOWを始めた頃は、1PC&1ディスプレイで、携帯もガラケー、タブレット系もなし、というシンプルな形だったが、その後レビューにあたって過剰にそろえたなどいろいろあってPC類は増えに増え、現在は実家に置いてあるものも含め、月一回以上で稼働するPCは5台にまで増えている。メインで使っているPC周りだけでも
・メインPC
・サブPC(旧メインPC)
・メインディスプレイ
・サブディスプレイ(モバイルディスプレイ)
・Fireタブレット
・iPhone
と2PC+2画面、1タブ、1スマホという感じで、チラチラ確認する画面も多く結構ゴチャゴチャしている。
メインディスプレイはメインPCにしか繋いでおらず、サブPCを使うときだけ、サブディスプレイをメインPCの2画面目から切り換えて使うと言う運用だった。
そう、「だった」。
現在はさらにノートPC
を並列で使い始めたので、上記にさらにノートPCが加わる形。
動画を数窓(多視点)で観ているときに、それに影響を与えないように別作業をしたい場合は、別に画面が確保できるノートPCは便利なのだが、なんにせよ机の上が狭い。PCを触りながらメモをとりたい時などはメモを書くスペースが正面にはなくて、体をねじって書いている。また工作などもこの机の上でするのだが、スペースを確保するために、いろいろモノを降ろしたり立てかけたりで一苦労。
また、以前は台所スペースの方に置いてあるテーブル...と言うほど大きくない「台」で、食事を摂っていたのだが、最近省エネも兼ねて、空調エリアを狭くするため、すっかりPCを置いている机の上で食べるようになった。そうなると、フルキーボードを立てかけて、奥に押しやり、手前にスペースを確保するのだが、それだとキーボードがパタンと倒れてくるリスクがあり、少々危険。
そう言ったわけで、メインPCを置いてあるデスクの手前側に「スペースを簡単に確保する」というニーズが出てきた。
そこでキーボードが下にしまえるディスプレイ台を導入することにした。
この手の台はいろんなところからでているが、入手したのはAinexのDSD-01というもの。Amazonで同じ金型由来と思われる、ビミョーに仕様が違うモノが複数のメーカーからでている商品で、両脇の足を畳むことで、高さを変えずに幅を3段階に変えられる仕組みの台(足を両方広げる⇒片方だけ畳む⇒両方とも畳む)。...ただ、下にフルキーボードをしまおうと思うと、両足広げた最大幅サイズ一択だが。
一番幅広(外寸52cm幅)の形態。下にフルキーボード入れるならこれ。
片足だけ畳んでも高さが変わらない機構。下にはテンキーレスしか入らないかな。
両足畳んで、引き出しを出した状態。ここまで畳むと小型で薄型のキーボードでなければ無理。
この「ディスプレイ台」としての基本構造に(なにもつかないシンプルなのもあるが)、何か付加価値をつけたものが多い。他メーカーのものは、ACコンセントがついていたり、別部品で本立てのようなモノがついていたりしているものもあるが、本品はUSBハブ機能がついている。
そのUSBハブも、メーカーによって、ポート数が違ったり、仕様が違ったりする複数のタイプがあるが、本品はUSB 3.0(メーカー表記はUSB 3.1 Gen 1、今で言うUSB 3.2 Gen 1)対応のType-Aポートが2つ、Type-Cポートがひとつ備わるタイプ。
この台の付加価値=USBポート(しかも他メーカーのようにUSB 2.0ではない)
ただ上流側はmicro USB Type-Bタイプで、高速伝送・急速充電非対応
他メーカーのように、現在では利用価値が低いUSB 2.0ポートでないのは良いが、USB 3.2 Gen 2ではないので、スピードはいわゆる「USB 3.0」クラス。また給電能力は合計0.9Aなので、「急速充電」ポートとしては役不足で、PC後ろにあるUSB 3.0ポートを前に引き出す役目程度の利用法。ある程度抜き差しがあってさほど高速を求めないUSB機器類を繋ぐのが一番いい感じかな。自分としては、セキュリティ的に繋ぎっぱなしにはしたくないWebカメラと、形状はType-Cながら、内部的にはUSB 2.0規格のFireタブレットの転送用ケーブルを使うときに挿そうかなと。
また引き出しているとキーボードをしまうのに支障がでてしまうが、スマホを立てかける引き出し形トレー、小物を入れられる引き出しがついている。引き出しの手前には溝があり、小型タブレットや大型スマホを横置きするとTwitterの確認くらいならこれで行ける。
右の引き出しの手前の溝に小型タブレットや大型スマホを立てることも可能
台もしっかりしていて、一瞬でフルキーボードの大きさのスペースが空くので、とても便利なのだが、ちょっとイマイチな部分がある。それはほぼUSB周り。この商品の発売時期が、2019年末というUSB 3.2やType-Cの普及初期だったので、ある意味仕方ない部分もあるが、
