ミル付き全自動コーヒーメーカーです。
コーヒー豆と水を投入してボタンを押すと、数分で美味しいコーヒーが出来上がります。
4杯(少なめ)まで対応します。ミルは臼式です。
ミニタワー型PCを彷彿とさせる外観がおもしろいです。
上面のコーヒー豆の投入口のフタが光学ドライブに見えたりしませんか?そういうPC用のドライブはないのだけど(笑
豆と水の補給、使用後のコーヒー粉の排出までが自動でできたら真に全自動なのですが、そこまでほしければコンビニにあるような機械を買わなければなりません。
しくみ
- ミルから抽出部への挽いた豆の移動とか、ミル動作時と抽出時の挙動の切り替えなど、どんな機構と制御で全自動を実現しているのかに興味がありました。
- 抽出部の上のすこし奥にミルがあって、ミルはその位置に固定されています。
- ミルで挽いた粉がミルからドリップフィルター部へスムーズに落下できるよう、内部の形状が工夫されているようです。
- 抽出用の湯がミルの上からミルを通して流れるようになっていて、ミルとその後の経路に残った粉も湯とともに抽出部に流れ込む設計のようです(ちょっと驚いた)。
- その後の工程は一般的なコーヒーメーカーと同じで、コーヒーがガラスポットへ溜まり、底部にホットプレートがあって保温機能を備えます。
保温したままだとコーヒーの味がどんどん変わってしまうので、早々にOFFにするようにしています。
⇦ もともと保温機能は抽出直後のコーヒーを適度に温めるためのものであって、長時間置いておくためのものではないのだと思います。 - ミルを回す時間と使用する水の量はプログラムされていて、杯数をボタンで指示するとそれによって動作します。
豆が挽きのこることはありませんが、使用しなかった水はタンクに残ります。 - むらし時間の調整機能とか出来上がり時間のタイマーはありません。
- デリケートな製品なのかとなんとなく思っていて、きちんと豆を計量したり、水を溢れさせないようにとか、汚れや粉の残りがないようとか、わりと気をつけて使用しています。
気に入っているところ
- ミルが臼式 ⇨ ブレードを回転させて砕くタイプは乱暴な感じがするのと、細かい粉の掃除が面倒であまり使用していませんでした。このコーヒーメーカーでは粉が均一にちゃんと挽けている気がします。
業務用のミルには及ぶべくもありませんが、ブレード式と比べると数段よい感じです。 - ミルで挽き方を、4段階に調節できます。
⇦ もう1段細かく挽けるとよいのですが。 - 説明書に使用してよいともダメとも書いてありませんが、4杯用の紙フィルターが使えます。
このとき付属のメッシュフィルターは外します。⇨ 洗い物を減らせます。 - 水タンクが着脱できるので、タンクだけを洗浄できたり、水の補給の際の扱いがよいです。
- 臼部を含む内部を洗浄する機能があります。
- ドリップケース(抽出のためにコーヒー粉を保持しておく部分)を取り外して洗うことができます。
- キッチン家電らしからぬデザイン。⇨ 実際、台所でなく作業部屋に置いています。
- ミル部分に粉が残っているのが見える場合は洗浄機能を実行すればよく、ブラシなどで粉を掃除しなくても大丈夫そうです。
- 転倒検知センサーが付いています(本体底面に設置面から離れるとOFFになるスイッチがある)。熱源を持つ製品なので転倒したまま動作すると危険なので、こうした検知機能があると安心です。稼働中に持ち上げて少し移動しようとしたときに自動的に電源が切れてセンサーの存在に気づきました。
- メーカー(正確には販売元)ラドンナ社のサポートは親切でした。末尾に書いた交換対応も早かったです。謝意と賛辞を伝えたいところです。
ラドンナ社は、意外にもポメラやテプラのキングジムの子会社で生活雑貨やキッチン家電を扱っているようです。
イマイチなところ
- ドリップケースを取り外して洗ったときに、水切れが悪いです。(⇨ 水切り用の穴があれば)
- 1杯量の定義が少なめです。130mlだとけっこうお上品な量になります。
- 電源ボタンのランプの点灯のしかたがへんです。電源スイッチはランプ付きの波型(ロッカ)スイッチになっています。ONのとき、押し込む側が光るのが一般的なはずですが(電灯の壁スイッチなどがそう)、ONのときに押したのと反対側が光るので違和感があります。しかもスイッチの右側を押してONという慣習的な仕様*と逆になっています。(開けて結線を変えたい。)
