ここしばらく、聴く音楽をLPレコードで購入することが多くなり、それらをDAP等で聴くためにハイレゾWAV(24bit/88.2kHz)で保存しておくようになりました。一般的な24bit/96kHzに敢えてしていないのは、CDに起こしたときの音質変化を嫌った結果です。
ただ、この方法の大きな弱点はとにかく楽曲のファイルサイズが巨大化するということです。平均的な洋楽ロックのアルバムを丸ごと保管しておくと、1枚当たり1.5~2GB程度まで膨れ上がります。そしてそれをDAPで持ち歩くためにmicroSD等のメモリーカードにコピーするわけで、どうしてもメモリーカードの容量を要求されるようになってしまいます。
以前はハイレゾ対応のDAPでも64GB程度のメモリーカードで用が足りていたのですが、ここ最近は最低でも128GB、出来れば200GB以上を装着するようにしています。
ただ、無駄にDAPの台数を持っているため、必然的に大容量メモリーカードの必要数も増えていきます。主に稼働しているAstell&Kern AK70とAcoustic Research AR-M200に256GBを、Acoustic Research AR-M2とLuxury&precision L5PROに200GBを、Astell&Kern KANNに128GBを2枚という具合で使っていたのですが、KANNの128GBが既に2枚とも手狭になっていて、これを増量したいと思っていました。それ以外のたまに使われるDAPにも、概ね128GBのカードは導入していますし…。
そして気付いたらJust My Shopのポイントがそこそこ貯まっていましたので、丁度案内が来ていたTranscend製microSDXC 256GBである、TS256GUSD300S-Aを入手してみました。
パッケージの記載によると、最大読み出し速度95MB/s以上、UHS-I Speed Class 3、V30、A1をサポートしているということです。少なくとも書き込みでも連続で30MB/sは保証されるということになります。
外装は銀色に塗られているシンプルなデザインです。一見産業用か何かに見えてしまうのですが、この製品はごく普通のコンシューマー向けです。
読み出しに関しては文句の付けようが無い速さ
それではいつも通りベンチマークテストの計測を行ってみましょう。ASUS P6X58D-EのUSB3.0端子に接続した、iBUFFALO BSCR20TU3のmicroSDスロットに装着して、Crystal Disk Mark2種類の計測を行った結果です。
まず、シーケンシャルについてはリード・ライト共に素晴らしい結果となりました。リードについてはこの環境の限界と思われる98MB/s前後をきちんと保っていますし。ライトについても測定中やや値のばらつきはあったものの、最終的に80MB/sに到達しています。少し前の高速型製品と比較してもこの環境では全く遜色ない、見事な性能です。
ランダムについても、リードについては14~17MB/sという素晴らしい値を叩き出しました。今まで使ったmicroSDXCメモリーカードの中で、ランダム4Kリードは間違いなく最速といって良い結果です。
圧倒的だったランダムリードと比較すると、ランダムライトの方はやや地味な結果となります。それでもどの計測方法でも3MB/sを下回った部分はないのですから充分に高速といえる性能は保っているわけですが…。
256GBモデルの実売価格が4千円台ですから、普及価格帯と称して差し支えがない程度の金額でありながら、これほどの値を叩き出したことには驚きを禁じ得ません。TranscendはmicroSDXCの大容量化では遅れていただけに、ここまでの高性能を手頃な価格で実現しているとは思っていませんでした。この性能が今後も維持されるのであれば、間違いなくクラス中トップレベルのお薦め品といって良いでしょう。
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購入金額
4,580円
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購入日
2019年10月16日
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購入場所
Just My Shop
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