所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。アイドル。一般的に、アイドル(たち)は楽曲を歌うことを自己の表現の主軸(のひとつ)におきますが、彼/彼女たちのアピールポイントのひとつにその容姿が入っていることは否めません。そのため、シングル曲の多くには彼/彼女たちをフィーチャリングしたMV(PV)が創られます。そんなMVだけを切り出した作品をご紹介します。
「シングルV」。最近は聞かない販売形態だが、ハロプロ(=ハロー!プロジェクト。つんく♂がプロデュースしたモーニング娘。をはじめとするアイドル、アイドルグループの総称)華やかなりしころ企画された、「シングルカットされた楽曲のMVを収めたDVDを独立で販売する形態」。現在シングルの発売形態として主流なのは、カップリング曲を含む楽曲を収めたCDのみの販売と、よりコアなファンに向けて?楽曲CDにMVを収めたDVDを添付したものが、多くは「初回限定盤」などとして販売される。この「シングルV」はそのDVDの部分だけ別売にした感じ。
あるアイドルがリリースした作品をあまねく集めたいコアなファンには、「通常盤(CD)」と「初回限定盤(CD+DVD)」の2種類があると、「CD」の部分はダブってしまうので、収納場所的にはある意味親切な?売り方とも言えるが、価格的にはCD+DVDの初回限定盤と大差ないので(本盤は定価税抜き1500円)、あまりメリットがない。ただし、CD+DVDの形態でDVDをオマケ扱いできるならMV1曲で満足できるだろうが、単品商品としてそれでは魅力がなさ過ぎるので、「シングルV」は収録内容が充実しているのがポイント。そこがファンにとってはアピールポイントか。...とは言っても自分は、リリース後かなり経って、在庫品ワゴンセールで売られていたときに見つけて安価で買ったワケなのだがw
アーティストは、安倍なつみ。モーニング娘。の第1期メンバーで、そもそもつんく♂がオーディション(シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション)で、最終選考にまで残りながら選出されなかったなつみを中心とする数人で組ませたのがモーニング娘。であり、なつみは娘。の初期センターであった。
その後、娘。を卒業したあともつんく♂プロデュースでソロ活動をしていたが、初めてつんく♂楽曲ではないシングルとなったのが、5thシングルの“恋の花”。曲は、島谷ひとみやAAAなどにも楽曲を提供した音楽家ユニットBULGE。つんく♂節でない、オリエンタルなテイストがある楽曲が新鮮(編曲も含めて製作は全てBULGE)。
♪あの日あの時あの場所で/あなたに出逢い/一輪の花が心に咲きました/そしてあなたのために/甘く香っています/咲かせ/召しませ/恋の花♪とかわいらしく歌うなつみと、それを支えるキラキラ☆ピキピキしたシーケンスパターン、のびやかなストリングスの対比が面白い楽曲で、彼女にとっては新境地。
映像の方は1曲目の「恋の花」の方は、結構動きがある。基本上半身くらいまでの中距離ショットが多いのだが、細かいビートに合わせて踊るショットや、大きな手の振りなどがある「動パート」と、花園にうつ伏せで歌ったり、若干上から撮っていてレンズを上目遣いでのぞき込むように歌ったりする「静パート」が頻繁に切り替わるので、「飽き」はこないが、せわしない。
一方、「恋の花 (Close-up Ver.)」の方は上記の「静パート」を中心に切り出した感じで、ビートに合わせたような動きはなく、一部揺れる布の前での笑顔ショットが挟まれる他は、9割が花園シーンと上目遣いアップシーンで、彼女のキャラクターと詞の内容には合っているかも。こっちの方が、ダ・ン・ゼ・ン良い。
花園のカットと、この↑カットがほとんどを占め、動きはないが、こっちの方が「合って」る
「メイキング映像」は、撮影風景。なつみの「恋の花、メイキング~~!!!」というイントロデュースで始まるのだが、2つめのMVから流れるように入ると、ちょっと声が大きくてびっくりする。原則として「恋の花」のインストヴァージョンをバックに、ジャケットやMVの撮影風景が延々と流れるモノだが、ところどころに、歌が入った状態の製作途中のMVシーン(曲に合わせて踊っている部分とか)が挟まれ、その部分だけ「曲が繋がっていないので」違和感がある。ただ、8分を超えるメイキングトラックの中のラスト2分半ほどは、インスト版「恋の花」をバックにメイキングシーンを撮影した静止画がスライドショー的に流れるモノで、ここで使われた写真はMVには使われていないショットも多く、ちょっと新鮮。
ま、言ってしまえばひとつだけ撮ったMVを編集違いで2本作り、撮影風景でメイキングを創ると言う感じで、「水増し感」はあるのだけれど、動きは地味ながら、より彼女のキャラクターと歌に合っている「恋の花 (Close-up Ver.)」が、観られるだけでも「買い」かな。
↑ひょっとして乗せられてる?w
MVを収めたシングルDVD、アイドルの「容姿」に興味の中心がある人には良いかもしれない
【収録曲】
1. 恋の花
2. 恋の花 (Close-up Ver.)
3. メイキング映像
「恋の花」
「恋の花 (Close-up Ver.)」の方が彼女の良さを引き出している
動きは少なくて、「地味」なのだが、こちらの方が、彼女の良さがよくわかる。
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購入金額
380円
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購入日
2012年頃
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購入場所
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