2000円程度で買えるウォッシャータンクと小型ポンプ、更に他配管ホースやノズルまで一通りそろったセット。
もちろん取り付けステーもある(タンクにくっついた状態なので写真ではみえない)し、配線コネクタやスイッチまでついている親切っぷり。完全に1系統増設できるようなフルセットだ。
タンクサイズは公称13×10×18.5cmでほぼその通り。同等品が大量にAmazonやらヤフオクに流れてる系のやつ。ちゃんとしたメーカーのものもあるしそちらのほうがよかったのだがサイズ的にコイツが都合よかったので。
取り付け先はいつものコイツ。マツダT2000。
実は先日引っ越し後2年間動かないと思っていた水温計が実は配線抜けてるだけ…しかもご丁寧に自分で抜いてたという情けないオチだったので他に気付く事は無いかと引き上げ直後の写真を見ていた時に気付いた。
上が引き上げ直後、下が先日。
こんなところにウォッシャーユニットあったのか。てっきりボンネットの中にあるのだと思い込んでたよ。スイッチも謎(ソレらしいスイッチはあるが何故かそれを操作するとライトが点灯状況が切り替わる…正しい動作ではなさそうなので配線おかしくなってそう)で動作確認してなかったし。
気付かなかった原因は他にもあって、そもそも自分がウォッシャーユニットを見たのはこの1回(はじめてゆっくり見れた時で興奮して細かい所まではみてない)のみ&写真もまともに写ってるのはこの1枚だけ。
この翌日預け先で水冷周りを全バラシするのだがその後の写真にはタンクが写っていない。そしてその後戻される事無くプラスチック製のふっつーのタンクだったから他の車の部品と混ざって紛失されてしまったのではなかろうか。
そして更にウォッシャーユニットを搭載した状態の他車の写真も見ていなかった。
T2000は恐らく1973年中に製造終了している(1974年以降の保安基準に対応した個体が確認されていない)のだが、ウインドウォッシャーが義務化されたのは1972年。基準にあわせて追加したのなら72年式と73年式にしか搭載されていないと思われる。
現存している車両はこれら末期年式の車両が多いのでそんなに珍しいものではないと思うが、その年式のエンジンルームの写真が都合よくあるわけでもなく、今の今まで気づかなかったという訳。
元のタンク用の金属ステーが似た形状だったのでまさかそのままつくかと思ったがさすがに緩かった。でも一瞬くっつくくらい近い形状なのが笑える。
ステーは無加工で着いた(ナットサイズすら元のと同じ)が高さは結構ギリギリ。というか写真の向きだと高すぎたのでこの後上下逆にして調整している。
無事タンク装着完了。もっと背の低いタンクのものがあればより安心なのだが。
さて残りは配線と配管。元ついていたホースはだいぶ手前で切り取られているし、ホースを外そうとしたところノズル部にもひび割れが見つかったので大人しくノズルも含めて新品に入れ替え…がこのセットに付属のノズルは角度調節ができないタイプだったので別途汎用ノズルを購入してきた。ホースも微妙に長さが足りなかったので別途購入。
配線はカピカピで、随時新しいものに入れ替えているので今回も古い配線は使わず新規で引き直す。そのほうがわかりやすいし安心。付属のコネクタに新設のヒューズボックスから電源とアースを引っ張ってくる。アースはエンジンルーム内にしようかと思ったが案外ちょうどいい場所が無かったので。
コネクタに線を直結するかギボシにするか悩んだがギボシにした。そしたらこれが大正解。このコネクタ、二度と外れないんじゃないかってレベルでポンプ側のコネクタ固定枠が硬い。無理に外したら割れそう。配線を引き回すのに一度外そうとしたら諦めてギボシの方外すハメになった。
そしてスイッチ。やっぱりこの意味のわからない挙動をするスイッチが絵柄的にもそれっぽいので、スイッチ本体を取り外し…このタイプのスイッチどうやって外すんだ?何々、ノブにイモネジがあると。それを緩めればノブがスポっと。
無事取外し…きったねえええ。
動作確認して問題ないのでコイツをウォッシャーとする。
ヒューズボックスの真横なので位置的に都合もいい。元の配線は外したいけどライトの件もあるので配線大整理できる時までとりあえず絶縁して投げとけ。
ブシューってでたああああうおおおお!ワイパーも動くうおおおおお!でも走れないうおおおお!
ちゃんと動く
最後になってしまったがコイツ自体の結論からいえばちゃんと動く。もちろん耐久性はわからん。ただポンプの流量はノズル1個の小型車向きといった感じがある。付属品は分岐で2ノズルにできるようになっているがちょっとそれだと流量足りないんじゃなかろうか。
上述の通り付属のノズルは角度調節できないタイプだったので今回は別途国内メーカー品を購入している。まあこれ買う場合ってタンクとポンプ目当てだろうから気にならないか。
あと問題点はコネクタが鬼のように硬くてコネクタの意味がない辺りだが、そもそもこの値段でスイッチまで含めたフルセットとかスッゴーイので気にならない。
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購入金額
2,050円
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購入日
2021年07月03日
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購入場所
Amazon
cybercatさん
2021/07/03
www
フェレンギさん
2021/07/03
おじさんが乗っていたN-360は手押しポンプ式
スバル360はフロントに積んだスペアタイヤの空気圧利用型だったのに
マツダT2000は、既に電動ポンプ式だったんですね。
下小川さん
2021/07/04
N360の手押しポンプははじめて知りました…!スバル360の空気圧利用のは人づてでちらっと聞いただけで現物見た事ないですがすごい発想力ですよね…!
恐らくT2000は360cc軽自動車と異なり重量・スペース面での制約が少なかったのと、モデル末期の少量受注生産期に義務化されて追加されと思われるので専用設計のものより丸ごと他車用のもの流用できるモーター式が使われたんじゃないかなーと思います。やはりなんかプラスチックのタンクは時代がズレてる感ありますがw