先日、シェルリード線の付け替えに使うために、先端に溝が掘られていない先曲がりラジオペンチを購入しました。
取り敢えず、多少着脱しにくい程度のリード線は、これで何とかなりました。
しかし、今回着脱するリード線の中には、製造されたKS-Remastaの柄沢さんから、着脱の難易度により「超マニア向け」(一般的なオーディオ店には卸していないもの)と説明されている製品が含まれていました。この先曲がりラジオペンチでは、さすがにこの難易度のリード線の着脱は困難です。
実は近隣のホームセンターで、これ以上のものが手に入らなかった時点で、通販で柄沢さん推奨ツールである、TOP工業製ニードルノーズベントプライヤ NN-100Bは注文していました。それが届くまでは、比較的着脱が容易なリード線だけを着脱して、NN-100Bが届いた時点で難易度の高い製品を使うことにしていたわけです。
パッケージの裏にはシリーズ製品の紹介が印刷されていますが、普段ホームセンターでラジオペンチやプライヤーを探していて、ここまで細かい差を気にして品物を選ぶことはなかなかありませんでした。ある意味勉強になります。
一見すると、単に先端が細長い先曲がりラジオペンチでしかありません。
きちんと取り付けする際にはマストアイテム
このNN-100Bの何がポイントなのか、もう少し詳しく見てみましょう。
この製品の利点となるのは、
・先端の曲がった部分が長め
・内側に溝が無く、高い精度で平滑さが保たれている
・全体的に細身
という辺りが挙げられるでしょう。
特にヘッドシェル側のターミナルピンは、この類いのツールを上手く使わずに適当に押し込んでしまうと、リードチップを破損してしまうリスクがかなりあります。最初に用意した先曲がりラジオペンチでは、最初の1本を装着することは出来るのですが、太さがあるために2本目以降の装着はかなり難しくなります。
しかし、NN-100Bは先端が細く、隣のピンとのわずかな隙間にも先端がきちんと入りますので、4本すべてを確実に掴んで装着することが出来るのです。また、リード線を外すときにも、この先曲がりを上手く生かすことで、あまり力を入れず効率よく外すことが出来ます。今までカートリッジ側のターミナルピンを傷めないかと、不安を感じながらやっていた作業が、実に簡単にできるようになるのです。
決して安いツールではありませんが、万単位のカートリッジやリード線の破損リスクを大幅に軽減できることを考えれば、この類いの作業を行う人間にはマストアイテムとすら言えるのではないでしょうか。むしろ安心感を買ったと思えば安いのかもしれません。
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購入金額
1,864円
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購入日
2020年06月24日
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購入場所
Amazon
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