先日掲載したヘッドフォンケーブル、Acoustic ReviveRHC-2.5HS-S-TripleC-FMのレビューの中で、Chord Electronics製ポータブルDAC・ヘッドフォンアンプであるHugoを利用したことを書きました。
これは展示処分特価のHugoが安かったので買ってしまったというだけのことなのですが、このHugoは付属品が一切無いことで安くなっていたという面もあります。
HugoはPCとUSB接続で使うつもりで入手したものですので、最低限常用するために必要なのはACアダプターとUSBケーブルです。
このうちACアダプターについては12V DC センタープラスということは調べて判りましたので、汎用の12Vアダプターで先端形状が交換式でいくつか選択できるものを入手して簡単に解決できました。
一方、問題となったのがUSBケーブルです。端子形状自体は汎用のmicroBなのですが、Hugoは筐体デザインの都合で一般的なオーディオ用に発売されているUSBケーブルがほぼ使えないのです。かといって、百均のケーブルで使うというのもさすがに抵抗があります。
実は随分前に、中古でUSB A to MicroBのオーディオ向けケーブル、audioquest CINNAMONは購入していました。どうせいつかはmicroB形状のオーディオ機器を買うこともあるだろうということで、使い道を一切考えずに安いという理由だけで押さえておいたものです。ちなみに通常のA to Bは以前メインPCで使っていたことがあり、レビューも掲載しています。
このCINNAMONの場合は、microB端子側のカバーに厚みがありすぎて、Hugoの端子周りのスペースでは収まらず、差し込むことが出来ません。
正直言って、新品で買ったCINNAMONであれば躊躇するところですが、中古で格安だから買ったという程度のものでしたので、このCINNAMONをHugoで使えるように削れば良いのでは無いかと思いつきました。
どこまで意味があったかは不明だが自己満足には浸れる
というわけで、早速削ってみましょう。
大まかに削るために用いたのは、爪切りのヤスリ部分です。樹脂が思った以上に柔らかく、その程度のヤスリでも十分に削れます。
最終的に細かく仕上げるために使ったのは、文房具のごく普通のハサミです。カッターナイフ等では一気に削れすぎてしまう恐れがあったため、ハサミを開いて刃を当てて徐々に削っていきました。
こちら側は限界近くまで削る必要がありました。内部の金具がうっすらと露出してしまっています。新品で買ってここまでやってしまったら後悔したでしょうね。
反対側は角を少し落とした程度です。こちら側は一見すると削る必要がなさそうに見えたのですが、最後の最後で角の部分が引っかかって差し込めなかったため、角を丸めるように削っています。
これでご覧のように無事に差し込むことが出来ました。
他に使えるケーブルが無かったため音質面での評価はしようが無いのですが、Chord Electronicsの開発責任者もUSBケーブルで音が変わるということは認めています(必ずしも良い方向ばかりとは限りませんが)し、さすがに百均ケーブルで使うよりはマシな結果では無いかと思います。
ちなみにACアダプターは標準添付品もごく普通のスイッチングタイプのもので、そもそもHugoのACアダプターは内蔵バッテリーに充電するだけのものである上に、スイッチングノイズはHugoの本体側で完全に切り離すことが出来ているという解説がされていますので、ここは今回使った汎用品で十分ではないかと思っています。これが電源でも変化が大きいのであれば、ifi AUDIOのiPower 12Vでも用意するところなのですが…。
なお、このCINNAMONで接続した状態での音質については、後日Hugoのレビューを掲載する予定ですので、そちらをお待ちください。
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購入金額
1,980円
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購入日
2019年10月10日
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購入場所
eイヤホン
kensanさん
2021/01/26
jive9821さん
2021/01/27
必要の無いところを削りたくなかったので、とにかくカーブに合わせて
削る事を優先してはさみを使いました。挿してしまえば見えないので、
仕上げは気にしないことにしています。