先日、Mpowレビュープログラムに受かりかりました。
いくつかの製品のレビューができると言うことで、「LITOMのLEDデスクライト」と「Mpow M7 完全ワイヤレスイヤホン」の製品提供を頂きました。
ワイヤレスイヤホンは今まで下記を使っていました。思えば初めて買ったワイヤレスイヤホンもMpowでした。
完全ワイヤレスイヤホンは現在使用中の完全ワイヤレスイヤホン「Ancreu K15」しか使ったことがありませんので、「Mpow M7」が私にとっての2機種目の完全ワイヤレスイヤホンとなります。
どんなスマホでも左右同時伝送できる"MCSync"に対応!!!
基本的なスペックは以下です。
商品名:Mpow M7
モデル:BH389A
仕様チップ:Airoha社 AB1532 ※左右同時伝送技術"MCSync"に対応
Bluetoothバージョン:V5.0
通信距離:10m
対応コーデック:SBC、AAC
ドライバーユニット:φ 8 mm HDドライバー
防水レベル:IPX7
イヤホン通話/再生時間:6時間
ケース再生時間:24時間
充電時間:2時間
USB充電規格:Type-C
その他:急速充電対応 ※充電10分で1時間の使用が可能。満充電ではイヤホン単体で最大6時間
「Mpow M7」ですが、スペック表をパッと見た感じでは「これが凄い!」って思うところは特に無いように見えるかもしれません。ですが、冷静に考えると凄いなと思えてきます。
2020年7月時点でMpowで扱ってる完全ワイヤレスイヤホンは4機種あります。
2020/7/25時点のamazon販売価格はクーポン適用で以下となっています。
X3 ANC(1万円) > M20(5400円) > M5(4500円) > M7(3600円)
それぞれの特徴を簡単に。
最高級品のX3 ANCはアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載。
ドライバーはφ 10 mm ダイナミック型と言うことなので、かなり良い音質でしょう。
M20はQualcomm QCC3020チップを搭載してapt-X、CVC8.0ノイズキャンセリングに対応。
Qualcomm QCC3020チップなので、左右独立接続の『TWS Plus』にも対応。
ドライバーはφ 6 mm ダイナミック型で小型化を頑張ってる。
M5はM20の廉価版(同じQualcommチップ。TWS Plus、apt-X、CVC8.0ノイズキャンセリング)
ドライバーはφ 6 mm ダイナミック型グラフェン型。充電器のバッテリー容量小型化などを行ってM20を廉価に納めた感じがしますね。
そして、最安機種のM7はコーデックはAACとSBCのみ。ノイズキャンセリングは非搭載です。
これだけ見るとやはり最安機って感じがしますね。
しかし、よく見てみると、ドライバーはなんと大型のφ 8 mm HDドライバー!
最上位の10mmには負けるけど上位モデルのM20,M5よりも大型搭載で凌駕しているのです!
そして、一番嬉しいのがAiroha社 AB1532を搭載することでMCSyncに対応!
MCSyncって何?って人も多いと思います。M20やM5が搭載している左右独立接続はQualcomm社の『TWS Plus』ですが、M7が搭載している左右独立接続はAiroha社の『MCSync』です。
昔の完全ワイヤレスイヤホンには欠点があって、TWS(True Wireless Stereo)という技術を用いた製品が当初販売されていました。私が今まで使用している「Ancreu K15」もTWSでした。このTWSですが、どちらかのイヤホンを親機にして、もう片方のイヤホンを子機にするという仕組みです。つまり「スマホ」→「イヤホン(左)」→「イヤホン(右)」となります。
親機はスマホと子機の両方に繋がるため電池の消耗が速いのが欠点です。
これについては、「Ancreu K15」のレビューでも記載したのですが、左耳の親機だけが早くにバッテリーが切れる症状が出ていました。これは技術的なモノなので仕方が無いとあきらめていました。
■ケータイウォッチ:第832回:完全ワイヤレスステレオ(TWS) とは
このTWS問題を解決するために新しい技術が出てきました。
1つはQualcomm社の左右独立接続の『TWS Plus』。
もう1つが、Airoha社の左右独立接続の『MCSync』。
Qualcomm社の『TWS Plus』の方が展開が早かったこともあり採用多数なのですが、一つ大きな問題があります。それはを有効にするにはスマホ側のCPUがQualcomm Snapdragon845以降)かつ最新Androidかつ各メーカーで設定で有効化しなきゃ動作しないと言うことです!
