レビューメディア「ジグソー」

オート三輪に流用してみる

いすゞエルフ用のクラッチレリーズシリンダー。

いすゞ品番8-94319-297-0 8-94457-893-0に対応。

油圧でクラッチを動かすための部品。新品で入手できる。ヤフーショッピングでも売っている。

なんとこれ、マツダT2000/T1500に流用できるらしい。すげえ!

 

こちらのブログに流用装着事例が紹介されていたものから品番を辿った。

https://green.ap.teacup.com/hourou2009/528.html

情報ありがてぇありがてぇ。

 

実はうちのT2000さん、去年末辺りに気付いたがクラッチペダルがビクともしなくなっていた。少なくともその前の陸送お引越しの時点ではクラッチは動いていたのに(だからこそブレーキ無しで積載車搭載ポイントまで敷地内自走移動とかいうふざけた事ができた)のにだ。

 

自分はまずはクラッチがどういう仕組みかを調べなきゃいけないレベルの人間である。当初クラッチ本体の固着を疑って力をかけて踏んだりしたがそれにしたってビクともしないのはおかしい。遊びすら動かないという事はクラッチ以前の問題じゃなかろうか。

別件もあったのでマスターシリンダー側の配管を外したらスカスカとペダルが動く。漏れもない。となるとレリーズシリンダー。

これがレリーズシリンダー。幸いT2000はトラックなのでジャッキアップ無しで念のため保険のウマをかけておけば潜れる。

ボルト2本とホースを外したらあっさり外れた。よく見ると不穏な錆痕が。

内部んほおおおおおお。漏れたフルードでサビて完全に固着。動くわけがねえ。言ってみればこの個体の不動最大要因であるブレーキと同じ仕組みなので去年まで動いていたほうが奇跡だったのかもしれない。

 

という訳でこのCC-E123の出番。

確かに全体的なサイズ・形状はすごく近い。

手前がT2000用、奥がCC-E123(エルフ用)。ただここからは手探りだ。工場に入庫できるような状況だったらとっくにしているのでどうにか今おいてある場所で自分で「とりあえずクラッチが切れる」程度にしなくては。このままクラッチ自体はり付いたら本格的に手が付けられなくなってしまう。

更新: 2020/06/08

流用取り付けのための準備

※とにかく敷地内にある不動車のための素人組なので実働車ならキッチリプロにやってもらうほうがいいでしょう。

 

シリンダー周りの寸法・形状はソックリだが、取り付けネジ穴位置間隔が数mm広いようだ。
ただそれより問題はホースが出る方向が90度違う事。あと当然径も違う(M12 P1.5)。
プロならサクっとL字にする部品とか用意できそうなもんだが…今回はなんとか自分で入手できるものでやるしかない。

T2000のホース側はよくわからないがインチのようで、しかもなんかホースの前後で違うネジサイズ(ピッチ違い?)にみえる。
インチらしきものからM12へL字で繋ぐとかもうわけわからん。ホースも劣化しているし、ホース元のフレアナット部に変換をかまして汎用品のホースとバンジョーで置き換える方向で。

まずエルフシリンダー側はM12のP1.5。SWAGE LINEの変換アダプターSAP308(ハーレー用らしい)をかますことでM12×P1.5からM10×P1.25変換、これで主にバイク向けに販売されている汎用ホースやバンジョーが使いやすくなる。30度バンジョーで取り回しを補助。
 

フレア(クラッチライン)側は散々悩んだり測ったりした挙句 7/16"-24のフレア用のアダプターをくっつけたがなんかしめるの堅かったので実はあってなかったのかもしれない(マテ)責任とれない。
まあとりあえずくっついてクラッチ動けばいいよもう。

これら変換アダプタやバンジョーを使う関係でAN3規格のホースが必要になり、無駄にSWAGE LINEのステンメッシュになってしまった。だってホースの長さ細かく売ってたんだもん。
ゴムホースの方がシリンダーへの負担少なそうな気がするんだけど。

