2020年後半のcybercatのSSD購入の掟。
「(信用が置けるメーカーの)1TB級のSATA接続2.5インチSSDが、1万1千円超えると原則購入せず、1万円台だと購入検討、大1切りだと即購入」
同じSSDとしては3回目となり、2回目と同じ使い方(内蔵SATA接続ではなく、外付USB3.0接続)なのでレビューしていなかった「WD(Western Digital) Blue WDS100T2B0A」。
PCIe Gen 4.0 x4接続のNVMe SSDほど「爆速」ではないが、SATA接続SSDとしては充分に速く、安心の日本製メモリ搭載でいて、相変わらずコストパフォーマンスに優れた、安心の5年保証のSSD...という事だが、今回は使用した外付USB3.0接続2.5インチ型ドライブケースに、明らかな性能差が見られたので、そちらをレビュー。
cybercatが最近好んで使っているUSB3.0接続2.5インチ型ドライブケースは
・相性問題が起きなかった
・クリアで飽きの来ないスタイリング
・ツールレスでドライブインストール可
・1,000円程度の安価な売価
・ケーブルが1本ですっきりしている
というところが気に入って購入している、ORICOの2139U3。
2020年後半は、この2139U3に各種1TB級2.5インチSATA SSDを入れて、「外部保管庫」として、増設してきた。いくつも同じようなケースがあるとどれがどれかわかりづらくなるが、ドライブが見えるので、××用というのがすぐわかるし、同じドライブがあったとしても、ケースの内側に付箋を貼り付けておけば、はがれないのにすぐ読めるので便利。
透明で中のSSDが見えるし、内側に内容書いた付箋を貼り付けておけるのでわかりやすい
そんな時期に見つけた、特価9,800円の1TB SSD(税込み・送料込み)。 SSDは、普及価格帯のSATA系SSDではトップスピードグループに位置し、5年保証もあってcybercat的に最も信頼を置くSATA WD Blue。
時々異様に安い商品がある購入店の販売で、しかも「USB 3.0接続2.5インチドライブケースがついている」らしい。
※伝票上はケースが980円で、SSDが8,820円扱いだが、サイト表記は9,800円のSSDにケースが付属
いつも1万円切りでSSD単体購入+約1000円のケースで、安い!と言っているので、ケース込みで1万円切りなら文句なくぶっちぎりで安い。
このSSDにケース込みで税込み・送料込み1万円切りは異常な安さ
ケースは最近透明ケースがオキニだが、さすがにこの価格なら何でもよいや、とセット購入。
ケースは玄人志向のGW2.5OR-U3。ヘアライン仕上げのシンプルなブラックのケースのアピアランスは、ちょっとプラスチッキーだが、元値1,000円以下と思うと決して悪くない。
中身はこんなもん(スポンジは厚さが違い、使用するSSDの厚みによって使い分ける)
SSDのインストールはORICOのと同じく、スライドインするだけ。SSDのガタツキ防止のスポンジも、7mm厚用と9.5mm厚用と二種類ついている。
..で、動作確認も兼ねて、CrystalDiskMarkでも採るか...と回したら、かつて取ったもの
と比べて明らかに悪い気が....
計測条件がUSB3.0接続のため、SATAでのトップスピード(カタログスペック:シーケンシャルリード560MB/s、シーケンシャルライト530MB/s)は出ていなかったが、あのときはたしかシーケンシャル系は400MB/s以上は出ていたハズ(↓)。
【以前WD Blue WDS100T2B0Aを、ORICOのUSB3.0接続の外付けドライブケースで採ったCDM7】
シーケンシャルはリードもライトも400MB/s以上出ている
...やっぱり。
それが今回はコレ(↓)。
記憶している数値と比べて、「そら」で悪いというのがわかるスコア。
シーケンシャルは最高でも400MB/sに届いていない。...だけでなく、ランダム系も含めて全てのスコアが悪いという結果に。
ここで検証モードに。
cybercatの現メインPCは、複数のフロントUSB3.0ポートがある。ケース
に元々付いているUSB3.0ポートと、5インチベイに積んだベイアクセサリ
経由のもの。
ORICOの前回スコアは、確かベイアクセサリ経由で採ったような記憶があったが、ひょっとしたらケースのものだったかも...というのも、配線的に、ケース前面のはM/BのUSB3.0ヘッダから直にとったことが間違いないが、ベイアクセサリは拡張ボード
の経由の接続のポートもある。
その変換の問題もあるかもしれないと、挿すUSBポートも固定して検証。そしてSSD側の問題も考えられたので、今回入手のSSDをORICOのケースにも入れて比較検証してみた。
つまり今回入手したWD Blue 1TB SATA SSDを...