Snapdragonの8xx系はフラッグシップモデルにしか搭載してないのでハードルが高いです。2020年に買った私の奥さんが使ってるSnapdragon 710搭載のRenoAも動きません。
更に、私が使ってるiphoneもTWS Plusは動かないのです。かなり使用対象が狭い技術です。
※Snapdragon 710搭載の「OPPO Reno A」はTWS Plus非対応。
※Snapdragon 665搭載の「OPPO A5 2020」がTWS Plusに対応らしいです。
※Snapdragon 855搭載の「SONY Xperia1」、「SHARP AQUOS R3」はTWS Plus対応。
※Snapdragon 855を搭載する「Galaxy S10」はTWL Plus非対応なのです。
※機種のスペック表には書いてないので実際にイヤホンを接続するまでわからないのが致命的。
それに対してAiroha社の左右独立接続の『MCSync(Multi Cast Synchronization)』。
これの凄いところは、「TWS Plus」と異なりイヤホン側だけ対応していれば利用できるのです!つまりスマホ側の制限が無いのです!
これって凄いですよね! もちろんiphoneでも使えるのです!
この『MCSync』が最下位の「Mpow M7」には載ってるわけですよ!
『MCSync』に『大型φ 8 mm HDドライバー』ですよ。
あれれ、急に最下位とは思えなくなってきた。apt-Xには対応してないですが、私は元々iphoneなのでAAC対応ならば問題なし!
「Mpow M7」って実はすごいんじゃないか?
ちなみに、『MCSync』はSONYやTaoTronicsも採用しています。
詳しくは下記などがより詳細に解説されていてわかりやすいと思います。
Mpow ホームページより抜粋
ノイズキャンセリングが非搭載だけど、必要充分です。
一般的に市場に出ているコーデックは以下ですが、「Mpow M7」はSBCとAACに対応しています。
コーデック音質 特徴
SBC:標準コーデック。遅延 220ms(±50ms)。ほんとんどの機種で対応。
AAC:SBCより高音質。遅延 120ms(±30ms)。Apple、Android 8以降で対応。
aptーX:CDクラスの高音質。低遅延 70ms(±10ms)。AndroidやWindows10で採用。
apt-X HD:ハイレゾクラスの高音質。 AAC並の遅延。 aptXのより高音質版。
LDAC:ハイレゾ相当の最高音質。 大きい遅延。SONYが開発の96kHz/24bit最高音質の規格。
正直な話、iphoneユーザーとしてはAACに対応していれば問題ありません。
むしろ、移動中などに聴く場合は瞬断がない方が好ましいので、高音質なLDACなどでは遅延の大きい為、逆効果な時もあります。
そういう意味では一長一短です。
じっくり座って聴く用途ならLDACや有線でしょうが、この手の小型完全ワイヤレスイヤホンではじっくり聴くのでは無く、移動中・通勤中などに聴く事を想定しているでしょうからコレで良いと思います。
あえて言えばノイズキャンセリングが非搭載です。ですが、普通に通話も問題ありませんでした。
テレワーク中なので、会社仕様のWindowsノートパソコンと接続してMicrosoft Teamsを使ったネットミィーティングも行いましたが、聞き取りやすく、発言も綺麗に伝わっていたので充分だと感じました。
音質は『大型φ 8 mm HDドライバー』の効果だと思いますが低音がかなり強いです。
無理矢理イコライザーで強調したような変な強さではないので、聴いていても不自然さは無いです。低音が強めの音が好きな人には向いています。
私が主に聴くのは邦楽でして、その中でもB'zが大好きですが、B'zの音と相性いいなと感じました。
通勤中に聴くには充分すぎる音質です♪
やっぱり物理ボタンなのが使いやすい
完全ワイヤレスイヤホンの操作は主にタッチ式と物理ボタン式の2通りがあります。
「Mpow M7」の操作は物理ボタン式です。「Ancreu K15」も物理ボタン式でした。
個人的には物理ボタン式の方がわかりやすくて好きですね。誤タッチなども無いですしね。
・左右シングルクリック:音楽再生/一時停止
・右ダブルクリック:音量アップ
・左ダブルクリック:音量ダウン
・左右トリプルクリック:Siri起動
・右1秒長押し:次の曲
・左1秒長押し:前の曲
・左右3秒長押し:電源オン ※充電ケースから取り出したら自動的に電源ON
・左右5秒長押し:電源オフ ※充電ケースから収納したら自動的に電源OFF
・着信時 左右シングルクリック:通話開始
・着信or通話中 左右1秒長押し:通話拒否/通話終了
・電源ON後、そのまま4秒長押し:ペアリングモード
実際の使い方は充電ケースを持ち歩く方が楽ちんかなと感じました。
充電ケースに入れたら電源OFF。取り出したら電源ONして前回ペアリングしていた機器に自動接続。
この使い方が一番便利だなぁと個人的には思いました。
左右独立接続のおかげで両方とも均等にバッテリーを消耗します!
