NASに使うか、或いは新PCのデータドライブに使うかは決めていなかったのですが、どのみち必要になるだろうと安価なものを買っておいたHDDです。
結果的にファイルサーバーのアップグレード等で余った8TB HDDが3台になったため、NASのバックアップ用となる1台を除いた2台を新PC用として回すことになり、買い置きしていたこのTOSHIBA MN05ACA800も今回利用することにしたわけです。
TOSHIBA製SATA HDDは、エンタープライズ・データセンター向け高信頼性HDDのMGシリーズ、RVセンサーを搭載するなどNAS向けに最適化されたMNシリーズ、そして一般的なクライアントHDDであるMD・DTシリーズ(このシリーズには末尾に「V」と付く監視カメラ等の連続記録に適した特殊モデルがあります)に分類されていて、MN05ACA800は当然NAS向けモデルということになります。
MNシリーズとMGシリーズの違いについては、以前取り上げたMN07ACA14Tのレビューでも解説していますので、そちらも併せてご覧いただければと思います。
今回のMN05ACA800は、1年以上前にバッファローダイレクトの中古・アウトレットコーナーで購入していたものです。SMRモデルを除く8TB HDDとしては、ここの販売分が当時は圧倒的に安かったのです。
茶箱自体がHDDを浮かせて収納する構造となっているため、箱の中身はビニール袋に包まれたHDDがそのまま入っています。
前述のMN07ACA14Tとは異なりヘリウム封入モデルではないため、外観は一般的なクライアント向けモデルと特に変わりません。
データ用HDDとして十分満足できる水準
まずはメーカーの公式情報を抜粋しておきましょう。
MN05ACA800
・記憶容量:8TB
・回転数:7,200rpm
・メカニカルデザイン:Conventional Air
・バッファサイズ:128MiB
・最大データ転送速度:230MiB/s
・消費電力:6.33W
・MTTF:100万時間
・重量:770g
実はより新しいMN07ACA14Tと比べると、容量が少ないにもかかわらず、消費電力と重量が大きいことが判るほか、転送速度も結構差が付いています。
速度については、データ用ということでそれほど気にしてはいないのですが、一応最低限USB接続で計測しておきました。
意外なことに、特にCrystal Disk Mark 7.0.0では約250MB/sをたたき出していて、公称値を大きく超えてきました。USB 3.0接続であるため、多少なりとも変換のオーバーヘッドが入った状態でこの程度出ているわけですから、思ったより速度性能は良さそうです。
今回はPC向けのデータドライブであり、24時間稼働を考慮に入れる必要はありませんから、信頼性という意味でも十分に合格ラインだと思います。
同じ8TBモデルであってもSMR記録の製品であればより安価に購入可能ですが、そこを気にするのであればその次に安価に入手可能なのは実はこの製品であり、信頼性・性能・価格のバランスが高い水準にまとまっていることは好印象です。
実際にNASで運用しているわけではありませんが、それを抜きにしてごく普通にPC向け8TB HDDとして利用する前提であっても、有力な候補となり得る製品といえるでしょう。
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購入金額
16,200円
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購入日
2019年頃
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購入場所
バッファローダイレクト
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