本の名前の通り、
炭水化物の事だけしか書いていない一冊。
嘘だろ?と思うかもしれないが、本当の話。
その代わり、とんでもなく濃い。
著者の山本義徳さんは、元ボディビルターで「筋肉博士」という異名があるほどの方で、
今は、大リーグで活躍する「ダルビッシュ有」、「松坂大輔」など、トップアスリートのトレーナーを務める傍ら、自身の膨大な知識を本に纏められている。
炭水化物とは何なのか。
世間巷の「炭水化物を採れば太る」と言った根拠の無いデマや、砂糖に対する警笛など。
世界中の最新研究論文をエビデンスとした信頼性の高い内容で、
読めば読むほど人生観が変わると言っても過言ではないほど素晴らしい内容が書かれている。
本の内容の一部簡単に纏めて抜粋:
砂糖は、ブドウ糖と果糖で出来ている。
果糖は吸収時にブドウ糖とは異なる課程を経て体に吸収される。
このとき肝臓に吸収されるので、中性脂肪を増やしたり、痛風になる原因になる。
ただし、果物が悪いという訳では無く、果物100g当たりの果糖は2g程度に対して、レモネードなどの果糖ブドウ糖液糖が入った飲料100ml当たり20gの果糖を摂取することになる。
※一部の飲みやすい甘い野菜ジュースもそう。
体に良いと思っていたら、実は脂肪肝や通風の原因を自分で作っていたなんて笑えない話が現実にあるわけです。
本の内容のその他:
・インスリンの働き
・糖化と老化
・食物繊維の働き
・甘味料について
・カーボアップ
どの内容についても、とんでもなく素晴らしい内容。
炭水化物を理解する重要性
炭水化物制限ダイエットとか色々言われている昨今ですが、ケトン体ダイエットならまだしも、単純に炭水化物を減らすダイエットは、糖新生を引き起こし、脂肪を減らすこと無く、内臓を含む筋肉を分解させてしまう最悪のダイエット法です。
(ケトン体ダイエットも、ちゃんとやろうと思うと非常に厳しい食事制限と、その後の数々の大きな問題があり、糖尿病などの糖質摂取に問題がある人で無ければお勧め出来ないダイエット法です)
体重は減ったが不健康になった。
なんて笑えないけど、本当にある話で。
そもそも、体重があることが問題では無く、体脂肪が多い事が問題なわけです。
ダイエットの正しい考え方は、筋肉を増やして代謝を高めて脂肪を落とす。
その結果、体重が減れば良し。減らなくても脂肪が落ちれば良し。と考えるべきなのです。
(脂肪が減って筋肉が増えることによって、体重は同じでも見た目かなり痩せて見えます。)
炭水化物は、体に無くてはならない物質です。確かにタンパク質や脂質でもエネルギーの代わりをすることが出来ますが、効率が悪く、吸収過程で不純物が発生してしまいます。
食べ物を食べる過程で、最初に遭遇する消化酵素が口腔内のデンプンを分解する「アミラーゼ」という点においても、人間にとって炭水化物が無くてはならない栄養素、三大栄養素の一つであるということは自明の理です。
炭水化物を理解することは、健康に生活する上で欠かせない事だと僕は思います。
その理解を助けてくれるこの一冊は、Amazon Kindle Unlimitedで読み放題です。
これほどの本が無料なのは本当に素晴らしい。
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購入金額
0円
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購入日
2019年06月12日
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購入場所
Amazon
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