Amazon プライムデーといえば、僕の場合は消耗品ストック数の見直し日。
今回は、ファイルサーバ用途機器のストレージ用 HDD を購入しました。
HDD を「消耗品」と考えるとコスト(価格)しか見なくなるので、僕の場合はコスパの良い Seagate を購入していたのですが、プライムデーだと Western Digital の方が割安だったため、Western Digital の方を選んでみました。
Seagate と Western Digital を比較する場合、何故か必ず「故障率」というキーワードが出てくるのが不思議ですが、経験上、僕の使ってきた HDD の故障率は両社とも 100% です。必ず壊れるものと思っているので「消耗品」です。このテの風評被害は良くないなと思ってます。
HDD は生産技術の進歩で容量の大きいものの価格が年々安くなっていくのでストックはホットスペア以外に持たないようにしているのですが、今回は RAID 組みしたストレージの1本に障害が起きたまま運用していたものがあったので、今回はこの HDD を購入し交換することにしました。
SAS 方式の HDD だったので、1本を交換するより、SATA 方式に全取り換えした方が入手手段の簡易化と今後のコストダウンになると考え、RAID をやり直すことにしました。
生存している SAS は 2 本余ることになるので、そっちは実用的な何かで使えますね。
RAID のサイジングですが、現在市場で入手しやすい HDD の最大容量が 8TB なので、データの取り回しを考えると構築した後の容量が 8TB になるように基準に考えます。
RAID で組んだ HDD のデータを退避させる時やバックアップ時など、データの移動先・複製先が1本の HDD で済んだ方が、急な対応の時に1本のケーブルでできる方が便利だから、僕の場合はこのようにルール付けしています。
サイジングのパターンを考えると、下記のようになります。
コスト計算すると、
2TB の単価を 8,500 円とすると、総額 42,500 円。
3TB の単価を 9,000 円とすすと、総額 36,000 円。
4TB の単価を 10,000 円とすると、総額 30,000 円。
僕のルールに照らし合わせると、容量の少ない 2TB を重ねる方が費用は高くなります。本数が多い方がパフォーマンスは上がります。
逆に大容量の HDD を購入する方が価格は安くなるのですが、速度と利便性を考えるとコスパは悪いです。格納するデータの重要性に合わせてサイジングするしかないですね。
故障時に RAID を維持できる最小本数を考えると、HDD は 4 本にするのが良いので、3TB * 4本という選択が現在のベストかなと思います。
── というわけで 6TB を 3本購入(なんでだ)。
いろいろ語った上で台無しですが、プライムデーでの割引率を考えると Western Digital の 6TB が一番良く。4本構成にしてもそこまでの大容量を使い切れないので、3本にしました……。
ファイルサーバは、DELL の PowerEdge を使っているので、こちらの HDD を入れ換えていきます。
この T340 はストレージが 8 本も入るので、ファイルサーバ用途におすすめです!
RAID を構築していたスロットを引き抜いて、ドライブキャリアを外し、HDD を交換していきます。
ドライバ1本を使ってネジを回すだけなので、交換にも 5分もかかりません。
この3台をスロットに差していきます。4台構成にすればよかったな……と後悔しましたが、まぁ Amazon はプライムデーは年1回みたいな宣伝してるけど、実は数か月に1回安売りしてるからその時に買い足せば良いけど。
装着です。スロットにカセットのように差し込んでいくギミックって男の子はみんな大好きだと思います。
非RAID のストレージで認識されているのを確認。
これらに対して仮想ディスクとして RAID 構築していきます。
RAID には、ソフトウェアRAID とハードウェア RAID があり、安価な NAS はソフトウェア RAID が使われています。この T340 サーバには RAID コントローラ基盤が搭載されているのでハードウェア側で処理します。
仮想ディスクが完成。
オフラインのストレージをオンラインに変更し、初期作法をしたら完成。
これで正常稼働に戻りました。データを戻して通常運用です。
個性は無し
基本はメカ内部に内蔵されるものなので外観は気にしないですね。
セグメントされた販売戦略に対して、期待された差別化はできない類の製品分類だと思います。各社で技術的・機能的な差異はないので、正直なところ機能の優劣はよく分からないですね。競合企業とされる製品とは方式の違いが以前は見られましたが、今はほとんど同じだと思います。
現在の評判はレビュアーによって作られたもので、たとえ数値で細かく出されたとしても体感上はほとんど変わらない違いになるのではないでしょうか。
製品特製で各社どれも同じでユニークさはないのですが、この製品を悪くいうものでもありません。
市場でとびぬけた製品は無く、平たく、各社どれも一緒で凡庸と感じます。
物理的に数年しかもたない記憶機器のジレンマ
よくいわれるメーカーごとの故障率は、自分の過去の環境では良いとはいえませんでした。
規格が一緒の「部品」なので、取り扱いは競合製品と同じです。
製品技術的には上限に達したようなカテゴリーなので、そろそろ別の機器メディアに移行する時代なのかもしれないですね。
販売戦略
「やや高品質」というイメージがありますが、違いが分かるほどではないので、市場に合わせた価格にすればよいのに、とは思います。高品質を謳うのにマーケティング的に価格が高い方が訴求力があるかもしれないですが。
「消耗品」と定義した際にはコストが安い製品の方が良いので、僕の場合は正直あまり選ばないように思います。分かりやすい結果があれば良かったですね。
自分としては技術に違いがない以上、メーカーで選ばず、価格の安いものを好んで購入するこになると思います。
-
購入金額
9,973円
-
購入日
2022年07月17日
-
購入場所
Amazon
Takahiroさん
2022/07/17
HDDは必ず壊れますが『用途に見合ったHDDを選択することで壊れるのにかかる時間を延ばす』事は出来ます。 ・・・・・・・・という独り言です
かもみーるさん
2022/07/17
SMRでも初期ビルド時は動作はしますが、リビルド(再構築)は出来る出来ないの2択になり運頼みになります。
個人運用なら321バックアップが出来ていれば、どのような運用でもよいかなとは思います。
別の記録媒体としてBD-Rもよいのですが耐久年数や保存時の入れ替え作業が面倒なので、手が出せるのであればLTOテープをお勧めします。