新PCへの移行自体は、随分前から考えていました。特に最近は現メインPCの不調もあり、いつでも移行できるようにしておかなければいけないという意識は、昨年末辺りから持ち続けていたのです。
ビデオカードについては、暫定的には余っているGeForce GTX 1060でも良いかと思ったのですが、どうせなら現在のセカンドPCに使っているGeForce GTX 1070 Tiよりは高性能なものを使いたいという思いはありました。
丁度昨年度の年度末セールで、当時はまだ現行の主力モデルであったGeForce RTX 2070搭載製品の一部が格安販売されたことがあり、この金額なら当時の下位モデル、GeForce RTX 2060と大差ない金額だということで、新PCを見越して購入することにしたわけです。結果的には実際に使われるまでに半年以上経過してしまったわけですが…。
ボードの写真を見れば一目瞭然ですが、ボードそのものはGALAX製のものです。まあ、玄人志向の製品は一部キワモノを除き、他社製品を仕入れてそのまま最低限の添付品や装飾で出荷するのですから当然ですが。
所謂ハイエンドクラスよりは1グレード以上落ちる、ミドルハイクラスの製品ですので、ボード長やクーラーの大きさは標準的な水準に収まっています。
PCI Express外部電源は8Pin×1ということで、電源に対する要求もさほどシビアではなく、標準以上の性能を確保しつつ、標準レベルの使い勝手を保っているという丁度良さが魅力といえそうです。
Antec SONATA Protoというさほど空間が大きくないケースであっても、3.5インチシャドウベイまでまだ十分な距離が確保されています。
さすがにGeForce RTX 3000系には及ばないが、使っていて不満はない程度の性能
まずは、HWiNFO64でボードの詳細を確認してみます。
GPUはTuring TU106を搭載しています。上位のGeForce RTX 2080や、更新バージョンであるGeForce RTX 2070 SuperはTU104という、より上位のGPUを搭載しています。もっとも、GeForce RTX 2070 Superは性能面では確実に向上したものの、消費電力の増大幅が大きく、GeForce RTX 2070の大きな魅力であった使い勝手の良さが少し損なわれてしまっている面はあります。
私の場合最新のFPSなどをプレイするわけではなく、そこまでの高性能が必要なシチュエーションは滅多にないわけですが、一応少しだけベンチマークテストを実行してみました。
まずはCINEBENCH R15のOpenGLです。
OpenGL性能については、コンシューマー向けビデオカードは大体この程度という辺りの値で落ち着いています。まあ、必要十分ではあると思いますが。
次に定番の3DMarkから、過去の結果と比較できるようFire Strikeを実行してみました。
Xeon E5-2670搭載のPCで使っている、先代のGeForce GTX 1070 Tiの結果は以下のレビューでご覧いただけます。
さらにその前となる、GeForce GTX 970からGeForce GTX 1070 Tiの間の性能向上幅よりも、GeForce GTX 1070 TiからGeForece RTX 2070の間の性能向上幅は明らかに大きいと思います。
最新モデルのGeForce RTX 3070は性能面でさらに大幅な進化が見られるようですが、価格もそれ以上に上がってしまっているだけに、GeForce RTX 2070のコストパフォーマンスの高さは今なお色あせていないといえるでしょう。
GeForce RTXシリーズの大きな特徴はリアルタイムレイトレーシングへの対応ですので、レイトレーシング性能を測定する、3DMark Port Royalも実行してみました。
正直言って、この結果がどの程度の実用性を示しているのかは、私には理解できていません。テスト中の描画を見ていると、平均では30fpsを大きく割り込んで(23.07fps)いましたので、生憎レイトレーシングをバリバリ活用するという所までは行かないのではないかと思いますが…。
e-sportsやFPSといった、本格的ゲーム環境を追求するほどのPCではありませんので、私が使う限りでは十分に高性能といって良いだけの性能は出ていると思います。
実は今日秋葉原に行ったところ、GeForce RTX 2070 Superがほぼ同じくらいの価格で出ていて、少しだけ悲しかったというのはここだけの話にしておきます…。
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購入金額
37,980円
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購入日
2020年04月02日
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購入場所
NTT-Xストア
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