先日まで開催されていた、Amazonのプライムデーで特価となっていた品です。
私は普段外出用のバッグにUSBメモリーを最低1本は入れています。これはWAVやFLACの音楽データが入っていて、オーディオ店などに立ち寄った際に、自分の聴き慣れた楽曲で試聴したいときに使うものです。
しかし、比較的安価かつ大容量のUSBメモリーは、書き込み速度に難があるものが殆どです。外出前に新しく用意した楽曲のデータをコピーしようとしても、軽く10分以上かかってしまうような状況では断念せざるを得なくなります。
当然速度性能を明記している高価なUSBメモリーを使えば、大幅に改善することはわかっています。しかし、同容量のSATA SSDよりも割高なUSBメモリーをわざわざ買うのも、何となく抵抗感があります。
そこで以前から注目していたのが、USBメモリーに近い形状のスティック型SSDでした。性能的にはUSB 3.1 Gen1の外付けSSDとして標準的な水準を保ちながら、少し大柄なUSBメモリーという程度の使い勝手で、価格も比較的安価な外付けSSDというところです。
以前から格安品を見つけたら買って試してみようと思っていましたので、Amazonのプライムデーで見つけて早速購入したわけです。
メーカーロゴが印刷された白箱に、型番ラベルが貼付された状態の外装です。まあ、箱のデザインなどどうでも良いのですが。
クイックガイドが同梱されている以外、添付品はありません。ソフトウェアの類は予め収録されているソフトウェアを実行して、ダウンロードサイトから入手するようになっています。
USBコネクターはスライド式で本体内に収納されています。この辺りはスライド型のUSBメモリーと同じと思えば良いでしょう。
ボディーがやや大柄なUSBメモリーという印象しかありませんね。
速度はSSDらしいが、鞄のポケットに入れておいて違和感の無い小ささ
それでは、まずはSSDとして性能の評価をしてみましょう。
まずはCrystal Disk Infoでドライブとしてのステータスを確認してみます。
NVMeのSSDをUSB変換して使っていることがわかります。速度的にはSATAでも間に合いそうですが、NVMeの方が小型・省電力のM.2 SSDが豊富に用意されていますからね。
ベンチマークテストは、Crystal Disk Mark の2つのバージョンを利用します。
シーケンシャルリードは400MB/s前後というところでしょうか。USB 3.1 Gen1までの外付けSSDとしては標準的な値でしょうか。シーケンシャルライトはリードよりも1割ほど落ちる程度です。
ちょっと引っかかるのは4KBのQueue=32の時に値が極端に落ち込むということで、恐らくOS起動用に使うとかなり動作に引っかかりを感じるようなSSDなのではないかと思います。まあ、単にデータの持ち運びに使うだけであれば特に気にする必要は無いでしょう。
本来の目的である音楽データの大量コピーも試してみましたが、WAVやFLACのハイレゾデータ約50GBをコピーしたところ、280MB/s程度の速度を安定して発揮していました。今まで高速型のUSBメモリーを使っても100MB/sを安定して超えることはまずありませんでしたので、快適性の差は歴然としています。
コストパフォーマンスも含めて満足度は高い製品ですが、少しだけ引っかかる点があったのでそこに触れておきましょう。
実は上記の値はサンワサプライ製のUSB 3.0ハブに接続して計測した結果なのですが、M/BのUSB端子に直差しした場合にはシーケンシャルリードで430MB/s程度とより速度が向上するものの、
こちらのUSB 3.0ハブに接続するとUSB 3.x相当の速度が出なくなり、USB 2.0接続程度の速度に落ちてしまうのです。同じ条件でUSB 3.x対応のUSBメモリーを使う限り、M/B直差しとの差は見られません。
ハブを介しての動作には一抹の不安があるものの、中途半端に高価なUSBメモリーを買うよりも合理的な選択だったと満足しています。
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購入金額
5,780円
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購入日
2021年06月23日
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購入場所
Amazon
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