満充電から使用して、400分経ったころに聞き取りやすい女性の声で「low battery please charge」というアナウンスが流れました。
アナウンスから約3分後に自動的に電源が落ちました。その5分後にもう片方のイヤホンも同じように警告アナウンスがなり約3分後に電源が落ちました。
このアナウンスのならし方は非常に良いです。今まで使用していた「Ancreu K15」はバッテリー残量が少なくなってくると「low battery」のアナウンスが10秒ごとに流れます。まだ10%程度は残量があると思われるのに10秒ごとにアナウンスされると音楽を聴き続けることができません。結局はアナウンスが流れた時点で電源をOFFにしていました。
ですが、「Mpow M7」は一回警告があったあとは最後まで使用して自動的に電源OFF。これでいいのです。一回警告があれば「もうすぐ電池が無くなるな」って使用者は思いますし、限界まで音楽を聴いていられるのはとても良いです。
なお、もう一つ重要なポイントが、左右独立接続のおかげで両方とも均等にバッテリーを消耗することです!
今まで使っていた「Ancreu K15」は左耳の親機だけが早くバッテリーがなくなっていましたが、これがありません。実質、両耳とも400分聴けるわけです。
充電はケースに入れるとイヤホンに赤いLEDが点灯します。充電が完了すると消灯とシンプルです。
またケースの前面には4段階のバッテリー残量LEDがあります。
ケースの開閉時、及び背面のType-Cポートから充電中にバッテリー残量が青く点灯します。コネクタがType-C形状なのは便利ですね。
プチプチ切れるのが格段に減りました!
今まで使用していた「Ancreu K15」のレビューでも記載しましたが、欠点というかBluetoothの特徴だと思いますが、人がたくさん居る場所(大きな駅etc…)では周波数が重なってしまうことが多いのか、どうしても途切れたりする事があります。
両方聞こえなくなるわけでは無く、右側だけ聞こえなくなったり、左側だけ聞こえなくなったり。数秒したらステレオに自動的に戻るという症状がそこそこの割合で発生していました。
ところが、これが全く無くなりました!!!
これは、めっちゃ嬉しいです!
ただし、以前は激混み満員電車などだったので、混線率が高かったと思いますが、今はコロナ過で満員電車が減ってるというのも影響があるかもしれません。
以前と同じ乗車率は再現できないから検証は取れないけど、現時点の使用感では非常に満足しています。
耳全体へのフィット感が高い
今まで使用していた「Ancreu K15」よりも「Mpow M7」は幅はほとんど一緒です。
横から見ると厚みがあります。
重さは「Ancreu K15」の片耳4gに対して、「Mpow M7」は片耳5gです。しかし、この1gの差は体感することはありませんね。
厚みがあるので装着感はどんな感じだろう?って思っていたのですが、実際に付けるとかなり耳全体に密着して安定します。装着感はかなり良いです。
厚みがあるからこの点はダメなんじゃ?って予想に反してコレは良い結果。
また厚みがあるので耳から飛び出た感じになるのかな?ってのは懸念で終わりました。飛び出てる感じは全く無いと思います。
なお、イヤーピースは購入時はMサイズが本体に装着された状態で、S/Lサイズが同梱されています。私はMサイズのままでちょうど良かったですが、個人の特徴に合わせて変更が良いですね☆
コスパ最強の完全ワイヤレスイヤホン!
この機種は完全ワイヤレスイヤホンの中では、かなりコスパが高い機種だと思います。
多分、3700円で左右独立接続が実現できている機種は他に無いんじゃ無いだろうか?
もう一つ、Airoha社の左右独立接続の『MCSync』が最高です!
TWS plusと違って、スマホ側に捕らわれる事なく左右独立接続ができるのは最高です!
iphoneでも左右独立接続!
ミドルレンジ、ローレンジのandroidでも左右独立接続!
もちろんPCでも左右独立接続!
MPOWさんは余り大きく宣伝してないようだけど、個人的にはコレが凄いと思います。
・androidスマホのミドルレンジ、ローレンジを使用中の人
・androidスマホでSnapdragon845以降だけどTWS plus非対応機種を使用中の人
・iphoneだけど、AirPodsを使用してない人
・パソコンでも、左右独立接続をしてみたい人
には非常にオススメできます。
初期化について
私がASUSのイヤホンをプレミアムレビューで頂いたため、このイヤホンは奥さんに渡していました。
ただ、あんまり使ってなかったようで、久しぶりに使うと左耳だけ使えないと言うことでした。
右耳はペアリングして音が出ます。
けど、左耳はペアリングしません。
ちょこちょこ触っていると、左耳だけ単体でケースから外すとペアリングモードになり正常にペアリングできました。
その状態で右耳をケースから取り出すとペアリングしません。
つまり、右耳と左耳で連携が取れなくなっている状態だとわかりました。
その為、いったんイヤホンの初期化を行いました。
初期化方法はマニュアルに記載の通りで、
・ケースに入れて充電状態にする。
↓
・その状態で両方の電源ボタンを5秒間長押しする
という行為になります。
コレを実施後に再度ペアリングを行い、両耳から音が正常に流れることを確認しました。
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購入金額
0円
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購入日
2020年07月18日
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購入場所
Mpow レビュワープログラム
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