レビューメディア「ジグソー」

混合水栓からの水漏れ修理に

元々自宅ではガス湯沸かし器とバランス釜の風呂を使っていて、それが給湯器とユニットバスに代わったのが12年ほど前でした。

 

台所の水栓は、その工事の時に混合水栓に交換されています。TOTO製のシングルレバー水栓TKY12というモデル(現在は生産完了)です。

 

その水栓ですが、ここ数ヶ月水を一度出すとなかなかきちんと止まらないという不具合が発生していました。そこで原因を調べてみると、多くの場合は内蔵されているカートリッジの劣化によるものだというのです。

 

カートリッジは一応交換可能パーツではありますが、基本的には工事業者による作業が想定されていて、ユーザー向けには提供されていません。しかしながら、今時そのような部材もAmazonや楽天で容易に購入できてしまうわけで、今回もAmazonで調達して、自分で交換してみることにしました。ただ、失敗すると水栓ごと破壊してしまう可能性もあり、意外とリスクの高いものであることに留意する必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パッケージにも「工事店さま用」と明記されていますね。ただ、幸いなことにWeb上で水栓の組み立て図や説明書、作業手順書などは一通り見つけることは出来ますので、自分で出来そうと判断できるのであればやってみても良いのではないでしょうか。

 

THYF7Rにおける使用工具としてマイナスドライバーとモーターレンチが指定されていますが、水栓がTKY12である場合には、これらに加えて六角ビス用のドライバーも必要となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

カートリッジ本体の他には、説明書と細かいビス類が同梱されています。ビス類は必要な場合のみ使えば良いでしょう。今回の作業では使用していません。

 

 

 

 

 

 

 

 

カートリッジ本体は、当然ながら出荷時に内蔵されているものと全く同じ形状です。ただ、長年使っているためか、レバー部がガタガタでまともに使えないのも納得できるほど劣化していました。

更新: 2021/07/24
総評

新品の水栓の半額近くという高額さが難点

それでは実際に交換作業に入ります。当然ではありますが、水栓を分解する際には止水栓などで水の供給を止めておく必要があります。止めないと水が吹き出ます。

 

 

まずは水栓のレバーを外します。これは水栓の形状ごとに手順が違うのですが、TKY12の場合には中央のカバーを外した中に六角ビスが隠れていますので、これを外し、レバーを上に引き抜くだけです。

 

 

 

 

 

 

 

レバーを外した後、カートリッジ止めの樹脂製アダプター(これは固定されていないので手ですぐに外せます)を取り除き、カートリッジ抑え(金属製のボディーとなっている部分)を外せば、カートリッジを取り外すことが出来ます。

 

ただし、カートリッジ抑えは大抵の場合十年以上外されたことがなく、固着していることが多いと思われますので注意が必要です。

 

今回はモーターレンチは用意しておらず、以前風呂場の水栓修理に使ったウォータープライヤーで代用したのですが、かなり渾身の力を入れてようやく外れたほどの固さでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元から入っていたカートリッジを外した状態です。カートリッジにある2箇所の突起を、奥側にある穴に合わせて入れればきちんと位置が合うように設計されていますので、新しいカートリッジの装着に特に難しい点はありません。

 

 

 

 

 

 

 

前述の通り、元から入っていたカートリッジはレバー部のがたつきがかなりひどく、これは簡単に水が漏れるのも当然と思わされる状態でした。十年以上使うとここまで傷むのかとある意味感心します。

 

 

新しいカートリッジを取り付けたら、カートリッジ抑え→樹脂製アダプター→レバーの順に取り付けます。レバーを取り付けたら六角ビスで固定して、ネジ穴にカバーを元通り取り付ければ完成です。

 

作業が完了したら、止水栓を開けて動作確認を取ります。このとき止水栓の開度を元通りまで開けると、今までよりも水の勢いが強く感じられましたので、水道側、給湯器側共に以前よりも止水栓を1/3回転ほど締め込んだ状態で丁度良い程度でした。カートリッジの劣化で効率も落ちていたということでしょう。

 

 

さて、作業が終わった結果ですが、水漏れはきちんと止まりました。カートリッジの劣化が原因で間違いなかったようです。これがカートリッジ以外が原因であった場合には、結構やっかいなことになりますので、これで直ってくれて良かったです。混合水栓ごと交換する必要があった場合には、買ったカートリッジが無駄になってしまいますので。

 

 

以前の風呂場の水栓では、カートリッジそのものの固着がひどく、作業はかなり難航しましたが、それと比べれば今回は難易度は低かったといえます。この辺りはさすがに最大手のTOTOだけあり、経年劣化があっても分解不能と思えるほどの固着が発生していなかったことが大きいです。

 

ただ、この類のカートリッジも耐用年数はせいぜい7年程度ということですので、今度はもう少し早く交換しようと思います。その間に水栓が壊れなければですが…。

  • 購入金額

    4,541円

  • 購入日

    2021年07月24日

  • 購入場所

    Amazon

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