レビューメディア「ジグソー」

AM4最後の5000番台でシングル性能に特化したCPU

更新: 2021/03/31
はじめに

AM4最後で1CCX内に最大の8コアを持ったCPU

諸事情が重なり久々にこちらで比較や画像無し、文章のみの簡易レビューをさせていただきます。

昨年のQ4にAM4ソケット最後のCPUとして発売したRyzen ZEN3の5800Xです。

 

国内を含め世界的な半導体不足の影響もあり多くの5000番台は品薄状態ですが、5800Xは何故か在庫が入ることが多く3700XからCCXとAM4最後ということもあり載せ替えました。

恐らく品薄の続く5900Xや5950Xと違いCCXが一つなことと歩留まりが良いがCCXが一つのため発熱周りで敬遠されがちなのかもしれません。

更新: 2021/03/31
性能

体感と実例

3700Xから5700Xに乗り換えた最初の感想は思った以上に数値以上の体感があったことでした。

例えば仮想化を使ったアプリ内をクリックした時、裏で処理をかけているときに別のことをする際の重さや引っ掛かりが軽減された気がします。

特に前者ではクリック時反応が無かったことが多かったため急いでいるときは連打しておりましたが、同じことをしてるとすぐに反応があるため最初は戸惑ってしまいました。

CPU自体はシングル性能が上がっているのと同じ8コアでもZen2の頃と違いCCX同士を繋ぐ事がないためメモリ性能での影響が少なくなったこともありそうです。

更新: 2021/03/31
発熱

性能と熱のレスポンスが良く、そこが欠点にも

発熱に関しては残念ながらデフォルトで使った場合は噂通りの発熱量を持っています。

 

エアフロー等の影響もありますが、PBO2を用いた上で電源プランでパフォーマンス重視を取った場合はNocutuaのU12Aや240mm簡易水冷を使っても4コアの負荷でも80℃近くになります。

CPU温度は高くなりがちですが負荷を辞めた場合の温度の下がり具合も早いです。

 

対処方法としてPPT等の設定をAMD RyzenMasterで下げる方法やECOモードを使う方法でシングル性能を若干下げることになりますが温度上昇を抑える事が可能でした。

自環境では70℃に抑えてますがZen3では90℃が動作温度のリミットですがリミットに合わせて電圧と性能上限を落としてくれるため普段遣いではそれなりの冷却で問題ないと思います。

更新: 2021/03/31
総評

1CCXでの性能を詰めたCPU

3700XはPBOで1.4V以上がかかっても一番高いコアで4~4.1GHzとかだったのが、5800XはPBO2で1.4V以上がかかった際に一番高いコアで4.8Ghz近くになり全コア負荷でも1.35Vで4.5Ghzを安定して出してくれます。

5800Xは電圧やPBO2でのレスポンスが良くフォーマンスが出やすい分発熱も高いためで温度が高くなりやすいですが、シングル性能が高く1CCXで収めた8コアが5万円強にどのくらい価値を感じるかになりそうです。

  • 購入金額

    52,000円

  • 購入日

    2021年03月01日

  • 購入場所

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