所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。日本発祥の独自音楽ジャンルはイロイロとあり、最近ではシティポップが全世界で取り上げられたりしていますが、ボーカロイド曲もまた日本が圧倒的シェアをとっているジャンルです。人の声を音声素材として歌わせるボーカロイドを、「人間の代わり」として使うのではなく、あえてボーカロイドとして使う。凝り性の日本人が生み出した、電脳世界の歌姫の祭りの歌をご紹介します。
キャラクターボーカロイドの象徴とも言える初音ミク、その中でも冬の装いをした彼女=雪ミクの、すでに10年以上続けられているフェスティバル、SNOW MIKU 20XX。
そのSNOW MIKUの2021年イメージソング集
を先にご紹介したが、それに先立つ2020年のイメージソング集。
テーマソングの「ぽかぽかの星」。作詞作曲編曲だけではなく、楽器演奏、ミックスダウンにMVのイラストやアニメ、グッズ製作まで、全て一人でこなすハイパーアーティスト、はるまきごはんの作品。ハチロクのどこか懐かしいような楽曲で、ちょっと「こぶし」が回ったような声の調教が印象的。♪すぐに転んじゃうけど/ぽかぽかのココアでがんばろう/今日はそれがいいよね/故郷でも旅人でもあかりを灯す♪冬らしい単語がちりばめられているが、ほわんとした雰囲気が温かい。ちなみに、はるまきごはんはこのCDのジャケットイラストも手がけている。
2021年版のSNOW MIKUのイメージソング集は初音ミクオンリーだったが、ミクと同じクリプトン・フューチャー・メディアがリリースしたボーカロイド鏡音リンも使った曲が「ファースト・ステップ」。ミクと比べてさらに扱いが難しいリンを上手くハモらせていて、軽やかな曲に仕上げている。創ったのは、MADやドラムンベース系の楽曲で有名な古参P、millstones。相変わらずダンサブルだが、今までの作風とはかなり違う仕上がり。
Aメロがピアノ(若干トイピアノ風)とミクの声だけという、言うなればボーカロイドのアラが目立つ構成ながら、つぶやくような声で歌わせ、ネガを見せない上手い使い方の「銀と花」は、effe作。盛り上がってきても、今度はミクの声に深い残響を掛け、人工臭さを見せない仕上げ。♪願いは燃えて雪のかけら溶けてしまう/だから/走れ/走れ/足跡のない白き世界へ♪
他にもポップな曲、ハードな曲、プリティな?曲あり楽しませる。
歌詞カード見開きの大きさで、はるまきごはんによるミクのイラストが
元は同じ「素材」のハズのボーカロイドを、「歌わせる」、命を吹き込む。そんな人形遣いが集ったコンピレーションアルバムです。
【収録曲】
1. ぽかぽかの星 / はるまきごはん feat. 初音ミク <SNOW MIKU 2020 テーマソング>
2. ホワイトナイトパレード / 蜂屋ななし feat. 初音ミク
3. Absolute Zero / regulus feat. 初音ミク
4. ファースト・ステップ / millstones feat. 初音ミク、鏡音リン
5. 月がない街 / Guiano feat. 初音ミク
6. 銀と花 / effe feat. 初音ミク
7. 溶けない109号室 / TaKU.K feat. 初音ミク
8. Snow Mile / Aqu3ra feat. 初音ミク
9. リッカとイヴと懐古の灯り / coha feat. 初音ミク
10. メルティランドナイトメア(ZLMS REMIX)
/ Remixed by ZLMS(ジグ・ルワン・はるまきごはん・雄之助)
The Original by はるまきごはん <ボーナストラック>
「[KARENT CD] KARENT presents Planet Traveler feat. 初音ミク」
ボーカロイドのクセを耳障りではなくしている
歌わせ方や、お化粧の仕方(エフェクトやミックス)で、うまくボーカロイドの耳障りな感じをなくしている。
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購入金額
2,200円
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購入日
2021年01月28日
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購入場所
雪ミク スカイタウン
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