ネット見てたら格安だし、珍しいダークウッドのイームズだったので、つい……。
デスクワーク用の椅子は長時間落ち着いて座れるようなものが良いし、そもそもリクライニングや回転機能は欲しいので、イームズのような固定椅子は使い道がなく欲しくても無駄になりそうで、なかなか買う気にならなかったのですが。
先日、合革の椅子がボロボロになり処分することがあり「座りにくくても劣化しないものを…」ということで PVC 製のイームズチェアが選択肢にあがったということです。
固くて座りにくいんじゃないか、という人も多いのですが、座面の微妙なカーブや弾力性があって曲がる材質のため、意外に座り心地は悪くないです。たぶん冬とかは冷たくて気になる人は気になると思うのですが、クッションを上にのっけて付けばいいと思います。接着されて取り外しできないクッションはへたってくると残念ですが、オプション扱いにすれば取り換えられるので、結果、椅子を長く使えそうですね。
あと安いと、座るとギシギシ音がする椅子があるけど、この商品は特に音もしないです。脚部が完成されているからなのかなぁ。ちなみにネジはそんなに強くしめてない。
事前情報では、商品自体は良いけど、この脚部のビニールが外しにくい、と評判だったのですが。確かに硬めのビニールがぴったりと商品に貼りついていて傷をつけずに剥がすのはかなり難易度が高いです。
このパーツを外すと、ビニールが見えるので・・・。
っていうか、このパーツなんだろ? なんの意味があってここにくっついてるのか。
ネジの周りをちょっと破いてあげて、脚部の先端の方向へ強くひっぱると、すぽぽぽん! と綺麗に抜けます。
あと脚部と座面をネジで合体させるだけなのですが、ネジを外してみるとやっぱり値段が安いだけあって質が悪い部分が見えます。
そしてこのキャップみたいな部品に白いフェルト生地みたいなの接着してあったのですが(おそらく倉庫にスタックしてしまうときに傷つけないようにするためのもの)、床と触れる脚部の先端にくっつけて床を傷つけないようにプチ改造しました。
さっきから「ダークウッド」と言っていますが、本物の木製ではないです。
樹木のようなモールドというかプリントというか、そんな感じでフェイクの細工がしてあります。
ただ、触ってみないと分からないくらい本物の木っぽい。
まぁ木材曲面をこの精度で立体成型できる技術があったら、Apple がだまっておらず次期の iPhone で採用されるレベルなのですが。
なんにせよ、木製イームズチェアが欲しいなと思ってはいたので、格安で手に入って嬉しい。
「イームズ、このチェアは今、限定された人じゃなく皆が使っているよ」
リプロダクト品については主に富豪層からは「本物と比較したら…」とか言われているはずなのですが、デザイナー視点だと今と昔の工業品の技術レベルを比較して考えると素材や製法などがより洗練され、製品としての製法と質が上がったという感じです。
造り手の発想だと「より多くの人に使っていただきたい」であるはずなので、デザインが良いのを認めた上でありがたく購入させてもらう感じですね。
シェルチェアはお尻が痛くなりそうとよく言われるのですが、しなりのある柔らかい素材で適度に変形するため、座り心地もそこまで悪くありません。さすがに車に搭載して長時間ドライブするなどの用途には向かないですし、そういう事を目的としたプロダクトでもないですが。
気軽に購入出来て、カジュアルにデザインを楽しむ、というライフスタイルを実現できる産業の恩恵を感じながら、デザイナーが形にこめた思いを感じながら使い暮らしたいですね。
いまの時代にあったプロダクト
プラ素材のため掃除がしやすく、汚れてもさっと拭けます。経年劣化もしにくいのが特徴ですね。
気に入って普段通りに大事に使えば長く保ってくれると思います。
ジェネリックならでは
非常にお買い得な値段なのですが、しかし安すぎるので複雑。
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購入金額
6,999円
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購入日
2021年10月06日
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購入場所
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