2017年4月に発売されてから約2年半。
Twitterで当初の価格の1/4程で購入できるとの情報が流れてきたため勢いで購入。
なんとこれ、ねんどろいど等で有名なグッドスマイルカンパニーのブランドである。
ZEDDというアーティストがプロデュースし、音響設計はOnkyo外観デザインにはSFinc.が関わっているのだとか。
立派な箱に入って届いた。
外側は紙が箱に巻いてあるため、引っ張って取り出す。
中にはクッション材に包まれたセミハードケースが鎮座している。
余談だが、全体的に黒いモノを撮っているので撮影機材の質がモロに出ている()
ケースの下には説明書兼保証書が入っている。
ケースを開けると薄い紙に包まれたヘッドホンが入っている。梱包が頑丈なので取り出すまで手数がかかる。
付属品は布巻の1.2mケーブルと6.3mm端子。高級感がある。
ケーブルポーチはスペースがギリギリで、上手く仕舞わないとケースのふたで押しつぶすことになる。
オーバーイヤー型なのに小さい
L/Rはイヤカップの内側に色分けされている。割とわかりやすい。
イヤーカップは小さめで、耳たぶを折りたたむようにして中に収納する必要がある。
ヘッドホンをつけて動き回るならずれにくくて良いサイズ感だろう。
一方で長時間ストレスなくつけるには少々厳しいサイズかもしれない。スマートな外観もあり、人に見られる移動時やDJなどで使うと良さそう。
家の中で一人音楽鑑賞をするならばもっとストレスの少ないヘッドホンを使うほうが好き。
デザインはシンプルでおしゃれ。ZEDDを主張するZマークはケーブルの両端と着用時には見えなくなるヘッドバンドの裏側だけ。Double Zeroのロゴはケース、ケーブルポーチ、そしてヘッドバンドの上側に1か所ずつあしらわれている。
機能的な特徴としては、ケーブルは左右どちらでも取り付けられるということである。両方のイヤカップに穴が開いていて、ケーブルはどちらに取り付けても良い。
不思議な音質
とりあえず3時間ほど慣らし運転をして聞いてみた感想を。
使っていて変化が見られたら追記する。
特徴としては、感度の良さと独特な音質が挙げられる。
とても感度が高く、スペック表にはないが103dB/mWはあるのではないかと感じられる。
価格が近く、比較してみたFinal E3000は耳に突っ込んでいるにもかかわらず、Double Zero 001よりも音量を上げる必要があった。
音質については、音は鳴っているのに定位が行方不明で空間全体から音が出てくる感じがする。
バンドミュージックやポップスを鳴らすと音が混ざってしまい気持ちよく聞けない。
ZEDDの音楽のように音が少なく響きが綺麗な音楽との相性がいい。
大体同じ価格で買えるFinal E3000の方が安心して人に勧められる音質ではある。
元々の価格の差もあって音の正確さではDouble Zero 001の方が正しいのだろうが、聞いていて楽しいかというとまた別の話。
これがモニター音質というやつで、私のアンプが良くないだけなのかもしれないが。
特性の面から言えば、10~80kHzという広大な帯域は実はハイレゾ非対応機器から鳴らすには問題があったりする。
フィルタでカットされているため問題になることは少ないが、48kHzまでのDACは80kHz付近のノイズが多くなるようにできているためその辺が再生されてしまうということに…。
低音について
このヘッドホンで出ない出ないと言われる低音について。
音がないわけではなく、低音を響かせる鳴り方ではないため「量感がある」音にならないということだと思う。決して出ていないわけではない。
とはいえポータブル向けな構造とちぐはぐな音質ではあるので注意が必要。
インピーダンス特性を測ってみた
本当はダミーヘッドマイクを用意して周波数出力特性を測りたいところだが、なかなか高価なので手動でインピーダンス特性を測ってみた。
計測器の分解能もあってあまり細かい値は測れなかったが、ボイスコイルの共振周波数は約100Hzだった。原理的にここから20~30Hz下の70~80Hzあたりがこのヘッドホンが出せる最低周波数となる。
調べてみたところ密閉型ヘッドホンの共振周波数は60Hz、70Hz辺りのものが多いようだ。一般的なヘッドホンより低域が出ないという評判は当たっているということになる。
では、100Hzに共振周波数が来るヘッドホンはというと、開放型のヘッドホンに100~120Hzぐらいのものが存在する。
開放型に装備されるものに近いユニットを密閉型のハウジングで鳴らしているから独特な音質になるのかもしれない。
個人的には買ってよかったと思う
正直、鳴る音が想像と違いすぎてなんとも評価しがたい。
今持っている音楽をよりよく楽しみたいのであればDouble Zero 001はあまり良い買い物にならないだろう。
Final E3000あるいはE2000あたりのほうが気持ちよく音楽が聞ける。E2000は聞いたことないけど。
今聞いている音楽の違った側面を探してみたいと思うのであればこのヘッドホンは良い買い物になるかもしれない。
きっとこれまで聞いたことがない音を聞かせてくれる。
私の場合はこのヘッドホンをうまく鳴らすにはどうしたらいいかを考えるのが楽しいというタイプなので、買った良かったと思っている。
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購入金額
4,950円
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購入日
2019年11月21日
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購入場所
ヨドバシカメラ
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