①GW2.5OR-U3で、ベイアクセサリの一番下(正規配置なら左)のポートに接続(上記検証済み)
②GW2.5OR-U3で、PCケース前面ポート左側に接続
③ORICO 2139U3で、ベイアクセサリの一番下(正規配置なら左)のポートに接続(前回再現)
④ORICO 2139U3で、PCケース前面ポート左側に接続
という組み合わせで、③で前回入手のSSDと比較してSSDの個体差を探るとともに、ケースのUSB端子とベイアクセサリのポートの差が影響しているかどうかも検証した。
以下結果
【①玄人志向 GW2.5OR-U3⇒Bullet 5インチべイアクセサリ IOP525(再掲)】
【②玄人志向 GW2.5OR-U3⇒CORSAIR Carbide Air 540 front port】
PCケースの方のポート経由だとスコアがチョイ上がるが、それでも遅い
【③ORICO 2139U3⇒Bullet 5インチべイアクセサリ IOP525】
前回のORICOのケースのデータと同じ(記憶)採り方で今回購入SSDで再測定したもの
【④ORICO 2139U3⇒CORSAIR Carbide Air 540 front port】
ORICOのケースに入れてケースのポートに接続しても大差ない(玄人志向より速い)
接続ポートの違いは、USBヘッダ直結となるケースのフロントUSBポートの方が高速という傾向はあるようだが、マァ誤差範囲。比較検証で採り直した、ORICOのケースをベイアクセサリ経由で接続した場合はかつてのデータと大差ないので、SSDの個体差でもない。そしてやっぱり、ORICOのケースに比べて本品は明らかに遅い。
キリが良いのでシーケンシャル系のデータで遅いのに着目したが、むしろ看過できないのはランダム系の激遅。
原因は、USB/SATAブリッジチップやキャッシュメモリ容量なのかもしれないが、本品壊さないと分解が出来ず、透明でもないので外からの確認も出来ないので、これ以上の検証は断念。でも今回の結果からは、これは自分から金出しては買わないかな。今回は無料で、決して使えないわけではないし、用途的に一時接続のデータ逃がしなので、スピードをそこまで求めない、ということで使うけど...
ただ、ORICOの方が万全かというと、今までは気が付かなかったが、頻回のCDM検証をやった結果、途中でとまってしまう(デバイスマネージャーから見ると接続が切れている)というのが、複数回あったので接続安定性が良くない疑いが浮上...
ケースによって結構違いがあることが発見できて、いらん興味をかき立てられてしまった...
ケースの差でこれほど違うとは...(なお検証の時は同一新品SSDを積み替えて比較した)
なんとなく、USB接続外付けドライブケース吟味の旅が始まるかもしれん予感(もしくは悪寒)....
【GW2.5OR-U3仕様】
インターフェース:USB3.0/2.0(micro USB Type-B SuperSpeed-USB Type-A)
対応ドライブ:2.5型 SATA SSD/HDD (厚さ9.5mmまで)
対応OS:Windows 10 / 8.1 / 7 (32bit/64bit)
データ転送速度:USB3.0接続時 最大5Gbps (理論値)
本体寸法:L130 x H19 x W82 mm
本体重量:約 60 g (ケースのみ)
付属品:USB3.0ケーブル、ドライブ用クッション
保証期間:1年
玄人志向 2.5型ドライブケース (SATA3-USB3.0接続) GW2.5OR-U3
遅い。
同時期に発売されている、ほぼ同価格のUSB3.0接続外付けSSD/HDDケースでこれほど違うとは思わなかった。
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購入金額
0円
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購入日
2020年12月13日
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購入場所
NTT-X Store
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