・せっかくのType-Cポートも、USB 3.1 Gen 1(要するにUSB 3.0)どまりで見た目ほど速くない
・3ポート合計0.9Aの給電能力で、USB-PD等が担保する「急速充電」対応ではない
・ポートが左側(左利きの人、ごめん)
・上流側(PC側)のケーブルがやや短い
あたりがイマイチポイント。
USB 3.2 Gen 2時代なら上2つは解決だが、後半2つはポート位置の問題。この3つのポート、何故か左側の足についているのだ。日本人に多い右利きなら、右手で抜き差しすることが多いだろうし、デスクトップ型PCとの位置関係的にも右側の方が適している。
最近デスクトップ型のPCは、超小型PCと大型タワーに二分化しているが、大型のタワーを机上に置く場合は、左側にM/Bエリアが見える窓があるPCも多いので、その装飾を眺めるため右側に置きがち。そうなると、ケーブルはディスプレイ台の左側後ろから、52cmの幅を超えて右側に抜ける事になるわけで、1mだと若干心許ない。実際自分の設置状況でも、右隣に置いたスピーカーを挟んで、さらにその奥の幅広のPCケース
のM/Bのバックパネルに挿すのは結構ギリだった。フルタワーケースを足元右側に置いている場合などでは確実に足りないので、最低あと20cm欲しい。
このあたりが改良されれば、諸手を挙げて勧められるのだが。
ま、企画的に今一歩詰めの甘さがみられる部分もあるけれど、机の上のスペース確保には劇的効果があったので、その意味では満足できる商品。あと、ディスプレイが8cm「上がった」ことにより、手前に置いたノートPCの画面でメインディスプレイが隠れなくなったのも副次的に良かったかな。
キーボードがディスプレイ下にしまえる事で、手前に十分なスペースが...!
【DSD-01仕様】
サイズ(W×D×H mm):最小420×200×80、中間470×200×80、最大520×200×80
天板下有効内寸(W×D×H):最小370×200×35、中間420×200×35、最大475×200×60
トレイ有効内寸(W×D×H):155×110×15
スマートフォンスタンド:厚さ15mmまでのスマートフォン&小型タブレットに対応
耐荷重:25kg
USBハブ
対応規格:USB 3.1 Gen 1 (USB 3.0/2.0/1.1との後方互換性)
最大データ転送速度:5Gbps (理論値)
USBバスパワー専用
コネクタ
パソコン側:USB 3.1 Micro-B メス
デバイス側:USB 3.1 Gen 1 Type-C メス×1、USB 3.1 Gen 1 Standard-A メス×2
供給可能最大電流:3ポート合計で900mAまで
付属品:USB 3.1 Type-A⇔Micro-Bケーブル (約1m)
カラー:ブラック
もう少し追い込んで欲しかった
【イマイチポイント】
・USBハブ機能が(Type-C端子があるのに)、USB 3.1 Gen 2ではない
・(それに伴い)給電がポート合計最大0.9Aで「急速充電」としては不十分
・USBポート位置が左側で、右利きには若干操作しづらい
・付属のUSBケーブルが若干短い
今のレイアウトだと大変助かる
フルキーボードが一瞬でしまえるというのは、ノートPC併用となるとものすごく助かる
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購入金額
3,980円
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購入日
2021年11月07日
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購入場所
バーチャルキャストショッピング
まこりんさん
2021/11/08
足を折りたためるのも「おっ」と思うポイントですが、キーボード収納がやりにくくなると言う展では最終的には微妙で折りたたまずに使う用途が増えそう。
こういう微妙なポイントはレビューじゃ無いとわからないので助かります。
cybercatさん
2021/11/08
これ、イロイロとオシイ。
上流側がType-CでUSB-PD対応のものならば、類似製品の中で間違いなく最強。
左足に作ってしまったポートを右側に引越しさせるのは金型全面作り直しなので厳しくても、後ろ側のmicro USB Type-BをType-Cにして内部結線とポートを換えて、「USB 3.1 Gen 2」仕様にすれば、他のメーカーの類似品より圧倒的優位。
キーボードに関しては、自分は静電容量無接点方式やメカニカルの「押した感」がある「厚い」キーボードが好きですが、会社で使っているPC付属のメンブレンの薄型なら足をたたんでも、たたんだ足の"L"の横棒の上に「渡す」ように置くことでしまえるかもしれない。
これはアップデートした「Rev.2」が出てほしい製品です。