なんとかかんとかT2000クラッチライン→フレア→汎用ホース→バンジョー→変換→エルフ用シリンダーのルートができあがりそうなのでお次はシリンダー本体の固定方法を考える。
 

見事に似たサイズと形状のシリンダーといえど、さすがに固定穴の位置にズレがある。中心間隔が3mmくらい?違うようだ。そして穴自体もT2000側はボルトを通すだけの穴、エルフ用はM8ボルト用のタップが切ってあるタイプ。
ただその穴さえ解決すれば元通りの位置でほぼシリンダー位置があう。すごい。

友人に相談したら穴を広げられるというので10mmまで拡張してもらった。ありがてぇありがてぇ。
穴の大きさで中心間隔のズレを許容させるという文字通りガバガバ。ボルトにはあまり力のかかる構造じゃなさそうだし。実働車ならちゃんと計測するなり現物あわせするなりしてあけようね。
更新: 2020/06/08

取り付け作業

仮装着。やったよなんかついたよ!ステンメッシュがなんか速そうで笑える。


で、シリンダーのボルトを1個しかつけてないのは理由があってまだ一度外す必要があるため。

流用なのでブリーダーバルブが下向きについてしまっている。ブリーダーバルブってのはエア抜きをするためのバルブなので、下に向いてたら内部にエアが残ってしまうんじゃないか。たぶん残る。なので一旦シリンダーを外して、くるっと回転させてブリーダーバルブを上向きにした状態でエア抜きをする。

ボッチなのでアストロプロダクツで売ってたワンウェイバルブ付きのホースを使う。フルードをつぎ足ししながらペダルを手押しでシュコシュコ。
色々外したりしてたのでビールのような泡立ち。

最初はなんか泡ばっかりでてきてどっかから空気入ってるんじゃねえかと思ったが、幸いペダルに手ごたえが出てきて気泡の無いフルードが出てくるようになった。だいたい抜けたんじゃないですかね?ヘタしたら最初の方は昭和のフルードだった可能性も否定できない。

ブリーダーバルブしめてバルブ内部のフルード拭き取って、シリンダーを元の向きにひっくり返してグリス塗ったり各種のゆるみが無いか確認してできあがり。(尚この後バネをつけ忘れてる事に気付く バネもそのままつけられる見事な類似性)
無事ペダルを踏んだらシリンダーが動いた。程よく重い手ごたえなのでたぶんこれクラッチも切れてる。たぶん。(翌日エンジンかけたらちゃんとギア入ったのでクラッチ切れてる大丈夫)

今のところ配管から漏れはないが、暫く見てみる必要はある。とはいえクラッチ動かないまま梅雨~夏に突入は精神的によろしくなかったのでやっと落ち着ける。

夏は暑い&蚊がやべえ場所なので秋までは保守始動以外お休み。
いやほんとね、この辺の知識ロクにないからほんとガンバッタ。クラッチ動かないの気づいてからナガカッタヨ…

更新: 2020/06/08
満足度

ついたので文句ないです

スムーズにうごくよ!

  • 購入金額

    9,780円

  • 購入日

    2020年05月05日

  • 購入場所

    Yahooショッピング

20人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • aoidiskさん

    2020/06/14

    流用 うまく言ってよかったですね。

    ちょっと前に 三輪 実物見せていただきました。
    近くの 軽い知り合いの倉庫に眠ってます。
    ※たまたま 昔の車の話をしていたら、ちょっと見てみるってことになって
    近くと言っても田舎なので、ちょっと距離有りましたが・・

    この車体見ると なぜかわくわくします。
  • 下小川さん

    2020/07/08

    安心して涼しくなるまで休眠できますー
    まだまだ倉庫に眠ってるんですね!3輪という露骨に異質でレトロ感がある存在なので年式の割に残存やオブジェ的な生き残りしてる数が多い気がします。
    うちの個体も土地建物の整理がなければまだ静かに眠れてたはずでしょうw

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