レビューメディア「ジグソー」

付属ソフトで世界が変わる、監視カメラ用NAS

 

Synology の Network Video Recorder「NVR1218」を購入。
NAS と同様の機能で HDD を積んでネットワーク上で運用するのですが、最大 12 台の IP カメラでの表示と録画に機能が特化されており、簡単に 外部接続したカメラからの映像をストレージに保存できるようになっています。

いちいちゼロからシステムを構築しなくても必要な機能を用意できるので、僕のようなプログラム分からないけど動画配信でなんか面白そうなことやってみたい、的な人にはうってつけのソリューションです。

カメラの映像をマネジメントするソフトウェアが搭載されているので、別売りの HDD を購入し、搭載するだけです。HDDはこだわる人が多いと思うので、別売りの方が嬉しいような気がします。

今回は、ネットワークカメラ向けの HDD、Western Digital の Purple を入れていきます。
動画の長期保存を考えておらず(1か月単位で動画編集し、動画サイトに UP していく)、単純に手元に IP カメラからの映像が降りてくればいいだけなので、2TB を選んでいます。

 

 

外箱をずらすように開けます。

 

 

 

HDD を2基積めます。組み込むのは説明書を読むまでもなく簡単ですね。
カメラ中継の他に、ここに溜めた動画ファイルを手動でタイプラプス編集して公開していくという運用をしています。

 

 

 

HDD が別売りなので、当然 OS のインストールも自分で用意する必要があります。とはいってもサーバ構築の知識は必要なく、付属の USB を刺しこんで電源 ON するだけでインストールが始まります。この USB は回復ドライブとしても使用できるので、保管しておきます。

 

 

 

手頃なモニタが無く、余ってた 65インチのモニタをつなげて設定していきます。

画面が大きすぎて見にくい……。首が痛くなる……。
モニタに興味を持った方は、以下のものになります。

 

 

手順に沿うだけなので、とくに詳しい知識は必要ありません。

 

 

 

インストールが終わったら、管理アカウントを作ります。
キーボードを接続していなくても(キーボードを持っていなくても)、ソフトウェアキーボードが起動するので、簡単に入力できます。

 

 

 

ネット上に最新のバージョンがあったので、このタイミングでバージョンアップもしちゃいます。
この時点でネットワークに参加しているので、別の PC から遠隔操作ができます。

そこまで頻繁にバージョンアップしているわけではないような気がします。

 

 

 

今までは NAS 本体にモニタを繋げて操作していましたが、ここからは別PCのブラウザから管理画面を起動して遠隔操作していきます。遠隔操作の方が楽ですね。

 

 

 

先ほど構築した NAS の IP アドレスを自動探索してくれるようですが、僕の環境だと同系統の製品を持っていないので当然何も出てきません。

 

 

 

ネットワークに詳しい人であれば、さくっと IP アドレスを発見できます。発見できない人はメーカーが探索ソフトっぽいものを用意しているので、そこから探します。
ブラウザから IP アドレスを叩き、この画面からログインします。

 

 

 

簡素な OS が立ち上がります。難しい機能は隠されており、初心者は簡単に操作できるようになっています。

コントロールパネルには「上級モード」への切り替え機能があり、より詳細な機能を使うことができるようになっています。

 

■基本モード

■上級者モード

画面に表示されているアイコンでも理解できると思うのですが「上級者モード」といっても、そこまで深度の高い機能が使えるわけではありません。とはいってもコマンドが解放されているので、わりといろいろいじれます。まぁコマンドが使える人は、HDD さえあれば同じ機能の NAS が構築できるわけですが。

上級者モード = 初期のサーバ構築&初期設定ができるレベル、と考えて大丈夫だと思います。

 

 

 

 

アップグレードは、ローカルからアップロードしたファイルを実行します。

 

 

 

NVR1218 には Surveillance Station という監視カメラを管理するシステムも入っていて、正直こちらの方が本体です。カメラを管理するための機能が満載で、イチから設定開発することなく、必要な機能が全て揃っています。機能も豊富で有料ソフトとして販売されているものですが、NVR1218 にはライセンスが付属しており、買ってすぐ使えます。

 

 

 

さっそくカメラを接続してきます。
けっこういろんなメーカーのカメラの接続プロファイルがあってびっくりしました。
しかし今回用意したカメラは中国製の安いカメラだったせいか新製品だったせいかリストに名前はなく、手動で接続しました。

カメラの動体検知を利用して稼働時間だけ撮影できる他、NVR1218 自体にもスケジュール機能があり、例えば土日の撮影を停止したり、お昼休みの間は撮らなかったりなど詳細な設定ができます。
録画データは SAMBA のように公開ディレクトリから取り出すことができるので、普通の NAS として使えます。便利。

このシステムは自分でサーバを立てて作ろうかな、と思っていたので最初からこれだけの機能が使えるというのは嬉しい。

 

 

 

Surveillance Station 以外にも、いろいろアプリケーションが用意されています。
何に使うんだコレみたいなのもあります。

ドアの開閉をするコントローラが気になりますが…顔認証カメラと連携させれば、楽しそう。

更新: 2023/05/20
デザイン性と機能美

Surveillance Station のライセンスが本体ともいえる

正直、NAS の部分には他機種と差が無く、付属する Surveillance Station のソフトの出来が素晴らしいです。IPカメラ or 監視カメラを持っている人は必須ともいえますね。

 

カメラ本体内蔵の SD カードに記録するなんて、もう古いです。

通信環境さえ揃えば NAS に保存。 これがスタンダードですね。

 

煽り文句はともかく、カメラを持ってかれると撮影した動画の意味もないし、ネットワーク内の別の HDD に保存するという事はやっておいた方がいいですね。

 

HDD ケースとしては 2基の HDD しか搭載できないため、長期保存には向いていないと思います。
ただ一旦、NVR1218 に保存したデータをレプリケーションで他 HDD にバックアップするなど運用面でカバーできるので、そこまでデメリットにはならないかと思います。

更新: 2023/05/20
メンテナンス性

NAS として独立、健康状態の通知メールもくる

康状態月次レポートというのが自動で送られてくるため、SNMP による監視を構築しなくても保守できるため、サーバ構築したことない初心者にも安心です。逆に NVR1218 を持っておけば「監視サーバって、こういう機能があるんだ」と知ることができると思います。練習用としても最適。

 

 

更新: 2023/05/20
コストパフォーマンス

カメラを持っている人は、世界が変わるから買うべし。

練習用と先述しましたが、NVR1218 の実態は本格的な動画保存・保守サーバであり、このレベルが簡単に構築、本格運用できるというのは値段を考えてもかなりお得だと思います。

NAS用 HDD のケース筐体として考えるのではなく、付属してくる Surveillance Station ソフトウェアライセンスを購入する値段だと考えるべき。 

Surveillance Station によって撮影動画の運用がかなり楽しくなるので、おすすめです。

更新: 2023/05/20

関連機器

  • 購入金額

    29,800円

  • 購入日

    2021年08月09日

  • 購入場所

    Amazon

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