*スイッチの向きについての慣習的な仕様(規定がある場合も)
縦に操作する向きで設置する場合は、上に倒すまたは押し込む側をONにします。これは不意にスイッチに触れた場合や物が落下してスイッチに当たった場合にOFF側に作用する確率を高めて危険を回避するためです。これには歴史的な経緯があって、大きな接点端子に取っ手が付いていてこれを直接ガチャンと操作するような原始的な形状のスイッチ(ナイフスイッチ)ではこのように設置するしかありませんでした。この形態のスイッチは現役で使用されているので、安全配慮を要する配電盤のブレーカースイッチなどについては規定があるはずです(未調査)。
横に操作する場合は、どちらかと言うと右側をONにする場合が多いです。こちらは安全上のことは関係なさそうで、ただ多数派の右利きの人が操作しやすいということかもしれません。配電盤などでは、縦向きの設置が望ましいが横向きも許し左右どちらをONにするかは任意、というくらいかと思います。
壁に埋め込むスイッチでは、埋め込みパネルなどの部材で上下が決まっており、それに従えば左右も自動的に決まり、その結果、右がONとなります。
ランプの位置にはなおさら規定はない気がしますが、特別な場合を除いて、ONのときに操作した側で光るというのが自然な作りでしょう。
操作スイッチの取り付け方向や動作ランプの仕様は、安全を優先してユニバーサルデザインに適するか検討し、慣習も配慮して決められるべきことかと考えます。
取扱説明書
https://ladonna-co.net/manual/K-CM4_manual.pdf
ヤフオクで入手 ⇨ メーカーで新品交換
ヤフオクで正常品のつもりで入手するもはじめ動作せず(抽出部分はOKだがミルで豆が挽けない(ミルは回転するが豆が噛み込んでいかない))、出品者は恐縮しきりでしたがメーカーのサポートへ相談したところ無償新品交換となったものです。初期不良品だったのか、もしかするとロット不良でもあったのかもしれません。
全自動で臼式というのは、まだ難しい技術ゆえ進化中?
このコーヒーメーカーに先行した製品は各社でいくつかあって、 無印良品から 2017年に発売された「豆から挽けるコーヒーメーカー MJ‐CM1」でこの仕組みの製品を知りました。当初32,000円でしたが、現在(2019/10)は、本家サイトで19,900円となっています。近頃のアマゾンの評価はあまりアテにならないのですが、非常に満足している人から、かなりの不満の人までバラついています。製品個体間で当たり外れの差が大きかったのか、使用者ごとの条件が想定と違いすぎたのかわかりませんが。
現在でも現行商品であり続けているということは市場からのフィードバックを受けてなんらかの改善が入った可能性もありますが、本当のところは明らかにされません。
今回のラドンナ社の対応や無印良品社の動向や評価などからすると、これら臼式全自動の製品は、使用する豆の条件や臼部のチューニングが定まらずよい着地点がまだ見えていないのかなと推測します。
それでも、今回、たまたま入手できた新品のこの個体は、この数ヶ月間毎日のように正常に動作し続けています。ということは、進化しているであろう新製品はもちろん旧製品でも新しいロットならよりよい動作を期待してよいのかなという気はします。
6,111円(落札金額:5,000円 数量:1個 送料:1,111円)
-
購入金額
6,111円
-
購入日
2019年09月11日
-
購入場所
ヤフオク
まこりんさん
2019/10/18
僕も石臼式ミルの全自動に買い換えようかと思っていて、ちょうど先日、気になるモノに
下記を追加したところでした。
https://www.excite.co.jp/news/article/Shouhin_153456/
ちばとどさん
2019/10/18
テスコムのはコンパクトなんですね。
これ、プレミアムレビューに来たらいいのに!ww
臼式はよいですよ。同じ豆でもこういうコーヒーだったんだと再発見したりします。